2012年1月25日水曜日

借景とは、向こうからも見られるという事

作ったのは西軍の方か?
  僕はお城が好きで、よくその手の本に目がとまる。マニアと言うほどでは無いのだが、お城の配置とか気になってしまう。日本のお城の配置は世界的にみてもユニークでおもしろい。

  多くの人が勘違いしている事がある。お城と言うと城郭、とくに天守の事と思っている人がいるが違う。お城は堀の内側すべてがお城であり、本丸に相当する天守はあくまでお城の一部。どちらかというと天守はシンボルに値する。それでは天守は何のためにあるのか。それはそのお城の城主の力を示すため、そして戦の時遠くを見渡すためにある。戦の時に本丸まで敵が攻め寄せた場合、腹を切るか逃げるしか後が無いのだ。そもそも天守はキリスト教の伝来に由来すると言う説がある。建てられ出したのは信長の時代。それ以前、例えば武田家のお城は現在の人々が考えるようなお城ではなく、どちらかというと御殿に近い。天守一つとっても深い世界なのです。

二条城を見下す。。
  以前にも書いたが二条城と言うお城がある。京都の中京にあるお城だ。これは日本の歴史の転換点に登場するお城でもある。徳川家康が征夷大将軍の宣下を受けたのがこの二条城、また徳川慶喜が征夷大将軍を返上したのもこの二条城だ。この城は実は敵に取られても取り返せるように、防御施設としての機能は低い。家康曰く『京都のど真ん中のお城を敵に盗られて、取り返すのに時間がかかったら、それこそ大変だがや~』との事。う~んさすが家康だ。このお城の配置は雁行(がんこう)型と言われる。鳥が列をなして飛ぶような配置の事。扇の形にも似ている。扇の要の部分が食堂になっていて中々使いやすい。春のゴールデンウィークなどに行くと花が満開ですばらしい。

  ただ景観問題が一つある。二条城となりに全日空ホテルがある。このホテルは明らかに二条城を見下すような配置と高さになっているのだ。ホテルの窓から二条城がだだ見えになっている。なので二条城から美しい庭園をみようとすると、そこにあるANAの文字がきらりと光るのだ。本当にこれで良いのだろうか?二条城とは日本の歴史を彩った由緒あるお城でもあり、公(おおやけ)の建物。菊のご紋がキラリと光っている建物なのに、その景色を自分だけ独り占め。良いわけがない。京都市もあと少しがんばって条例を作って頂きたい。もちろん老朽化した暁には、撤去も考えて頂きたい。どう考えても土掘りの高さを超えてはイカン気がする。といってもその土堀は結構な高さなので4階か5階ぐらいまではO.Kですが。。だけど今の高さではね。。

  日本には借景という考え方があるが、それはあくまで風流のため。歴史ある公共の建築物を見下すのは恥ずかしい事です。

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