2012年1月28日土曜日

Entertained Kitchen 人を惹きつける台所。

勉強もできる
  設計をしていると、よく言われる事がある。『対面型キッチンにして下さい』 世の中の女性の多くが、対面型キッチンが良いと思っている。これはお客が来た時などに後ろから見られたくないとか、テレビを見ながら作業がしたいとか、料理を作るときの疎外感が嫌だなど、色々理由があるそうだ。だが僕はあまりお勧めはしない。小さい部屋に多くの家具や食器や調味料がならぶ日本家屋に対面型キッチンを入れると、結局ボードの上に醤油などが常備されるようになり、どこかラーメン屋さんみたいになる場合が多い。まあどうしてもと言われれば作るんですが。。

  それでは何をいつも薦めるのか?と言われれば、アイランド型キッチンを薦めている。これはキッチン自体を別の部屋に作るという事。なぜか?その方が自由がきくし、女の城みたいな扱いもしようと思えばできるからだ。食べるところは別の部屋とする。そして料理をしている時には真ん中の机を子供達の勉強する場所にすればいいのじゃ無いか?明かりを多く採り、風も通り抜ける。そんなキッチンの方がおいしい料理もできそうなもの。キッチンの隣には食料庫や食器専用室や本棚を配置し、もちろんネット環境も整備する必要がある。ネットでレシピを拾ってもよいし、読書だってできる。僕にとってこれぞ理想のキッチン。気持ちがよいキッチンなら旦那かて料理しますよ。

風を通してすっきりと
  工務店やハウスメーカーが家を考える場合、最初に配置を考えるのは大概はリビング。そのとなりについでにキッチンだ。以前にもいったが、通常一般住宅を考える場合、一日で配置を考えてしまう。設計で一番楽しくそして重要なのは配置なのだが、そんなところに時間をかけるのはお金のムダだからだ。儲けを出すには人件費を削る必要があるのだ。キッチンを中心に家の配置を考える。この方が現代にあっては良かったりするのではないかと最近考えてきている。

  実は僕はリビングが中心の時代は過ぎたのでは無いかと思ってきている。人々がテレビを見なくなったからだ。昔はネットも無かったし、テレビと言えば家で一番のエンターテイメントだった。しかし現在は違ったりする。僕もテレビはほとんど見ない。普通にお笑いを見る事は、苦痛だったりする。なのでリビングに家族を引き留める力というものが、昔より無いような気がするのだ。ではリビングは何のためにあるのか?僕にはまだ分らない。勉強不足だと思うが、浮かばない。。なのでキッチンやダイニングで家族をつなぐ。こんな考えで家を作っきた。

  家を考えるときはキッチンを中心に考えてみると、違った表情が浮かんできますよ。旦那には書斎があって、嫁にはないってのもおかしな話だからだ。

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