2012年1月9日月曜日

厳島と、その鳥居の向こう側

行ってみたいな、厳島

昨日、大河ドラマ『平清盛』がスタートした。僕はテレビドラマは全く見ないのだが、大河ドラマは別。お金のかけ方が違うから、見ないと損した気になるのです。去年の『江』は2・3回は見たが、すぐにやめた。戦国の状況を忠実に描く気はさらさら無いように思えたからだ。しかし今回の平清盛は2年前の『龍馬伝』のスタッフが作っているだけあり、中々よく出来ている様な気がしてうれしい。

清盛といえば、厳島神社。清盛が建てた社殿は12世紀初頭に焼失しているのだが、現在ある厳島神社は秀悦だ。日本三景であるし、世界遺産でもある。あの朱色が海の青に良く栄える。この社殿は海の上にあるので、どうしても台風などの被害をモロに受けてきた。そのため風雨の被害を少しでも軽減するため、床の木材に隙間を空け、水圧を逃がす構造になっている。しかし大きな台風などには抗しがたく、倒壊する事もあるそうだ。だが、この社殿は壊れてもすぐに立て直す想定で作ってあり、倒壊する度に修復される。修復されてきた方々には頭が下がる。

しかし、宮島景観問題をご存じだろうか?厳島に行かれた方々はよく知っていると思うのだが、鳥居の向かい側に高層のマンションや宗教団体経営している美術館がど~んとある。せっかくの美しい神社の風情が台無しだ。それにこの美術館の名前は『海の見える杜美術館』という名前だそうだ。景観を台無しにしておいて芸術を語る。悪い冗談だ。自分の利益や見栄のために美しい公共の物を阻害する。『おごれる人久しからず』、きっと平家物語を読まれた事はないのであろう。

僕にはこの宮島の景観は、日本の景観問題の難しさを表していると思う。景観とは高さ・色・看板・電線、まあいろいろあるとは思うが、景観規制を制定する事は、住民の利益と財産に直結しているだけに中々難しい。多分この鳥居にの向こう側の方々も建てられる当時も、反対の気持ちをもたれた方々も多かったはずだ。行政としても規制を入れたい気持ちがあっても、現実問題として、『私は全く気にならない!』といわれれば規制も進める事が出来ない。実際に法律は認めている行為なのだ。残念だが。。

欧米の場合、その町の建築家たちが集まり議論をして景観条例を作っていく。景観に関しては、完全にプロに任せている。住民の中にはもちろん不満を持つ人々もいるのだろうが、しゅくしゅくと従っている。景観問題を考えた事のない方々と考えている人をまとめ、意見の総意を作るのは難しいのだ。

厳島の事を考える度、『清盛も草場の陰で泣いている。。』と思うのだが。。

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