2012年10月14日日曜日

三島由紀夫と、あしたのジョー

阿部寛ではない。
   毎日このブログを書きながら思うんだが、実に僕の文章はつたなくそして幼稚い。。僕は小学生の頃から、国語が大の苦手だった。本を読むのは男の子ではない!とず~と思っていたのに図書委員長をやっていた僕は、本は一切読まなないくそガキだった。よって常に国語は2。テストの前日は、夜遅くまで国語を勉強するのだが、点数が上がらない。困ったもんで15の春は高校受験というものがある。まだ高校の選択が出来なかった時代の事、僕が育った地域で進学校と言えば、宮崎県立高鍋高校のみ。この学校に入学するためには国語の点数を上げ、最低でも中学で30位ぐらいの成績にはならんといけない。ど~したもんかと悩んでいたら、 『簡単だ、新聞のコラムを毎日ノートに書けば良いんだよ』 と親戚の学校の先生に言われた。点数を上げるためなら身も心も売るしかない。それから中学卒業までの期間、毎晩新聞のコラムをノートに書いた。そしたら不思議なもんで、中学校3年の2学期には4がもらえるようになったし、学年で10位以内にも入った。エライもんである!出世したもんである!だがブログを書き始めて、やっぱり気づく、文章の稚拙さ。。これでは適当な人間とばれてしまうじゃないか。。大人の文章とは一体どんなもんなんだろうか。。やはり ”文学” でも読まねばならんのだろうか。。

   僕が尊敬する人々は ”文学” なるもんを読んでいる方が多い。言葉をつむぎだす作業に長けた人々は、やはり文学を読んでいる。実は以前にも、こっそりと文学に挑戦したことがある。太宰治や三島由紀夫を無理やり本屋で買って読んでみたのだが、やはりギブアップ。どうも僕の頭は文学的な構造とはなっていないらしく、すぐにぐ~すかぴ~と寝入ってしまった。

矢吹ジョーはカッコエエ!
   僕の三島由紀夫の知識はとても浅い。だが三島由紀夫が自衛隊の駐屯地(確か。。)で割腹自殺を遂げたことはもちろん知っているし、武士道をよく読んでいたのも知っている。三島の辞世の句は、 『益荒男が たばさむ太刀の 鞘鳴りに 幾とせ耐へて 今日の初霜』 と 、 『散るをいとふ 世にも人にも 先駆けて 散るこそ花と 吹く小夜嵐』 の2句だ。益荒男(ますらおと読む)を使ってくるあたりが三島由紀夫らしくて好きだ。また、三島の自宅の部屋で、『限りある命ならば永遠に生きたい。 三島由紀夫』 という遺書風のメモが見つかったとあった。これも三島らしくて悪くない。

   三島由紀夫はあしたのジョーが好きだったと聞いた事がある。ボクシング観戦好きで、自身も1年間ほどジムに通った経験のあった三島は、雑誌週刊少年マガジンに連載されていた ”あしたのジョー” をご愛読されていたそうだ。ある日の深夜、講談社のマガジン編集部に三島が突然現れ、今日発売されたばかりのマガジンを売ってくれんかと頼みに来たらしい。理由を聞くと、三島は毎週マガジンを買うのを楽しみにしていたが、その日に限って映画撮影で、帰りが夜中になり、買うところもなくなった。なので編集部で売ってもらおうとやって来たんだという。三島は、 『”あしたのジョー”を読むために、毎週水曜日に買っている』 と答え、財布を出した三島に対して、編集部ではお金のやりとりができない。なんで、1冊どうぞと差し出すと、とても嬉しそうに持ち帰ったそうだ。コンビニなどはなかったお話だ。三島は 『あしたのジョー』 が読みたくて翌日まで待てなかったわけだ。いい話じゃないか!僕がその講談社の社員さんだったら、一生酒の席などで自慢している。 『あん時三島さんはよ~』 と

   う~ん、文学の事を書こうと思ったんだが、話がそれてしまった。。やはり僕には文学は向いていないようだ。。

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4 件のコメント:

  1. お疲れ様ですm(__)m
    今日も景観男さんの豊富な知識の一部を惜しみ無く提供くださりありがとうございます。
    私は、ちっとも拙いとは思いませんが…景観男さんなりに何かこだわりがあられるのでしょう。
    私は知らないことが多すぎて、景観男さんのブログはいつも楽しみにさせて頂いてます。
    きっと、景観男さんには、沢山、文章に現したい情報や知識があるのだと思います。
    そこにはちゃんと最後にくくりがあるし、お話の最初と最後がうまく繋がって快活な起承転結があるように思いますが!

    景観男さんのコラムみたいに、原稿用紙3~5枚程度の短い文章が一番難しいと思います。
    短ければ短いほど、その時に感じたことや情景、頭の中を、読み手にありありと伝えるのに技術を要しますよね…

    短歌の『みそひともじ』その一つなのかなって思います。限られた文字数の中で三島さんも当時の思いを表現されたのですね。
    私もたまに、宮崎のとある歌集に投稿させて頂いているのですが(感性を養うために)、その会員の方の中に、木城の方がおられて、今も石河内小学校の閉校についての歌を何首か投稿されます。
    お会いした事はありませんが、その嘆きと悲しみが、ありありと伝わって来るんです。たったの31文字なのに…

    景観男さんのブログも、ある程度の枠内で語らなければならないので、それなりの技術を要していると思いますし、内容も個性的だと思いますよ。

    ちなみに私は小説家の三浦綾子(『氷点』や『塩狩峠』を書いたクリスチャン作家で、晩年まで夫婦で歌集も出しています。)が大好きです。
    私はクリスチャンではありませんが、彼女の、『私は、(キリスト教)伝導の為に小説を書いています。』と堂々と聴衆に言っていたその潔さが好きですね!

    読書をまともにするようになったのは、30過ぎた頃ですし、本を借りても読まずに返却していた様な子でしたよ、私も(笑)

    国語は、中学の時に国語の先生に密かに恋をして、その時だけは、得意でした^_^;

    長々と、申し訳ありませんm(__)m
    知識と経験談の溢れたブログを、これからも惜しみ無く書き続けられて下さい!

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  2. さくら小町さんいつもありがとうございます。
    僕も文章をすらすらと書けるようになりたいと思いながら、毎日このブログをすらすらと書いてます。

    三浦綾子の銃口は呼んだことがあります。
    まだアメリカに住んでいる頃ですので、内容は忘れましたが、その強烈な表紙に圧倒され買ってしまった次第です。。

    僕はどうも普通の方と違う人生を歩んだようで、妙な知識は多い方ですね。
    まあ常識がなくて困りますが。。
    僕も30代なんで、そろそろ常識を持たんといかんのですが。。

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  3. さくら小町さん
    良いですね~歌集って!
    ふと風呂に浸かりながら思いました。
    う~ん悪くない!
    参加してみようかな。。

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    1. わざわざダブルコメントありがとうございます!
      歌集の会員には、短歌に興味のある方なら誰でも入会出来るみたいですが、もちろんベテランの年長者の方々ばかりですので、私なんか入会したはいいけど腰が引けてしばらく投稿をお休みしていたぐらいなんです^_^;
      今月は何首か投稿してみましたが^_^;

      だけど、観たもの感じたものを表現して形にするのって、いいですよね!

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