2012年1月8日日曜日

死に際の庭

wikiで見てみよう!
 
 僕がまだ若い頃、JR東海のテレビCMで『そうだ、京都へ行こう!』をやっていた。耳にされた方も多いはずだ。僕はこのテレビCMが大変好きで、気がつけば京都に住み、京都市観光企画課で働いていた時期もある。CMソングで使われていた、『my favorite things』も色々なバージョンがあって楽しかった。残念だが、このテレビCMは京都で流れていなかったらしく、みな『そんなの知らんわ~』、なんて言われ悲しかった。そんな京都の暑い夏の日どうしても行きたかった、京都大原の『宝泉院』に行った事がある。

 宝泉院は、かの有名な『京都~大原、三千院♪~』の三千院から少し入ったところにある。その額縁でくり抜かれたような庭園は盤桓園(読み方知らず。。)とも呼ばれる。これは去りがたいという意味だそうだ。ここの松は樹齢500年。僕は松はそんなに好きではなかったのだが、この松をみて気持ちが変わった。松は美しいのである。また上記写真が平家物語の冒頭でも呼ばれる沙羅双樹の木が、おいおいと茂る。天井は世に言う『血天井』だ。関ヶ原の戦いの序盤戦で、伏見城が攻められた時、鳥居元忠らが自刃し、その時に使われていた床を供養のために使っているそうだ(南無阿弥陀仏。。)

 昔の人々の庭にかける情熱は今生きる我々の比ではないのではないだろうか。ある本の中に『昔の人々は、庭を造るとき、自分が何を最後に見ながら死にたいかを考えて作った』とあった。なるほど~と思う。僕もいずれは宝泉院の様な立派な庭を造り、眺めながら死にたいものだ。

 という我が家の裏池は塩ビ管が見えているが。。嗚呼泣けてきた。。

にほんブログ村 環境ブログ 環境改善活動へ にほんブログ村 地域生活(街) 九州ブログ 宮崎県情報へ にほんブログ村 地域生活(街) 九州ブログ 宮崎 その他の街情報へ

0 件のコメント:

コメントを投稿

フォロワー

 
;