2012年1月10日火曜日

住吉の長屋と建築ストレス

意外と景観的には良いなぁ
  住吉の長屋という建物をご存じだろうか?日本を代表する建築家である安藤忠雄氏の出世作となった建物だ。詳しくはWikipediaで見て頂くとして、簡単に説明すると、コンクリート造の長屋。建物の一階の3分の1が中庭となっており、道路沿いの開口部は玄関しか無い。開口部がないというのは、採光をする窓が無いという事。その大きな中庭からしか採光が取れず、トイレに行くときも中庭を通る必要がある。つまり雨の日は傘がいる。安藤氏も日本の景観は絶望的だと考えたらしい。よって外に閉じたこの長屋を作った。安藤氏によれば『建物に住むとは戦う事だ』っとおっしゃっていた記憶がある。『冬は寒い』と言われた住人に『アスレチックに行け』と答えている。。。ってwikiに書いてありました。。

上部は空です
  僕が設計デザインを勉強していた頃、安藤氏と言えば花形も花形。もちろん今でもそうだが神だった。京都市にある『times』なんて所は、よく勉強がてら行き、その川辺の陰で飲んでた。。すみません。。安藤氏の建物を見て建築家ぶって建物を見ていた頃が懐かしい。氏の本もまたすばらしく、僕は色々な本を読んだ。『氏の功績の半分はその文章力にもある気がする。。』なんてふてぶてしい事を友人の設計屋に言ったら『僕も、そう思う。。』と返ってきた。まあ設計は、『世に連れ、人に連れ』なのかも知れない。

  建築設計、特にアトリエ系の設計士は建築とは何かと言う事を真剣に考える。単に美しい物や使い勝手の良い物などだけではなく、人生とはとか、人間が生きると言う事は何かなど、哲学的なる。僕も昔設計事務所にいる頃は、色々理論武装をしていた。施主様とお話をする時は今でもその経験が役に立っている。おかげでお客様には良い評価をもらっている。がこれはあくまで施主様と直接話した時だけ。直接話せないときは大概ボツになってしまうのが悲しい。。

  しかし安藤氏はこれほどまでに日本のコンクリート建築が乱立すると思っていただろうか。日本中コンクリートの近代建築が立ち並び、日本の伝統的な景色が少なくなっている。木造で構成されていた100年前の写真などを見るとうっとりしてしまう。僕などはコンクリート建築が乱立していると、その圧迫感に押され尻込みしてしまうのだ。

  面白い記事を見た。『コンクリートの建物に住むと寿命が9年縮む』という記事だ。これは島根大学の中根先生という方が実験で出されたそうだ。いわゆる建築ストレスと呼ばれる物らしい。本当かどうかはともかく、集合団地、いわゆる文化住宅は自殺が多いとも聞く。

  えっ。。本当なん?

ハナサケニッポン

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