2012年1月20日金曜日

ホームインスペクションについて

  ホームインスペクションという仕事を始めようとしている。あまり聞かれた事の名称だと思う。これは最近東京のさくら事務所と言う会社が提案し始めた事業で、中古物件の診断をするお仕事だ。現在日本の中古家屋を仲介業者などをへて探すとすると、最悪の場合A4の紙にその物件の広さや間取りなどが説明してあるだけだ。ホームインスペクションとはその物件がどのくらい劣化しているか、実際にリフォームをする場合どのくらいの費用がいるか。また地震が来た場合その建物は強いのか、合法の建物なのかなど、幅広いアドバイスや情報提供をする『簡易』の調査方法だ。簡易というのが良い。というのも建物をじっくり機材を入れて調べたら、10万どころじゃ収まらないからだ。実は日本の中古物件は酷い状況だと言える。実際に買った後にシロアリが見つかったり、結露しやすい家だったり、ようは宅建技師の方は建物の状況を見る事は難しかったりするのだ。なので建築士の我々の活用が必要となってくる。

  僕は前にも言ったが、建築士になった理由は景観問題を何とかしたいという情熱からだ。なので一般の建築士と違い建物本体に感動を強く覚えるタチじゃ無い。新しいカタチとか斬新なフォルムやファザードなどという事には元々興味がうすい。もちろん建築を勉強しだして好きになったし、それなりに語れるようになったが、どちらかというと景観が先に来る。なので設計事務所に入り年中忙しく自分の好みで無い建築物を建てる気がおきない。多くの設計士が言うのだが、『建築言う仕事は、金持ちが片手間でやる仕事』つまり時間に追われて適当にこなす仕事では無いはずなのだが、プランなどを1日で作らないと元が取れない仕組みになっているのが、悲しいかな日本の現状なのです。

僕は何とか自分が手がける家は、せいぜい1ヶ月ぐらいはプランに時間を取りたい。施主さまの意向はもちろん反映するが、すべて『はいはい』とハウスメーカーのように答えるつもりはない。僕らは勉強をしてきたし、それに一般の方と違い、年がら年中建物の事を考えているから、意見があるのだ。提案し、もめてこその設計士だと僕は認識している。もめてもめて作った家は結構その施主の求める物、そしてその場所の景観、建築的にもすばらしい物が出来るのではないかと思うのだが、どうでしょう。

  理想の建築を行うには昼間はホームインスペクション、夜は設計。僕の理想の建物を作る方法です。

  って事で東京に住む事になりそうです。まだまだ九州ではお仕事が少ないからです。まあ宮崎で設計はしていくつもりですが。

  あっ、住宅について聞きたい事があったらコメントに残しておいて下さい。無料で答えます。今のところはね♡

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