2014年2月28日金曜日

ブラックバスを痺れさす

  実にけしからん事ではあるが日本の湖などの生態系は、ブラックバスやブルーギルなどの外来種によって荒らされ、絶望的な状況であると言われている。行政も対策に追われ、今までいろんな手立てはやってきてはいる。たとえば、外来種を釣った際のリリースの禁止や、釣った外来種を町などが購入する制度だ。だが外来種がなくなる気配はない。一昨日か、NHKのニュースを見ていると、熊本のある業者さんが、湖やダム湖などにいる日本固有のワカサギなどを、外来種から守るために新たな技術を開発し、県はこれを導入しようと考えているとあった。

  その方法は外来種の駆逐に電極を使うのだという。湖などに浮かべたボートに電極を括(くく)り付け、それをブラックバスなどの外来種がいそうな場所で700ボルトの電流を流すと、魚はしびれ動きが鈍くなる。そこを人間が網ですくうのだという。もちろんしびれるのは外来種だけではなく、固有の種の魚もしびれる。だがしびれるだけあり死にはしない。時間がたてばまた元気に泳ぎだすそうだ。ニュースの中でも実際にダム湖にボートを乗り入れ、県の職員さん?が電流を流していたのだが、体長40㎝越えの大物を含む外来種40匹をすくってらっしゃった。大量である。そもそもこの電極を作ったのは、農業用の電気の柵を作っている業者さんであり、それを応用したのだと開発した業者の社長さんが取材に答えてらっしゃった。実にいい仕事だ。

  今でこそ、ブラックバスなどは特定外来生物指定されさまざまな規制がかかってはいるが、1970年代に魚食性が強いとの理由で、生態系(在来生物層)への影響や、漁業被害が問題視されるようになって漁業調整規則で無許可放流が禁止されるまでは、放流自体はさほど問題にはしてはいなかったようであり、結構そのへんは大らかであったようだ。世界的にもフィッシング用に人気があるブラックバスは、釣り具メーカーや個人、はたまた進駐軍により放流されていたようである。だが固有の種を守る観点からやはり駆逐するべきだろうと思う。これからの熊本の業者さんの活躍に期待をしたいと思う反面、ブラックバス愛好家がいる限り難しいだろうなとも思ったりする。

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忙しいため毎日書けず、すんません。。

2014年2月26日水曜日

ダイオウイカを捕まえた漁師がかっこいい!!

  今朝がた、いつものようにNHKのニュースを見ながら朝飯を食べていたら、とんでもないニュースが目に入って来て箸を止めた。ダイオウイカを生け捕りしたニュースだ。そのニュースを見ながら僕は思わず笑ってしまった。生け捕りって。。アンタどんだけ勇者なんだ!!

  ダイオウイカが見つかったのは、兵庫県の日本海側にある新温泉町の300メートルほどの沖合だそうで、地元の漁師さんが水深約8メートルのところでサザエの素潜り漁をしていたところ、頭上を大きなイカが泳いでるのに気づいたそうだ。普通は、そこはビビって逃げるだろ!!と思うのだが、何を考えたのかはわからないがこの漁師さんは、持っていたロープにイカをくくりつけて生きたまま捕獲。そしてイカを船で引っ張り漁港に水揚げしたそうだ。見つかったダイオウイカは、触手と呼ばれる一番長い手が切れていたが、全長4m13㎝もあり、重さは200キロもあるのだという。

  そもそもダイオウイカを生け捕りして危険ではないのか?学者によると日本海に浅瀬で見つかるダイオウイカはそもそも弱っている個体であり、それほど危険とは言えない、みたいな事を言ってらっしゃった。だがしかし、やはり中には生きの良いダイオウイカもいるだろうし、日本では最大6m、ヨーロッパでは18mのダイオウイカも見つかっている。常識的に考えて危険がないわけではないだろう。

  しかしこの漁師さん、実に男前だ。これが古事記の時代だとスサノオクラスの神話になるであろうし、現代だとリアル・モンスターハンターと言われても良いレベルだ。アメリカだと、『彼は潜った。そしてダイオウイカを捕まえた。』と墓石に刻まれるだろう。一生、スナックでモテモテのはずだ。名誉町民ぐらいはしてやらないとイカン!!実にカッケー!!子々孫々まで名を残すレベルである。

  その後、その捕まったダイオウイカはもちろん研究のため、そのスジの学者さんらに引き取られていったそうではあるが、ためしにこの漁師さんはちょっとだけ食べてみたそうだ。そりゃ漁師さんが獲ったモンだから、学者さんが『ちょっと食べるのは。。』と言われても食うだろう。通常ダイオウイカは臭くて食えないとは言われているが、新鮮であったからか臭みはなかったそうだ。だが旨くもなく不味くもなかったと産経新聞にコメントしていた。

  きっと良い酒飲んだだろうな :D

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ブログが飛び飛びですみません。
忙しいんです。。

2014年2月24日月曜日

う~ん。。そりゃまずい。。

  先週はブログが飛び飛びで申し訳ない。インスペクション(住宅を引き渡す前に診断をする)を仕事としている僕は、引っ越しシーズンに入ったため、とにかく忙しい。昨日、何とかインスペクション後に提出するレポート作成のスピードを上げれないかと、知り合いで大分に住む、ExcelのVBAにやたらと詳しい設計屋と電話で話をした。と言うのも、物件にもよるのだが、レポートだけでも3日はつぶれてしまうので効率的ではないからだ。大分の設計士もインスペクションには興味があり、将来はインスペクション業界に飛び込もうと思っているので、お互いインスペクションの技術向上のため情報交換をやっているのだが、そんな話の中で、既存住宅の長期優良認定制度に伴うインスペクションが話題になった。

   リフォームによる長期優良認定制度について細かく書くと長くなる。よって簡単に書いてしまえば、長期優良認定制度とは、有用な住宅ストックを壊さずに長く大切に使い続けられる社会としていくというのがコンセプトだ。これは国が勧めている事業であり、もちろんリフォーム費用の補助金もでる。対象はすべての既存住宅を対象に、リフォーム前の性能にかかわらずリフォーム後の性能を評価する。そしてその認定基準としては、劣化対策・耐震性・維持管理の状態・省エネルギー対策の4つが基本項目となる。またこのリフォームによる長期優良認定制度には区分があり、クラスSが長期優良リフォーム住宅、クラスAが性能向上リフォーム住宅と呼ばれるものとなる。また、要件として、リフォーム前に僕らがやっているインスペクションを行い、劣化状態(一次的インスペクション)や住宅性能(性能向上インスペクション)を判断するのが絶対条件となっている。

   先々週であったか、僕はこの長期優良認定制度についての国土交通省の講習会が宮崎であったので参加してきた。また大分の建築士も福岡で同じ講習に参加したようだ。国土交通省の方から説明によると、インスペクションで見つかった大きな不具合や明らかな劣化事象は必ずリフォーム時に直さなくてはならないことだった。ただインスペクションは第三者でなくても良いという説明されていた。僕は『へっ!?』と思った。インスペクションは第三者の立場の人間が行う事が通常は絶対的な原則であり、ほぼ全てのインスペクション協会(たくさんある)でも、第三者でないインスペクションは禁止事項となっているからだ。

   この講習会で大分の設計士も第三者性の担保がないのは『かなりまずい。。』と思ったらしく、僕以外のインスペクションをする人間に聞きまわっていたようだ。皆声を同じくしたのが、長期優良リフォームや性能向上リフォームをしたのに、そうなっていない既存住宅が量産される懸念だ。たとえば、長期優良リフォームを予算500万で工務店が依頼を受けたとする。それを工務店の中にある設計事務所に所属する設計士がインスペクションをかけたとする。つまり第三者ではないインスペクションだ。そしてインスペクション時に雨水の浸入場所が見つかりその浸入カ所の特定と補修が必要であると診断したとする。だが積算をしてみたら見積金額が550万であったとするとすれば、どうだろう?もちろんインスペクションの結果から雨水の浸入カ所は見なかったことになりかねないだろうか?また逆もある。別にたいして問題がない箇所のにもかかわらず、大きく言って工事してしまう可能性だってある。

   また僕らのように、インスペクションを本気でやっているものからしてもトラブルのモトが増えるので困る事も予想される。たとえば、第三者でないインスペクションが行われた長期優良住宅を売る際に第三者である僕にインスペクションを依頼された場合に、その住宅が長期優良仕様になっていないこともあり得るからだ。僕らはそんな場合、言葉を慎重に選んで説明しなければならない。場合によっては詐欺に僕らも巻き込まれてしまいかねないからだ。

   国土交通省としても、インスペクションをする人間を増やすためにそうやっているのではあるだろうが。。やり方は間違えているような気がする。そんな事を同業者とは話している。

   う~ん、どうしたもんだか。。

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2014年2月20日木曜日

スリップしたらサヨウナラ

  ブログが遅れて申し訳ない。仕事が忙しくどうもブログを書く余裕がなかった。というか今もめちゃくちゃ忙しいのだが、ちゃっちゃと書きます。

   昨日は、朝から宮崎県の北部にある延岡市まで、既存住宅のインスペクション関連のお仕事のため出向いた。僕の家から延岡までは2時間ほどかかるので朝早くの出発だ。昨日は大分冷え込んでいたらしく、車を走らせていると窓がすぐに曇る。あったかいコーヒーでも買おうと近くのなじみのコンビニに寄った。ふと山を見上げると雪が積もっていた。南国宮崎に育った僕はいまだに雪を見ると、いい年こいて『雪だ~!!』とはしゃぎたくなる。思わず仲の良いコンビニ嬢に『雪じゃね!!』と言ったら、『そうですね~』と軽くあしらわれた。う~ん雪国育ちぶりやがって。。

   16時過ぎに延岡の仕事を終わらせ、さあお家に帰ろう!!と国道10号線を南下しようかと考えたのだが、どうも面白くない。他県のはどうかは知らないが、宮崎の国道沿いは看板だらけで、どうも車で走ると、新聞の広告の中を走る気がしてどうも僕は好きにはなれない。それに延岡は僕にとっては年に1度ぐらいしか来ることはない土地だ。ちょっとした旅情にもひたりたい。手元には我がスマートフォンもあるし、いざと言うときのバッテリー充電気もある。これさえあれば、いざと言うときはGoogle Mapで何とか家にはたどり着けるはず!!という事で裏道へと車を進めた。

   さすがに初めて走る道なので、よくわからない。スマートフォンは使おうと思えば使えるのだが、のっけから使うのも面白くはないと思い、自分の中のGPSを頼りに車を進める。宮崎県は基本的には海は東側、山は西側にあるので、山を右手に見ながら走れば南下はしているはずだとか考えながら車を進めた。空模様は決してよくなかった。朝から雨が降ったりやんだり。最高気温は8度とNHKさまは言ってたな~と思いながら走っていたのだが、どうもそれよりも外気温は低そうだ。まあ、山手だから少しは低いよな~と考えていたら、ちらほら雪が降り出した。『ああ、雪だ!!』とテンションあがったのは良いのだが、すぐに道路わきの看板に目が行った。『道路の凍結・スリップに注意!!』へっ!?スリップするん!?

   そこからが地獄だった。雪降る山道を走って家に向かったのだが、道路の脇は超崖である。よくぞこんなところに道路作ったな。。と日本の土木技術の高さと血税の太っ腹な使い道に感激しそうになる。そんな道をスリップにビビりながら超低速で僕は車を走らせている。というか僕のしか車はいない。対向車線にもまったく車はない。。こりゃますますアカン!!と思って走らせていたら、女子高生がスカートに生足で傘も差さずに突っ立っていた。乗せたろかと一瞬だけ思ったが、変な人と思われるとイカンし、雪女だったらどうしようと思い、ニッコリして通り過ぎた。あまりの低速の車だったらか、娘もじ~とこっちを見ていた。寂しくなったからだろうか、普段はつけないラジオをつけると福山雅治さまの歌が流れていた。ふとま~しゃがテレビでやっていたスタットレスタイヤCMを思い出した。ま~しゃの顔をたてて、スタットレスを買おうと心に決めた。

   家に着いたのは延岡を出て3時間半もかかった。えらい目にあったな。。と腹が減っていた僕は晩飯をがつがつ食べた。天ぷらだった。安倍首相は雪降っているのに高級天ぷら食っとると非難されているのを思い出した。まあ、食わんでも雪は止まないし、災害担当の大臣もいるわけなので、そこは目くじらを立てるつもりはない。別にその天ぷらが18,000円でも総理大臣なんだからぶ~ぶ~言うつもりはない。こっちは時間サービスで200円となった天ぷらなんですが、何か?

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さあ、仕事しよ。。

2014年2月18日火曜日

和風のこしらえ方

  僕は年老いた婆さまと一緒に住んでいる。87歳にもなり(本人は72歳だと思っている)一人で家に留守番をさせるの問題なので、僕はよく婆さまのモリをしながらお仕事をすることがある。今日は両親が近所の爺さんの葬儀であったので、婆さんにソチオリンピックを強引に応援させながら、僕はパソコンをいびっている。先週末であっただろうか、母親に頼まれ婆さんのモリをしながら仕事をしていた。婆さんをぼ~とさせておくのも可哀そうだと、ふとテレビをつけると京都迎賓館の特集をやっていた。以前にも書いたように、京都迎賓館に忍び込もうとした経験のある僕は、この建物にはかなり興味がある(嗚呼、思い出の京都迎賓館も読もう!)なので婆さんと一緒に、仕事そっちのけでその番組に見入ってしまった。今日はこの番組の中でさすがだ!!と僕が思ったことを書こうと思う。

   まずは、建築理論的なことを一つ。この建物は木造に見えるが、実は鉄筋コンクリート造である。見えがかりの部分が木で仕上げられているので木造に見えるだけだ。この建物は迎賓館なので、使用目的は外国のVIPの宿泊や『お・も・て・な・し』のためにあわけで、番組でもその計算された『和』の拵(こしら)えが垣間見れた。その中の一つを上げるとすれば、和室と濡れ縁を仕切る襖(ふすま)と軒の出の関係だ。今ではそうとは言えないかもしれないが、昔から日本の襖の高さは大体決まっている。地域によっても若干の違いはあるが、5尺7寸(1727㎜)だ。だが迎賓館はもちろん外国の方々も利用するわけであり、5尺7寸では頭を鴨居にゴツんと打ちかねない。なので迎賓館の襖の高さは2mに設定されてたそうだ。だが2mの高さだと和室に座った時に日本的な意匠である5尺7寸を感じれるかと言えばやはり違う。ではどうしているかと言えば、座った位置から見える軒の出のラインを、本来の襖の高さである5尺7寸のラインまで押し出しているそうだ。つまり座った位置から見える庭の景色は本来の和室と同じという事だ。

   また、庭も良かった。このお庭を作った方は、16第佐野 籐右衛門というお方。天保3年より続く、京都嵯峨野の庭師さんだ。名前からして美しい庭を作っているのはわかると思うが、僕が素晴らしいと思ったのはその庭に対する姿勢だ。使っている花々はもちろん日本に昔からある和花である。一見どこにでもある小さな野花を効果的に庭に配してある。これが実にけなげで美しい。そしてこの庭師さんが言われていたのが、『添え』についてである。たとえば迎賓館の庭には枝垂れ桜が一本だけあるのだが、これは桜を使って庭を引き立てるための『添え』であるそうだ。また石柱なども庭を引き立てるための『添え』そんな仕組みがたくさんこの庭にはちりばめてある。また落ちた松の葉をピンセットで拾っているあたりさすが京都だとも思ったりした。

   最近、和風の家を頼まれることが多くなってきた。僕は設計屋なので、和風の家の研究はしている。なので軒の出の長さなどはちょっとだけだが、こだわりの寸法を持っているつもりだ。だがさすが庭は専門家ほどの知識はない。ましてや16代目○○衛門的な方には足元にも及ばない。僕が京都に住んでいて家を作っているならこの棟梁にお願いもできるだろうが、やはり宮崎では難しい。元暴走族の庭師である、2代目黒木さんなら知っているんだが。。

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和花の花屋さんを探してます。
宮崎で知っている方は教えて頂けたらありがたいです。

2014年2月17日月曜日

宮崎でインスペクションをかけました

  週末は知り合いの看護師に依頼され、とあるハウスメーカーの完成見学会に行ってきた。もちろんお仕事としてである。その知り合いは、以前から気に入っている土地があるらしく、その土地を買って家を建てるためにはその土地の所有者であるハウスメーカーに家を作ってもらう必要があるらしく、既に大分話が進んでいるらしい。よって僕に設計を依頼するつもりはないし、忙しいので僕も受けるつもりはない。だが、施工精度がよくわからないという事で一緒に来てほしいとのことだ。僕はインスペクション(住宅診断のこと)をするので、稀にこんな依頼も受けることがある。通常、新築のインスペクションは引渡し前に調査に入り、いろんな機材を使いながら業務を進めていくのだが、今回は完成見学会なので、手ぶらで行き目視のみの調査となった。

  現場に着くと営業さんらがいたので、僕が仕事としてはいらせて頂きたいと許可を得た。最初は『へっ!?』って顔をなさった。そりゃそうだろう。建物は人が作るものであるので、どこかしら問題はつきものだ。それを他のお客さんがいる中で大きな声で指摘されたら業者さんは良い思いはしない。だが僕らかて、ドヤ顔で悪い場所のみを指摘をするのではなく、良い施工法も必ずいう。あくまで第三者として公平に説明をしなくてはフェアだとは言えないからだ。それに僕も作るサイドの人間であるので、不具合をわざと作っているワケでなく、うっかりしていただけってのも知っている。なので僕らも迷惑がかからないように慎重に説明をすることが要求される。許可を得たのち、営業さんと一緒に建物の中に入り調査を始めた。

  2時間ほどいただろうか、一通り見て大きな瑕疵が1点、細かいところは無数にあった。大きいところは、屋根の熱を床下に送るダクトががっつり天井との境で割れて外れていたことだ。これは業者さんも気づいていなかったらしく、ビビっていた。このダクトは断熱材がまかれている直径が50㎝ほどもある巨大なダクトなので、再び設置しようとすれば結構なお金がかかる。それに場所が場所だけに、へたすれば天井も一部撤去が必要だ。営業さんと二人で天井を見上げながら『ああ。。。』とため息を漏らした。。まあ、保険が下りるとは思うが、翌日が引渡しと言っていたので、そりゃ辛い。。細かいものはビスの止め忘れや、クローゼットなどの開き戸の上端がガタガタになっているのが目立った。もちろんワザとではない。

  多くの一般の方々は展示会で見るのは間取りやデザインなどだろうと思う。それで家を決めて良いのかと言えば、悪いと言うインスペクターもいるようではあるが、別に僕は良いとは思う。僕がお金を出すわけでないので、そこまで言い切ることはどうかと思うし、好きな家に住めばよいと思うからだ。しかし、施工精度がまずい業者さんも結構いるのが現実だ。そこを第三者として見るのが僕のお仕事だ。

  ってことで今日もインスペクションが入っているので頑張ります。

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寒い。。

2014年2月14日金曜日

江戸の水路と赤さびと

  今日の午前中までに仕上げなくてはならない3Dの鳥瞰図作成作業がやっとこさ今終わった。この図面はとある不動産屋さんがその建売のために書いた。そのプラン図をGoogleさんのSketch-Upという簡易な3Dソフトで美しく、かつお客さんに気に入られるように家具などを考え描くのが僕の仕事だ。僕は設計屋なので稀にこのような仕事も来る。だが工務店さんや不動産屋さんが家を作る場合、その方々によって仕様が決まっている事や、敷地の形状がもらった図面と違いが多い事もあり、僕としては混乱することも多い。そんな混乱を防ぐため、一昨日、予定敷地に向かい業者さんと打ち合わせをしてきた。

  敷地に行くと、やはり少し図面とは違っていた。道路と敷地との境界には、もらった敷地図にはない水路があったのだ。幅は2mほどか。深さは50㎝ほどである。その水路は普通のコンクリート製の水路ではなく、どうやら江戸時代からあったような水路らしく、石垣で囲まれ水中には鯉がぷかぷかと泳いでいる。業者さんが言うには、ここは昔は武家屋敷が並んでいたんだそうだ。とは言われても、そのような武家屋敷的な家々が並んでいるわけではなく、普通の現代的な家しかない。そしてその水路には昭和の半ばに建てられたであろうガードレールが赤さびで囲まれていた。

  『この水路さえなければもっと敷地が取れたのにね~』と業者さんはぼやいた。『そうですかね。。』と僕は答えた。僕からすれば、この水路を生かした設計をすればよいだけであり、その方が建物の価値も上がると思うからだ。錆びたガードレールを撤去して水路に少し手入れをすれば美しい外観が出来上がる。そんなことを業者さんに言った。すると『ガードレール撤去したら車が落ちるかもしれないじゃん』と正論で返された。だが思うんだが、前面道路は6m以上あり、しかも直線だ。車が落ちる要素は限りなく少ない。『心配ならガードレールではなくて、ほかの美しいもので歩行者や車の落下を防げばいいんじゃない?』と言うと『正論だけど、まあ無理だね。町に銭が無いし。。』と返された。

  思うのだが、なぜ日本はこのように一生懸命街を汚くしてきたのであろうか。もちろん落下が危ないのはわかる。これが欧米だったら自己責任で終わりであろうが。。だが錆びるガードレールなどをわざわざ設置するのもどうかとは思う。最近ではさすがにこれではいけないと思ったのか、都会などの道路わきのデザインは以前より向上してきたように思う。だが田舎ではまだまだだ。大学には土木デザイン科などが最近はある。だがその土木デザインを活用されているかと言えば、う~ん。。と考え込んでしまうことがよくある。今月末に、とある街の都市住宅課の方々と酒を飲む機会があるので、チクチクと言ってやろうと思ったりした。ホントは勝手に撤去したいのだが。。

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さあ、業者さんへ行かねば。。

2014年2月13日木曜日

ご無沙汰のpomplamooseさま


  今日は午後からインスペクションが入っている。そして明日の午後も講習が入っているのに、明日の朝までには頼まれた図面の鳥瞰図を書かねばならない。。昨日は明け方5時までかけて図面を書いてたんだが、さすがにマウスのホイールをクルクルする右手の人差し指が割れそうな痛みに襲われたためダウン。今、必死のパッチで図面を書いているんだが間に合うんだろうか。。はぁ。。忙しい。。

  って事で、音楽でごまかします。ごぶさたのpomplamooseさんで『Always in the Season』すっかり有名になったせいか、音のクオリティーも上がってます。やっぱり天才です!!ってことで髭そってインスペクションへGO!!

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クリスマスソングですが。。
日本のクリスマスソングとレベルが違います。。

2014年2月12日水曜日

女流鏑馬(やぶさめ)が美しい!!

  僕は宮崎の片田舎に住んでいるのだが、東日本大震災の折、損害保険の鑑定人として東北は仙台に行ってからというもの、東北に興味を持ち始めているようだ。なんとなく『東北』というキーワードがネット上や新聞などで目に入ってきたら見入ってしまう。僕は理由もなくネットサーフィンをよくやるんだが、先日もぺぺっとネットを巡回していたら青森に行きついた。青森の魅力はたくさんある。一度は行ってみたい『ねぶた祭り』、遭難だけはしたくない『恐山』、なぜか盆踊り?で盛り上がる『キリストの墓』、日本のプレスリー『吉 幾三』さまも青森産である。そんな行った事がないのに大好きな青森ではあるが、妙な祭りを発見してしまった。女だらけの流鏑馬があるらしい。

  この祭りは『桜流鏑馬(さくらやぶさめ)』と言うらしい。『いんみょ~(陰陽と言ってはるらしい。。)』と言いながら矢を放つ小笠原流などの流鏑馬は神社などで行われている。これは主に神社に奉納するための流鏑馬で、的を射るのが一番の目的と言うよりは儀式的な意味合いがある。一般的に、この神社などの流鏑馬は封建的・封鎖的であり、一般人が流鏑馬を愛好できる環境とは言えない。一方、『桜流鏑馬』は儀式的な流鏑馬とは違いスポーツ流鏑馬であり、純粋に的を射ることとスポーツ振興が目的で始められたようである。調べてみると服装や装備にはこれと言った取り決めはないようだが、原則的に馬は和馬か和馬と洋馬の混合種であると決められているそうだ。また、誕生して10年ほどであるわけで、ルールも年々変更されているとある。

  だが動画にもあるが、女性の方々が美しく矢を放ってらっしゃる。実に美しい。スポーツなので純粋に優勝を狙うのなら競馬選手が来ているようなパッチぱちのレオタードに、マッシュルームみたいなヘルメットの方が機能的なのかもしれないが、皆さん和装に烏帽子姿だ。実に見ていてテンションあがる。それに的に矢が刺さると係りの女性が『当たったよ~』と桃色の和傘を広げてはる。実に素晴らしい。また小柄な和馬が疾走する姿がこれほど美しいとも思わなかった!!桜の時期に疾走するってのも良い。開催日は4月の27日・28日で、場所は十和田市なんだそうだ。いつか行こうっと!!

  和種の馬はほとんど利用価値がなくなっており、頭数もほとんど僅かとなってきているが、こんな競技を活かして頭数を増やしていってほしいと願ている。

  偉いぞ十和田市!!

  かっこいいぞ十和田市!!

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仕事が忙しい。。

via.gienn waters

2014年2月10日月曜日

よくある田舎者の揉めごと

  以前から書いているように、僕は宮崎中部のド田舎町で主に住宅の設計をしている。設計の仕事とはなんとなく、一日中パソコンの前に座り図面を書くのが仕事と思われがちだが、それは設計業務の中の一部であり、その他にも工法や素材、また役所での官公庁での調べ方作業や、業者さんとの打ち合わせ、工務店探しから土地探しまで、結構仕事の幅は広い。先週末も、同じ町内だがもっとド田舎の山間の地区(同じ町内だが方言も違う。。)の工務店へ、我がセカンドカーで、ロータリーエンジンを搭載していると若い女性にキャッキャ言われてるスバルの軽トラックを運転し打ち合わせに向かった。

  工務店に着くと、何やらワイワイ庭先で騒がしい。なんじゃろな。。と思っているとその工務店の社長さんが『おお、先生もシカ肉で一杯やらんね?』と言ってきた。どうやら鉄砲打ちもする社長さんが鹿を裏山で仕留めたらしく、暇そうな近隣のオッチャンや僕のご近所の鉄砲打ち仲間と昼間っから飲んでやがる。。『あの~、打ち合わせは?』と一応は聞いてみたが、『飲みながらやろうや』と言われてしまった。。おいおいこっちは車だぞと思ったが、断るわけにもいかないので、酒は飲まず肉だけもらって打ち合わせに入った。だが頂いた肉はめちゃめちゃ旨い!! 『旨いじゃろ!!解体したばかりやジ!!』と僕の近所の鉄砲打ちのオヤジさんが言うた。よく見てみると、庭先には鹿がバラバラに解体され町指定のごみ袋に入っていた。。さすがに田舎に育った僕ではあるが、鉄砲打ちではないため、解体された動物などは見る機会はほとんどないので、やはりちとびびった。。

  ふと疑問に思い近所のオッチャンに聞いた。『この解体した後の頭とか内臓とはどうするの?』するとオヤジが答えた。『山に穴掘って捨てるとよ』 確かに燃やせるゴミとして、道路わきに鹿の頭などを置いといたら、清掃車の係員もビビるだろうし清掃車は血まみれになるだろう。それにそんなの小学生が発見したらトラウマになるに決まってる。だが思い出せば、その近所のオヤジの娘が小学生の頃、『先生が結婚したから、早く子供を出産できるように♡』と猪の目ん玉をビニールに入れて登校し、女性担任に思いっきりビンタくらっていた。。きっとそれ以来学習し、頭や内臓は山に埋めることにしたのだろう。また『山に埋めた方が、動物にとっても供養になるんだ』と親父は言うた。まあ、それは言いようだ。。

  昨日、僕の住む地区では簡単なお祭りがあった。お祭りと言っても屋台などがでるような類ではなく、単に飲み方だ。僕の地区は昭和の初めに山火事に会い多くの家々が焼けたのだが、昨日がその日に当たるので、何となくだが『火祭り』と呼ばれている。こんな飲み方が月に一度もあり、それも一日中飲むので、だから田舎から若者がいなくなるんだ。。と嘆きたくなるのだが、父親がたまたま出張で出かけていたので代わりに僕が参加した。もちろんそこには鉄砲打ちのオヤジが仕留めた肉(猪・鹿・ウサギなど)がずらずらりと並ぶ。田舎に住んでいてもそんな肉は毎日のようには食べることはないので、僕もちと嬉しい。ワイワイやっていると、『あんた何くわえちょっとねお!!』という女性の金切り声が聞こえてきた。

  ふと会堂の外を見てみると犬が何やらくわえてる。この犬は近所の飼い犬で、いつも放し飼いにしているので僕が餌付けをして『桃子(チワワと何かの雑種)』と呼んでいる犬だ。ホントの名前は知らない。どうやらくわえているのは猪の足の骨らしい。すると桃子の買主が鉄砲打ちのオヤジに『またウチの裏山に猪埋めたやろ!』と怒り出した。僕も知らなかったが、どうやら鉄砲打ちのオヤジは、結構な近場に穴掘って猪の頭や骨を埋めているらしい。そしてそれを小さくてかわいい桃子が掘り出して餌にしたようだ。鉄砲のオヤジが『犬を放し飼いにしているお前が悪い!!』と逆切れを始めた。。すると桃子の買主は『もっと穴を深く掘らんか!!』とお互い3時間も飲んでいるので怒りまくってる。。それを見ながら酔っぱらいの僕は思った。

  どっちもどっちだろうが。。

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さあ、仕事をせねば。。

2014年2月7日金曜日

梅干しでも作ろうか

  僕のトイレの横には梅の木が植えてあり、この時期になると梅の花を愛でることができる。別にトイレの陰鬱さを消すためにあえて梅の木を植えたのではなく、気が付いたら植わっていたのだが、トイレに入るたびにこの季節はウキウキしてしまう。

  設計のお仕事を始めたころ、初めて自分で設計した家が建った時などは、それなりに感動はしたのだが、長年家に携わってきたせいか、現在はそれほど感動はしない。設計を生業にしない一般の人々には理解できないのかもしれない。理由はたぶん一般の人々は家を建てるのは一生に一度あるかないか?そんな人々が多いのだろうが、僕らは年がら年中建物と向き合っているわけで、感動を忘れるために存在する職業なのかもしれないと思ったりする事もある。

  だがこれでは面白くはない。やはりモノづくりは感動せねばいけないと思い、予定はないのだが、自分が住む家はどんなものを求めるのだろうか?どんな生活がしたいのだろうか?老後はどうしよう?そんなことを考え込むことがある。つらつら考えてみると、僕は梅干しや漬物が好きで、いづれは自分でたくさんの漬物を作りたいと思っているし、できれば販売もしたい。なのでそのための小屋か部屋があっても良いのだと思っていたりする。

  僕の母親も、僕に似たせいか、漬物作りが好きで、せっせとこの時期になると自分の家でとれた梅で梅干しを作ったりする。僕の母親の作る梅干しは一般的なつけ方だと思うがどうだろう。梅を下ごしらえして、塩につけ、シソの葉で色付けするというものだ。これがうまいかと言えば、食えたものではない。。母親が言うには、梅干しを弁当に入れておくと防腐効果があるのだと言うが、基本的に弁当は作られて5時間程度で食べてしまうものであるわけで、防腐効果のために入れるもんではないとは思うんだが。。まあ良い、ぶ~ぶ~言うても聞かないので、今年は自分で漬けてやろうと思っている。

  どうも母親の梅干しは手が込んでいないような気が以前からしていた。どうも紀州の方々が作って売っている梅干しとは全く色も形も味もまったく違うからだ。なのでネットで調べてみると、どうも手順が違っている。ネットの手順を簡単に書けば。。梅を下ごしらえし、そしてビニールに水を入れた重石を乗せる。そして梅酢が上がってきたら、天日干しをするらしい。う~ん、我が家で天日干しをしているのは見たことがない。。天日干しをしないから、家族が誰も食べてくれない、ありえないくらいしょっ辛い梅干しになるんだろうか。。

  設計屋であることの楽しみは、自分で考えた建物が実際に自分で建てられるという事だろう思う。どんな建物になるかはわからない。まあ、僕が作るのだから面白いものを目指すとは思っている。

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2014年2月6日木曜日

既存住宅買うときには、瑕疵担保保険がつけれます!!

  僕は設計事務所に所属している。一般的に設計事務所と言えば、年がら年中建物の設計をしている図面屋さんといったイメージであるが、建物の調査もその仕事の範疇だ。建物の調査にもいろいろあり、耐震診断や、住宅の施工状況や現況状況を依頼者に報告するインスペクションなどがある。また今年の初めから既存住宅の瑕疵担保保険という商品が出てきたので、そのためのインスペクションなどもある。今日はこの既存住宅の瑕疵担保保険について少し説明しようと思う。

  一般的な話をさせてもらえば、既存住宅の購入にはいろんなリスクがある。だが現在の既存住宅を不動産業者さんの仲介などで購入する場合、買主に与えられる購入予定住宅の情報と言えば、住所とその建物の築年数。またオール電化か否か、浄化槽や駐車場の有無。まあそんなところだろうか。その与えられる情報には、建物の構造体に問題(作られた年によっては法律が違うので注意)はあるか?また雨水の浸入があるのか?シロアリの有無や、実際に住んだ時にその土地柄からくる諸問題(水害など)などの情報は含まれていないのが現状である。これらの状況を依頼者に説明するためにインスペクションがあり、また買主が実際に住んでから起きた保険事故(構造体力上主要な部分が耐力性能を満たさない場合、又は、雨水の浸入を防ぐ部分がその防水性のを満たさない場合)に対して実際にかかった補修費用を出すのが既存住宅瑕疵担保保険だ。

  既存住宅瑕疵担保保険の流れはこうだ。既存住宅瑕疵担保保険に加入するためには、まずは保険に入れるかどうかの建物調査が義務づけられている。その調査の時にその建物が保険に入れるかどうかを僕らが確認する。調査の範囲などは僕らがやるホームインスペクションなどと比べたらそれほど多くないが、ほぼ同じことをやるので、僕は同時にかけることをお勧めしている。ちなみに費用はさほど変わりはしない。僕らが調査した後に、保険会社の調査も入っての瑕疵担保契約となり、僕らの方から保証書を発行する。そしてその建物の買主が住んでから保険事故が起きた場合、保険会社から金銭的なサポートを受けて調査会社である僕らが保険事故の補修費用や①修補費用②仮住居費用・転居費用③損害調査費用④求償権保全費用⑤争訟費用を支払う事となる。全体的な調査費用は、実はまだ決まってはいないが、10~15万ぐらいが相場のようである

  だが困ったことに、今年の初めから本格運用されだした保険ではあるのだが、すでに問題行動をとってらっしゃる業者もいるようで、僕のインスペクション仲間とは話題になっている。僕らの業界から一番嫌われるのが、お手盛り診断と呼ばれるものだ。これは雇用関係や主従関係のある関係先、たとえばいつも設計などの依頼を受けている業者から頼まれてインスペクションを行う場合などを言う。僕の場合、仮に以前勤めていた工務店のインスペクションを頼まれた場合は、必ずお断りしている。そうでなければ『よいしょ』をしかねないからだ。知り合いが、梁に開けてはいけない場所に穴を開けてるのを発見して、『問題です』と言えるかと言えばだいぶ疑問だろう。そんなインスペクションをやられると、まじめにインスペクションをやっているこちらの信用もガタ落ちなので、とても困ってしまう。。実際にやられている業者さんには注意した方が良い。

  また、ある損害保険業者も新しい市場なので儲かると思ったのか、僕らのような資格もちの人間にパンフレットを一斉送信しているのだが、そのパンフレットには、『リフォーム工事につながります!!』みたいなうたい文句が入っててビビった。。その保険会社がやっている講習でも『リフォーム工事受注に有利ですよ!!』などと言って回っているらしい。既存住宅瑕疵担保保険もインスペクションの一種であるが、インスペクションは第三者性がとても重要であり、どう考えても保険屋がそれを言ってはいけないのだと思うし、薦めるべきことではないんだが。。

  僕は過去に結構な数のインスペクションをかけてきた。少なくとも九州では数だけ言えばだいぶ上位に来るのだと自負はしている。ちなみに宮崎県では県北では僕だけであるらしい。。まあ、県北と言っも会社が県北にあるだけで、住んでるのは中部なので宮崎県全体はやろうと思っているし、車があるんで西日本全体でやっていこうとは思っている。この既存住宅瑕疵担保保険は始まったばかりだが、これから力を入れていこうとは思っている。

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2014年2月5日水曜日

古墳泥棒のバカヤロー!!

  ブログが遅れてすまない。今日は朝方に所用で出かけて、帰ってきたのが昼過ぎだったというのと、結構長い文章を書いたのは良いのだが、まったく纏まりが付かないつまらない文章だったので、全消去をかけたため今になってしまいました。ごめんなさい。さあ、何書こう。。

  僕は人と変わっているせいか、車を運転するときなどに、同じ道ばかり走るのがどうも嫌いなようだ。できるかぎり、今まで通ったことがない道を走りたがる。今日も昼まで所用で出ていたのだが、その帰り道は普段はあまり通らない小さな道を走っていた。ふと見渡せば古墳が見えた。普段はあまり気にすることはないのだが、この冬の寒さのせいで黄いろに焼けた古墳が妙にかわいらしく、ぼ~と見いってしまった。

  僕は宮崎県の中部に住んでいるのだが、日本全国でも古墳が多い地域にあたるようだ。有名なのが西都原(さいとばる)古墳群。サイズの大きい古墳がど~んど~んと西都原の台地に広がっている。どうも文献を探ると、昔の人々は自分が住む家々のすぐわきにお墓を立てたわけではないようで、住む地域とは少し離れた場所にお墓を立てたようである。確かに西都原古墳群は川からだいぶ登った台地に古墳はあるし、我が町の古墳群もどちらかと言えば昔は町中であったであろう場所から離れたところにあったりする。

  さあ帰ろうと、自分の家に向かっていたら、以前からあった古墳が小さくなっているのに気が付いた。この古墳はとある開拓者(わが町には多い)の敷地にあるのだが、年々古墳が小さくなっているので、僕の仲間には少しだけ有名な古墳だ。もともとは円形古墳であったのだが、すぐ脇の畑を整備した際に、うっかり機械をいれたようで、半円になってしまったそうだ。そんな事を家主のオヤジは酒飲んで自慢していた。また古墳の表面は通常は草が生えているのだが、そのお宅の古墳だけは草が生えていない生の土だ。どうやら畑の土を作るために使っているらしい。。またオヤジの庭を作った際も古墳は小さくなったようだし、さぞ古墳に眠っている昔の方も、草葉の陰で泣いているに違いない。実に迷惑な方である。

  こんな話はザラにある。僕の町は昭和に多くの開拓者が全国から来た町なのだが、開拓者の一部の方々には、元々縁もゆかりもない土地なので、めちゃめちゃした人もいる。たとえば戦国時代にあった耳川の合戦でなくなった方々の数百のお墓をブルドーザーで一気に壊し植林したアホもいれば、神社のご神域である山を勝手に開拓しミカン畑にして一儲けした人だっている。そのほかにも昭和の初めには古墳泥棒だっていたと聞いている。まったく困った人々だ。古墳らは、たぶん1500年ほど前に建てられたと思うのだが、僕の中にもその墓の主の血が1滴ぐらいは入っているのだと思う。そこを勝手に荒らすのだから、ホント僕からみたらご先祖の墓を荒らすようなもんで、実に腹が立つ。。その墓荒らしをした人を知っている方と飲んだことがあるんだが、全員不遇の死を迎えたと教えていただいた。そりゃそうだろう。。そうでないと、こちらの気もすまん。

  世の中にはひどい人もいるもので、身分をわきまえず、自ら古墳を盗掘したという疑いをもたれた偉い人もいる。税所篤という薩摩生まれの武士がいる。ウィキさんによれば、幕末に薩摩の西郷さんらと同じく行動した精忠組出身者らしいのだが、どうも怪しい人であったようだ。明治時代に堺県令になったのだが、大仙陵という古墳の清掃を政府から命じられた際に、どうやら見つけた宝物を勝手に横流ししていたらしい。さすがに怪しいと明治政府に睨まれたせいか、使っていた清掃のための小屋の撤去を命じられていたりする。のちに米国コスモポリタン美術館に大仙陵発掘とされる装飾品などが保存されていることから、これが陵から出たものとするならば、県令自ら盗掘をしていたと、考古学上の常識となっているそうなのである。これが本当なのであれば実にケシからん話である。

  現在は有名な古墳の手入れは国や県が行っているのだが、やはり小さな古墳はほったらかしが現状だ。しょうがないとは言え、やはりちょっとさびしい気もしている。死んだらお墓に入るつもりは全くなく、自分で古墳を作って入ると決めている僕はそんな事を思ったりした。

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古墳ガールっているらしい。。
ホントかいな。。

2014年2月4日火曜日

胡散臭いぞ、新国立競技場!!

  安倍さんが首相になってからと言うもの日本経済はアゲアゲで、まことに良いことだ。今年の4月から消費税が上がるわけだが、不景気な感じのニュースは今のところ流れてはいない。もちろん、現在は消費税が上がる前の駆け込み需要の段階なわけであり、実際に4月以降はどうなるのかはわからないが、2020年の東京オリンピックに向けて景気の上昇が続く気がせんでもない。

  僕は職業がら、東京オリンピックと言えば、イラク生まれでロンドン在住の建築家ザハ・ハディッド女史の新国立競技場がすぐに浮かぶ。新国立競技場の事は以前にも書いたが、新国立競技場のコンペには僕の案は通らなかった。。っていうか呼ばれもせんかった。。というか、そんな募集があったのも知らんかった。。わけであるが、現在、その新国立競技場について多くの建築家や都市計画の専門家が、おかしいのではないか?と声を上げている。僕もその一人で、宮崎のド田舎の居酒屋でクダをまいている。

  その新国立競技場に批判的な代表者として、建築家・槇文彦さんらが上がるだろう。先生の主張を大雑把に言えば、その新国立競技場の巨大すぎるボリュームの周りの街並みに与える影響が問題だという事だ。確かに神宮外苑は東京の風致地区に指定された場所であり、明治帝崩御以降に民間の有志により神宮内苑・外苑、そして表参道・裏参道を一体的に整備してきた経緯がある。そんな人々が大事にしてきた場所にザハ・ハディッド女史の新国立競技場がど~んと建つわけであり、総床面積29万㎡の五輪史上最大のメインスタジアムを建てる事には僕も疑問を覚える。

  史上最大のと書いたが、この建物がどれほど大きいかと言えば、ロンドン五輪のメインスタジアムは総床面積は10万㎡であり新国立競技場の約3分の1だ。しかし逆にロンドンの敷地は東京のの1.5倍である。また五輪会場の基準として8万人が収容可能というものがあるそうだが、ロンドンの場合はは6割以上が仮設席であり、五輪終了後は撤収して使っている。だが今のところ東京の案は仮設にするつもりはないらしく、そのまま使うのだろうと思われる。きっとコンサート会場などにも使われるのだろうが、近くには5万人収容の東京ドームなどがある訳であり、実に将来が不安だ。また開閉式の天井は流線型であり、どう考えたってメンテナンスにたくさんの税金が吹っ飛んでいくのが今から恐ろしい。。

  設定されている予算的にもかなりおかしい。当初の国の想定予算は1300億円であったらしいのだが、ザハ案決定後にその建物を積算してみてびっくり。最大3000億円まで膨らんだようだ。国を代表する建物にお金をかける事に、僕はみみっちい事をいうつもりはないのだが、やはり高い。確かロンドン五輪は800億円。あの9.11の同時多発テロで崩壊したワールドトレードセンターの鉄骨をリサイクルして作ったと言われる、恐れ知らずの北京オリンピックの鳥の巣だって500?600?億円であったはずだ。さすがにまずいと思ったのか、少しプランを削って1785億円に落ち着いたそうが、当初よりも485億円も大きいわけであり、最初に積算した人が、この案を通すためにやりやがったな。。と妙な裏読みしたくもなる。どう考えたら積算が2倍になる物を提案できるのであろうか。。とよく数十万程度の予算オーバーの設計をして、あとであわててしまう設計屋である僕は思ってしまう。


  また先行した有識者にも大きな問題があるのだと思う。この有識者に建築家は安藤忠雄さんしか入っていないと聞いている。その他には各種スポーツ団体の会長さん(政治家)、また市民の代表は猪瀬知事ではあるが、その程度であるらしい。この情報は本当かどうかは僕にはわからないが、本当であるのならかなりの問題があると思う。第一、建物の専門家である建築家が一人ってどうなんだろう。。どう考えたって都市計画の専門家も入れるべきであるし、そのほかの各種専門家は入れるべきだ。もちろん市民を代表する人間ももっと入れるべきであるし(気が付けば猪瀬さんいないし。。)、どう考えたって各種スポーツ団体の会長さんなどはスポーツのアドバイスはできるであろうが、有識者の主要メンバーには向かない気がする。

  それにしても、この新国立競技場の決定案の模型をも作っていないのには驚いた。コンペの段階で模型の提出は必要ないとの事であったと聞いている。通常建築家と呼ばれる人々は模型を作る。僕だって木造戸建住宅でも模型を作ることが多い。模型を作る理由は空間のスケールや周りとの状況を、実際に目で見て確かめるためであり、これは建てた後に図面上のイメージとの不一致を防ぐためにとても重要な作業だ。上記の写真は新聞などでよく見るとは思うが、これのみではさっぱり空間がつかめないのではないのだろうか?それに建築的なことを言えば、これは建物上部から見たファザード(表情)であり、実際にはヘリコプター乗りぐらいしかこのファザードは見ることはない。多くの人は、道路などからのみこの建物を見れるわけであり、どう考えても『この建物ってかっこいいじゃん!!』と言っている人が思うようには、カッコいい建物にはならないとおもう。

  そもそもこのコンペの期間はとても短かったと聞く。どれほど短かったのかは、コンペがあったことさえ知らなかった僕としてはよくわからない。だがコンペの要望と基準がめちゃくちゃ高かった。建築界のノーベル賞と呼ばれるプリッカー賞や、日本建築協会賞などの受賞経歴がなければ参加すらできないという信じられないくらいハードルが高い。だから僕は呼ばれなかったわけだが、ヒガミはともかく、思うのだがこれで本当に良いのだろうか。。20世紀を代表するあのオーストラリアのオペラハウスを設計したヨーン・ウツソンなどは当時は誰も知らない無名の建築家であったわけで、このような若手の活躍する場所を最初からなくすってのは僕にはいただけない。

  とても胡散臭い新国立競技場ではあるが、建築家の安藤忠雄さんが座長であるわけで、『おかしないか?』となぜ言わなかったのだろうかと、田舎の設計屋としてホント首をかしげてしまう。

  今のままでは、後世に対する恥である。。

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あと5年もあるんだから、1から考えても良いのでは?

2014年2月3日月曜日

棚田を守るという事

  先週は福岡出張のためブログが書けませんでした。毎日読んでくださる方には、申し訳ないとは思ったのですが、福岡でのお仕事が気が付けば博多の中州での打ち合わせとなり、長いお休みをいただきました。ごめんなさい。ということで、今日から頑張って書いていくつもりです。

  昨日、『シシ肉(猪の肉の事)をやるから家の改修を手伝いに来い』というめちゃくちゃな電話があり、宮崎県は日之影町の親戚の家に行った。僕の母型の両親が日之影町出身であるので、僕の血の50%は日之影産である。日之影町とは、宮崎県の県北にあり、名前の通り山にへばりつくように民家が並ぶ。絵にかいたような山村だ。

  車で親戚のオヤジと走っていたら、棚田が見えてきた。この日之影町の棚田は、『日本の棚田百選』にも選ばれた、とても美しい棚田だ。『棚田がきれいだね』と親戚のオヤジに言うと、『確かにきれいだけど、あと何年、持つかねぇ~』とぼやかれた。親戚のオヤジが言うには、後継者がほとんどいないのだそうだ。確かに会う人会う人年配の方ばかり。若いモンなどほとんど見ない。う~ん、棚田がこのままでは無くなってしまうかもしれないと思うと、ちょっとさびしい気がした。

  よく、棚田は日本の原風景と言われる。調べてみると、日本の水田約250ヘクタールのうち8%の22ヘクタールが棚田であり、その22ヘクタールの内の40%以上が耕作放棄地となっているとのことだ。理由は、米消費の減少による減反政策や、農家の高齢化などである。単純に生産効率だけを重視すれば、棚田ほど経済的でないものはなく、しかたないとは言え、何とかならんものかと思ってしまう。

  もちろん僕だけがそんな事を考えているわけではなく、行政やNPOなどが動いているようだ。たとえば棚田の魅力を生かして観光地化しようとしている町があったり、棚田を応援したい都会の方々と人手が足りない棚田持ちの出会いをマッチングする団体や、オーナー制度などをやっているところもあるようだ。素晴らしいことだとは思う。だが観光で来る方々や、都会からお手伝いに来られる方々が畔(アゼ)に勝手に入ることを農家さんは嫌う。畔はもちろん土や石垣でできているわけで、結構もろい。それが壊れないよう農家はメンテナンスを必ずするわけであり、そこを勝手に歩かれたら、農家さんもいい気はしないだろう。また、車などを道路の真ん中に駐車する迷惑な観光客もいるそうだ。マナーを守り、観光被害だけは防がねばならないだろう。

  思うのだが、どんな形で棚田を守っていくにせよ、その運動は棚田持ちの農家さんが金持ちになる方法を模索するべきなのだと思う。それはお金が入るカタチでなけば、跡継ぎ問題も解消しないだろうし、それに棚田自体、維持管理には大変な労力とお金が必要だと思うからだ。また棚田でできたお米は普通のお米よりもおいしいと言われる。その理由は山手にあるので栄養分が豊富な水を使用できるのだからだそうだ。これらが安い値段では申し訳ない気がする。やはり農家は儲からなくてはならない。

  僕は設計が生業ではあるが、いずれは棚田を守るような活動もしていきたいとは思っている。なので、今からどのようにして棚田持ちがお金儲けをできるのかを模索していきたいと思っている。もちろん、その活動に携わる僕らもしっかりと黒がでなければいけないとも思っている。そのためにも今の仕事をもう少し頑張らねばと、しみじみ感じた日之影町であった。

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行ってみよう!!日之影町!!
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