2012年2月10日金曜日

設計屋は営業が下手なんだ。

  よくよく考えて見たら、明日は東日本大震災から11ヶ月になる。月日が経つのは早いものだ。損害保険の資格を取るべく勉強中の僕はなかなか忙しい。が、とっといた方がよいと思うのでがんばるしかない。損害保険は以前にも話したが、建物に保険をかけていた場合、地震や今回の津波などで建物に損傷が生じたら支払われる保険の事だ。結構な額が払われるので、僕ら設計士の出番となる。保険鑑定人だけだと建物の事がよく分らないので設計屋さんの方が重宝されたりする。

  例えば木造の場合、見る場所は4カ所。柱・外壁・基礎、そして屋根。建物の大きさにもよるのだが、この4つの中でも柱が重要となってくる。柱の見えている部分の大きさの3分の2に亀裂が入っている場合は、これを1本として数え、その建物のすべての柱で割った割合が、ある程度あればその建物の損害金額として換算される事となる。なので建物によっては決してすべてにお金が支払われるわけではない。

  この仕事で一番大変なのが、その建物が無責の時だ。建物に実際に被害が出ているが、先ほど出した4つの場所以外に損害が出ている場合。例えば外付けの階段の場合。これがなかなか保険会社に認めてもらえず、やむを得ず無責とした。ここをどうやって説得するか、これが問題になってくる。僕は昔営業をしていたので、何とか切り抜けるすべを知っているのだが、一番向いていない方々がいる。設計屋さんだ。

  設計屋さんは数字に非常に詳しい。なのでバサッとお客さんを切ってしまう。『〇○なので、無責となります。これ以上は無理です』 なんて普通に言ってしまう。それではお客さんもごねてしまい、後ほど電話がかかってきて再立ち会いとなる。僕から見れば、ちゃんと説明して『ここがこうで、あ~だから今回はちょっと難しい』とか言えば良いのにとか思ってしまう。実際に無責の場合は自分で数千円で直せる場合が多い。なのでその方法などを丁寧に説明すれば良いのになど思う。また数字の事だけでなく建築的な観点で仮に改修する場合、どういった感じですれば快適かなどアドバイスすれば、お客様とよい関係ができる。

  ホームインスペクションという仕事を始めるにあたり、お客様と良い関係を気づければ素敵だと思ってる。要は営業力が重要なんだ。

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