2013年10月31日木曜日

余命1年の背中

   僕はだいぶん昔から設計屋の職業病に悩まされている。設計のお仕事の大半はパソコンの前に座り、ず~と図面を書いている。よって目がかすみ、背は丸くなり、マウスを持つ右手は腫れ上がり、右手の人差し指の付け根は痛い。さすがに設計の世界に入って10年も近くなると、色んな対処法をあみだす。以前にも書いたが、最近は出来るだけ図面はパソコンでは書かずに手書きで書いている。理由はその方が早いし、味が出るからと言うのもあるが、やはりその方が目は疲れないし、マウスを握る右手への負担が少ないからでもある。なので目と手は何とか改善してきているような気がする。だが図面を手書きで書くということは、背中を丸めねばなず、最近は腰痛と肩こり、そして背中の肩甲骨(けんこうこつ)周り、そして座骨神経痛が酷くなってきた。おかげで最近仕事にも支障が出てきだしたので、何とかせなイカンと考えていた。

   そうだ整骨院に行こう!と思いつき、先週末に地元の整骨院へ行って来た。大抵の整骨院も同じだとは思うのだが、まずはベットにうつ伏せになり電気のペッタンコ(名前は知らん)で背中をもんでもらう。だが僕の背中は既に並みのレベルではもみほぐせないらしく、常にレベルをMAXにしてもらわなければ通用しない。大抵の職員さんは、『若いのに。。』と驚かれてこちらとしても軽く恐縮してしまう。その後、場所を移り施術して頂くのだが、あまりの凝りように若い兄ちゃんらだと対応できないようで、大先生をうつ伏せのままじ~と待つ。先生にもまれながら先生がボツりと『こんな背中の硬さだと仕事を続けられなくなるので、背中を日頃から伸ばすように』と言われてしまった。へっ!そんなにやばいの。。『どれくらい持ちますかね。。』とビビリながら聞くと『このままで1年もせんと椅子に座れなくなるよ~』と軽く言われてしまった。。

   別にガン宣告ではないが、これからの長い人生設計で食っていく僕としては余命1年の背中と言われかなりヘコむ。。整骨院の先生が言うにはとにかく背中の筋肉をほぐすことからはじめろとの事。なので家に帰りぼ~と考えた。ふと小学校のグラウンドにあるタイヤ遊具(タイヤの半分が地面に埋まっているカラフルなやつ)を思い出した。あれに仰向けになれば背中は柔くなるんじゃないか!だが自分が背中をタイヤに押しつけている絵を思い浮かべたら嫌になった。よい大人がやることではない。へたすりゃ通報され駐在さんに職務質問を受けてしまう。。

   背中が痛くとも仕事はせなイカン。設計の仕事は寸法をとても大事にする。寸法をおろそかにすると、出来上がりのボリューム感に違いが出てくるからだ。僕の場合はある程度の知識はあるのだが、一応自分の家の庭で実寸をとる。まずはメジャーで寸法を測り、そしてその計った交点に父親のゴルフボールを置いてその寸法を自分の体にたたき込む。ふといつものようにゴルフボールを手にした時に思った。ひょっとしてゴルフボールってマッサージに良いんじゃないか?

   という事で、ためしにいつも仕事の時に使う椅子に置いて座ってみる。これが実に気持ちエエ~座骨神経痛はお尻の尻尾?の周りの筋肉がふぁふふぁふ。。なって痛いのであるが、ここにゴルフボールが良い感じでマッサージしてくれる。う~んこれはエエ!って事は背中にもエエはず。という事で、昨晩に背骨周りの筋肉をほぐすべくベットに合計6個のゴルフボールを置いて寝てみた。これが思った以上に気持ちが良い。背中も真っ直ぐになるし、それに凝った所に手が届くいうかゴルフボールが届くじゃないか~という事で快適な一晩となった。

   朝方の事、何やら忙(せわ)しない。なんだろと思い薄めを開くといつも一緒に寝ている猫が、朝っぱらからゴルフボールに猫パンチをカマしていた。そのゴルフボールは床に落ちゴンゴン跳ねてうるさい。だが毎朝のように痛む背中はそれ程でもなく、どうやらゴルフボールの荒治療は効いているようであった。う~ん、良い事を思いついたもんだ。

   本当にこれで背中が治るかは分らない。だが少なくとも、昨日までの背中の張りは取れている様な気がする。

   嘘だと思う人は試してみましょう!

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拾ったばかりの猫です。

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