2012年3月28日水曜日

僕と満州国の思い出。

  妙な事だが、僕は以前から『満州国』が気になってしょうがない。行った事もなければ、格段勉強した事もない。しかしどうしても目に入ってくる。不思議な事に以前から何となくだが『満州国』なる物と接触がある。自分でも不思議なくらいだ。

  言わずと知れた満州国。石原 莞爾が主導した満州事変により出来上がった訳だが、現実との乖離(かいり)はあったといえ、そのスローガンは『五族共和』、『王道楽土』となっていた。この『五族』とは日本人(大和民族)・満州民族・漢民族・朝鮮民族・蒙古民族を指す。この他にも白系ロシア人(ロシア革命反対派)などやその他の迫害されていた少数民族やユダヤ系移民などがワンサカと入ってきて大いに盛り上がった。勿論日本人は優越的な特権があったが、治安が良く税金が安いし安定していたため多くの人々が各国から満州に渡った。当時の最先端技術などで作られた近代都市はその当時アジアのどこの都市よりも近代的で最先端の街づくりだった。『特急アジア号』などは今でもファンが多い傑作機関車だ。その後日本が戦争に負けた後ロシアの侵入、そして現在は中国に属し『満州国』なる呼称も実質禁じられている。『偽満州』と呼ばねばいかんそうだ。この『偽』って言葉にどこか漢民族の恨(うら)みが入っている気がぷんぷんする。

  満州国と最初の出会いは、以前にも書いたMetro Cafe(アメリカ素描を読んでね♡)だった。ある時、カフェの外にある椅子に腰掛け、春の陽気を楽しみながらコーヒーを飲んでいた。そしたら『Are you Japanese?』って聞かれた。アメリカなどで『日本人ですか?』とアメリカ人に聞かれると、どこか身構える。『ア~ハン!』と答えたら『Do you know anything about Manchuria?』って聞かれた?最初何のことだか分からなかった。『なぜそんな事聞きたいんだ?』と聞き返したら『歴史家だからさ』なんて言っていた。後で分かったんだが、その50代の紳士は超有名な僕の大学の教授だった。じゃあ、聞く以前に知っとるやろ。。とか思ったが、ず~と質問攻めにあった。『なぜ満州国を作ったんだ?』とか『なぜドイツと同盟を結んだんだ?』気が付けばこの教授と4時間ぐらいしゃべり、とうと~うと日本の正義をひけらかしてあげた。

  その次はまたアメリカでの事。『Are you Japanese?』と仕事パートナーの中国人が主催のパーティーで話しかけられた。今度は顔が中国系。あっ歴史関係で喧嘩しよって考えだなと思い身構えた。しかしど~も中国人らしからず満州の事をべた褒めする。やれ中国人は嘘つきだとか、朝鮮人にエライ目にあったとかず~と大きなお声でまくし立てる。おいおい、ここは中国系のパーティーやぞ。。と思っていたら。上司が来て『あっ、この人満州国を復活させようと運動している〇○さん(名前は伏せます。。)』って言われた。えっ満州国を復活させるん?世の中凄い人もいるもんだとつくづく感じた。彼は本気である。

  その後も満州族の友達ができたり、気が付いたら愛新覚羅溥傑の子供達が住んでる家の隣を仕事で訪れてたりしてびびった。。僕の現在の仕事とは全く関係のない事なんだが、満州がどことなくついてくる用でしょうがない。前世で何か関係があるんだろうか。。


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