2012年4月7日土曜日

家財は入らんと勿体ないのに。。

  今日は仕事で埼玉県は所沢の近くにある、とある町に行ってきた。僕の仕事はホームインスペクションって仕事。つまり建物の状態検査だ。練馬の駅から西武線に乗り、3度も乗り換えてひぃひぃ言いながら駅から1.7キロの家まで歩いている途中、山が見えて来た。東京に来てから山らしい山は見た事がない。僕は宮崎の山手で育ったせいか、自然と言ったら山の事。海より山の方が好きだ。ふとその山を見ていたら、でっけ~御山が見えてきた。『あっ、富士山だ!!』思わず宮崎の人間にメールを送ってしまった。なぜなら人生初の富士山だからだ。初めての富士山を見る時は、外車に乗ってキャッキャ言いながら見るって決めていた僕は、すこし寂しかったが、明らかにテンションが上がってしまい、にやにやしていた。そしたら近くにいたコンビニ嬢に変な目で見られてしまった。『だって富士山やぞ!! しゃあないやないか!!』

  僕の所属する最大手ホームインスペクション事務所では火災保険の無料相談をやっている。インスペクションをしてくれた依頼者様には元々その権利があり、丁寧に説明するので非常に好評だ。よくある事だが、現場で建設会社の営業さんなどが火災保険や地震保険などを説明している場面に出くわす。しかしその説明は決して的をえていない。明らかに紹介料を取れれば良いと考えているだけで詳しい説明はしてはいない場合が多い。僕は以前にも書いたが東日本大震災で損害保険のお仕事をしていた。実際に被災された方々のお宅に行き、調査し査定していた。なのでこの家では一体査定がどうなんだとかある程度予想できる。そしてこの壁にヒビが入りますってのも想像できる。まあ予想なので、場合によりお客様に言えないのがつらいが。。

  最近多いのが洋風のお部屋。建築的に言えば大壁と呼ばれる壁で覆われている部屋だ。これは柱の上にボードを貼り、そして壁紙などで仕上げている。しかしながらこの大壁のお部屋。地震が起きた時に損害認定でポイントが稼げない。つまり半損認定がし難いと言う事。地震保険では現在の所(変えようと協議してます)全損・半損・一部損・そして無責の4種類しかない。建物の場合一部損はこの大壁の家でも出やすいのだが、半損は中々出にくい。なぜなら軸組が見えないので壊れている事が写真で撮影できず、結局は損害査定時に加算するポイントに入らないのだ。そりゃ、色々もめる。『なんだ、保険屋って単なる詐欺師じゃん!!』って罵声を浴びせられる事だってよくある。僕らだってお金を支払いたいのだが、元々の方法がこうなっているのでやむを得んのだ。しかし家財は別だ。ちゃんとどんな建物でも出る。なので営業さんなどが大壁の家で、『家財はお好きになさって結構ですよ』なんて言っていると、ちょっと心配になる。。

  インスペクションとは建物の状態検査だ。まだまだ浸透してない業界だが建物と人の関係を良くしていきたい僕の会社は、色々なプロフェッショナルがそろっているんです。これが☺

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