2012年4月17日火曜日

伝統を100万で買うべきなのか。。

  最近、古民家鑑定士という資格に興味を持っている。以前宮崎であるハウスメーカーに就職しようと面接に行った時に、社長さんから紹介された資格だ。古民家鑑定とはどういった仕事だろうか。調べてみたら、古民家の調査・査定・提案が主な仕事だそうだ。築50年以上の伝統工法の建物や在来工法の古民家を鑑定し、耐久性や文化的な住環境の保存について、総合的な判断基準に基づいた鑑定書を発行するらしい。また他にも古民家をいかに流通させるかなど色々ある。どことなく僕がやっているホームインスペクションと似ている気がせんでも無いが、どことなく興味がある。現在流通している建物の99パーセントは伝統的な工法で作られている建物ではない。流通しているのは金物によって軸組(柱や梁など)を緊結する在来工法。それ以外に欧米などでは主流である2×4(ツーバイフォー)だ。伝統工法にうっとりしてしまう僕などは、こんな資格を見たとたん飛びつきたくなるし、作って住みたくなる。ただ仕事はあるんだろうか。。

  伝統工法の建物は作った事が未だ無い。どうやって作るか知っている設計屋と言うのも少ないと思う。本当に地震に強いんだろうか。台風に強いんだろうか。よく分からない。しかし現に何百年たっている伝統工法の家だって存在する。

  伝統工法と在来工法はどこが違うのか?見たくれから言えば、基礎の違いが一番分かりやすいのではないだろうか。在来の場合コンクリートの基礎の上に土台を水平に置き、アンカーボルトで基礎と土台を緊結する。しかし伝統工法は基礎はなくその代わり石場建てとなる。つまり石の上に柱がくるって事だ。なので在来のような土台は必要としない。また在来は地震の力は軸組同士を繋ぐ金物で耐える。つまりボルトが命なのだが、伝統工法の場合は金物ではなく、複雑な仕口で繋いでいるため地震力を受け止めずに逃がす。つまり剛と柔の違いがあるのだ。

  しかし、現実的に今の法律では伝統工法は作りにくいし、流通しにくい。なぜなら伝統工法と在来工法のでは価格が100万単位で違ってくるからだ。これは姉歯事件以降建築確認が厳しくなった事にもよるらしい。国も色々考えているらしいのだが、どうにもこうにも前進しているようには思えない。しかし伝統的な工法を普通に作るのがむしろお金が掛かるってのも不思議な話だ。。

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