2012年8月5日日曜日

デザイン屋の流儀。

   仕事で今計画している建物の打ち合わせのため今日は休日返上で働いている。今日は大まかな間取りを決めるために話をしてきた。こういった場合、第三者が入るとややこしい。デザインを決める仕事というのは、そのデザインの決定者が一人増えるごとに次々に問題が増える。最終的には施主さんと意見をぶつけながら建物を作っていかねばならん。よって今からもめることになる。仕事が忙しく、暇もあまりないのだが、やってあげないとどうもかわいそうなので、がんばろうと決めた。僕にとっての夏の甲子園みたいなものになってきている。

   今回の建物は周りが畑となっている。なので、どうしても建物が汚れやすい。こんな場所にはどちらかと言えば黒い外壁を勧めている。なぜならよごれは目立たないし、それに日本の景観に黒は合う。よって、すんなりと収まりやすい。しかし、今回の施主さんは白い家にあこがれを持っているらしく、どうも白い壁を作りたいらしい。こんな時、僕は正々堂々辞めた方がいいですよ~と勧めている。でないと、後で泣くのは施主さんだからだ。泣くのが分かっているのに、ハイハイと頷き仕事を進めていくのは僕の中のプリンシボ~に反する。

   しかし、工務店さんやハウスメーカーの営業さんらは違う。工務店の考えは、施主さんの言うとおり作る。でないと、あまりプランニングに時間を取られると、どうしても人件費が余計にかかるため儲けがすくなくなるからだ。しかし、僕は現在は工務店に所属しているが元々はデザイン屋。そんなにすんなりと仕事を進めるつもりはない。意見を出さない人間がいい家を作れるはずがないと思っているからだ。

   って事で僕が作る家はどうしても時間がかかる。しかし、施主さんともめるくらい意見をぶつけなければ、せっかくデザイン屋を呼ぶ意味もない。


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