2012年9月28日金曜日

自殺と家のメンテナンスには関係がある。

   今日は仕事を切り上げた。別に暇なわけではないのだが、疲れたからだ。疲れたのならさっさと帰ってぼ~とする。これが精神的には一番良い。夕方のニュースをぼ~と見ていたら、宮崎県は新富町役場の女性職員(当時28才)の自殺について触れられていた。内容はこうだ。この女性職員は2008年になって、同僚が休職したことに伴う臨時職員の指導などの業務が加わり、同年2月下旬から2か月間の超過勤務時間が222時間に達して、自殺した。また、町長も認識していながら適切な対応をとらなかったことが自殺の原因になったとして、女性の両親らが2011年12月に同町を相手取り、慰謝料などを求める訴えを起こした。市町村職員の過労自殺が、損害賠償請求訴訟に発展した初の例となったそうだ。

   実は日本の公務員はとても自殺が多い。民間企業に勤める人々は、公務員の仕事を馬鹿にする人もいるが、公務員には公務員のつらさがある。仮に働き場所が地方ならなおさらだ。例えば、自分の上司がパワハラをしてもご近所さんだと問題に出来にくかったり、仮にその上司が町長とくるんでいたりすれば、どうにもならない。そして部署によっては残業だって結構ある。そして、市民からの苦情だってちゃんと受け付けなくてはならない。そりゃ~ストレスだってたまるし鬱にもなる。今回の例をちゃんと受け止め、各市町村は再発防止策を検討するべきだろう。

   ふと自殺で思い出した。実は自殺やもめ事が起きやすい住宅という物がある。これは、勝手な推測や、ましてや風水などのお話ではない。統計学上の結果だ。それは、一般に文化アパートと呼ばれるモノ。以前住宅公団がせっせと作っていたような建物だ。コンクリート製で、大体同じ建物が隣にも並ぶ。これはこれでよく考えられて作られたアパートなんだが、日本はメンテナンスをしない国。どうしても、黒っぽいよごれが目立ちだし、そして価値がどんどん下がる。ここで自殺が(不倫もね♡)起きやすいそうだ。

   以前、ドイツのテレビリポートを見た。ドイツはベルリンの壁崩壊による東西合併により、多くの東ドイツ市民は職を失ったのは有名だ。多くの労働者で賑わった炭鉱などはその典型。多くの人々が生活するために、多くの日本のとそっくりの文化アパートが作られた。だが仕事はなくなり、そのアパートのメンテナンスはされなくなり、そして多くの人々が自殺していった。これではイカン!と市長さんが立上がり、大きな車工場を格安の税率で誘致。また住宅環境を整えるため、このコンクリートの塊の住宅をリフォーム。多くの壁を壊し、広さを広げ、そして横長だった建物を真ん中で縦に壊し、一つの大きい住宅を提供。これがまたシンプルかつモダンで受けに受けた。おかげで、仕事は増えるし自殺者も激減。またその町は非常に住み心地のよい町になったらしい。

   少子化の時代だ。なのに若者は金は無いので結婚はしない。しても住む家には金をかけたくはないので古~い文化アパートなどに住む。金がないのでメンテナンスはせずに、どんどん汚れていき、そして自殺者は増える。そんな負のスパイラルの中に、僕らは生きている。


ブログランキング・にほんブログ村へ
良かったら、ご協力下さい。

0 件のコメント:

コメントを投稿

フォロワー

 
;