2012年7月15日日曜日

中古住宅の品質評価への新基準。

   ふとNHKニュースをつけてみると、『中古住宅 品質評価の新基準作成へ』というニュースをやっていた。おっ?と思いガン見してみた。内容は、長く使える住宅が増える一方で中古住宅市場の整備がすすんでいないことから、消費者が中古住宅を購入しやすいよう、新たに品質を評価する基準を作ることになったというものだ。これは僕がやっているホームインスペクションそのまんま。協会の会長さんが部会に入っているので色々教えてくれていたりしたが、NHKのニュースにインスペクションが話題になる時代が来るとは思わなかった。。

   インスペクションはこのブログでもさんざん言ってきたのだが、品質を客観的に評価するお仕事の事。お医者さんで言えば決して専門医ではなく、町医者のようなものだ。なので問題を見つけて、直しましょうか?みたいな事は言わないし、直してはいけない。あくまで第三者として立ち入って調査する。しかし、似たような協会が診断をやっている。どこが我々と違うかと言えば、向こうは無料診断をし、そしてm直しましょうか?と営業をしてくる。しかし僕らホームインスペクション協会は有料で診断しレポートを渡すが、営業は禁じられている。どちらが信用できると言えば、我々ホームインスペクション協会の方が良いに決まっていると思う。

   具体的ホームインスペクションで行うのは、震度7クラスの揺れに耐え得る耐震性や、シロアリの有無、屋根や水道管の状態などを目視や簡単な機器を使って調査する。これは中古・新築を問わない。中古の場合は売り買いする値段の基本情報ともなりえる。また新築の場合、施工状態を客観的に依頼者へ伝えるのがお仕事となる。また中古の場合は、多くの場所に問題があるので、リフォーム場合の指針ともなるであろうし、新築の場合は違法建築を見つけることだってある(たま~にですが、未だにあります)

   しかしだ、実はこの国が行おうとしている新基準はこける可能性が高いと言われている。なぜなら販売会社に品質を評価し表示するよう促しているからだ。つまり第三者ではなく、販売する当人にインスペクションをやらせるようなもんだ。つまり、裏で調査する会社とハウスメーカーが結託すれば結局なんぼでもだませるし、欠陥があっても大丈夫と嘘もつける(実際にそうやっている業者もいます)裁判で言えば、検察側と被告の弁護士が同じ人のようなもの。何となくチャンチャン♪でハイ契約、といった感じになりかねない。ちょっとホームインスペクションとは第三者じゃなければ、お金のムダなんです。

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