2012年9月15日土曜日

いかに小学生の安全を守るか。

   仕事でひぃ~ひぃ~言っている。本当は土曜日と日曜日は休みにして下さいと会社には断っているのだが、日曜のお休みが先月はゼロ。そして明日も出勤するので、気が付けば3週間休み無しだ。来週末までに積算を4つもせなイカンので、今日もひぃ~ひぃ~言いながらお仕事をしていた。そしたら社長から電話『ボランティアに言ってくれんかの~?』なので、『ハイ、分かりました~』と了解したのだが、よくよく考えたら他の社員(全員大工さん)らは、み~んなお昼から酒を飲んでいる。要はみ~んな飲んでいるので、忙しいから飲めない僕にボランティア活動が回ってきた訳だ。『コノ恨ミ、ハラスマジ。。』と思いながら、宮崎県は西都市の建築士会の方々とゴミ拾いに汗を流してきた。疲れに疲れた。。そんな中、とある小学生の赤白帽を発見した。多分落としてしまったんだと思う。そして、親御さんに怒られて、きっと泣いているに違いないと勝手に想像した。そしてその帽子は、俺が届けようと名乗りする者もおらず、あやうく捨てられそうになっていた。こりゃかわいそうだという事で、僕は名乗りを上げ、現在、目下洗濯中だ。来週の火曜日にでも小学校に行き、届けてやろうと思う。なんて立派な大人なんだろう!

   思うんだが、日本の道路には横断歩道が多い。そして、その脇に通学路と書いた青い看板がある。僕が働く西都市では、この看板は色々な場所で見かけるのだが、多すぎはしないだろうか。もちろん子供たちの安全のためにやっているのはよく分かる。しかし、あまりにも多すぎると、逆に効果が薄れると僕は思う。小学生のためだけに町は出来てはいないので、このような看板をつけねばならんのだろうが、一体どれほどの効果があるのか、またどれくらいの予算をかけているのかよくは知らない。車の運転などをしている時に、子供たちが走っているのをよく見かけるのだが、やはり怖い。僕の勝手な思い込みかもしれないが、日本の道路はあくまで車のためにできている。その他の物(自転車や原付バイクなど)や人への配慮ある都市計画は、日本人には贅沢なんだろうか。

   以前にも書いたが、僕は徒歩で琵琶湖一周を企てた事がある。安土町に行った時に面白い道路を見つけた。徒歩専用の歩道だ。主に小学生のために作られているらしく、田畑の中に舗装された道路がまっすぐに続いていた。またその道路は、車線が平行に並ぶといったよくあるタイプの歩道ではなく、ただその独立した道があるだけだ。もちろん自転車もバイクも入れないように衝立(ついたて)があり、なかなか良い。これこそが、本当の配慮だと思う。なので例の青い看板などは少ない気がした。

   また、日本ではスクールバス制度を採用している学校は少ない。特に小学校で採用しているのは見た事はない。だが、高校やスイミングスクールなどは使っているところが多い気がする。これから言える事は、スクールバスとは日本の場合、家から学校が遠い人が乗るものと言えるだろう。何故日本の小学校はスクールバス導入をためらうのだろうか。予算の問題からか、それとも甘やかしてはいけないと思っているのか、よくわからない。しかし、安全配慮の観点からは一つの解決策だと思う。

   僕は建築士の資格を持っている。建築の試験の中には都市計画も含まれる。建築の教科書には車と人との分離について、アメリカの都市計画の事例が必ず記載されている。しかし、実際はそのように日本は動いてはいない。もちろんそれは日本はアメリカと違い、道は人の経済活動の流れの中で、自然に出来てきたからだ。だが、昔の道と今の道では走っている物が違う。やたらと看板ばかりつくるよりも、そろそろ都市と道路について、計画方法を変えても良い気がする。横断歩道で、小学生を見送るボランティア活動を朝などに見かける。僕がいたアメリカではそのようなボランティアが全くいない。だが、少なくとも小学生の事故は日本よりは少ない気がする。

ブログランキング・にほんブログ村へ
良かったら、ご協力下さい。

0 件のコメント:

コメントを投稿

フォロワー

 
;