2012年9月12日水曜日

明治の家の屋根工事

体中が土まみれに
   昨日、僕が勤める工務店の社長に『明日、現場に行ってくれないか?』と言われた。どうやら人が足りないらしい。ここ最近超いそがしく現場に行く暇などは本当はないのだが、一人でパソコン仕事をしているとどうも頭が疲れる。って事で、喜び勇んで現場に出てきた。場所は宮崎県は高鍋町のとある住宅。この住宅の屋根が古くなり、雨漏りがし出したので屋根瓦の張り替え工事だ。えらい古い家だな~と現場で職人一同考えていたら、そこの家の貼りに明治36年竣工って書いてあった。。109年前の建物やんか~!

   明治36年と言えば、西暦で言えば1903年。日露戦争前夜といった年の事だ。その年の出来事を簡単に書けば、日比谷公園が開園し、ライト兄弟がぶっ飛んだ年だ。どえらい前での事である。僕のひい婆さんがまだ5才の時。まだ我が家ではちょんまげをしていた年の家だ。テンションあがったが、屋根には土が持ってあり、剥がす度に大量の土ほこりが舞って苦労した。

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   目視による判断だが、屋根自体は多分40年ぐらい前に張り替えた物。特に西日本の屋根の瓦によく見られる施工法だ。土を屋根瓦の下に敷く事により、屋根自体を重くして台風の風圧力に耐える構造となっている。まあ現場で職人に聞いたら、昔の瓦は曲がりやすいのでそのクッションとしてなどと言われた。まあどちらも正しいのだろうと思う。

   しかし、よくもったものだ。109年の風雨によく耐えたと思うが、やはり地震には勝てない気がした。この家は2階建てなのだが、1階が倉庫となっていて壁が少ない。そしてもちろんの事、金物も入っていない。特に屋根が重いのだから、震度5強ぐらい来たら恐ろしい。。にしても立派な家だ。作った大工も喜んでいるだろう。

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