2012年6月19日火曜日

ターシャ・テューダーの庭で思う。

   仕事で東京の練馬から宮崎に引っ越すことが決まった。ホームインスペクションを宮崎で始めるのと、また損害保険の仕事をするため東北に行く予定なので、拠点を東京に置く必要が無いからだ。宮崎に帰ったらホームページ作成をさせて頂いている、とある工務店さまにお世話になる予定だ。その工務店の中にホームインスペクション部を立ち上げる予定だ。また設計も損害保険もやらして頂こうと思っている。立場はどうやら営業になるんかな。。

   その工務店さまのホームページを作っているくせに、時に戸惑う事がある。しょうが無いことなんだが、施工例のための写真の選考作業をしていると、室内から見える庭がまだできておらず、どうしても殺風景となってしまい、結局はその写真は使えなくなってしまったりするのだ。まず家を作って庭を造るのでしょうが無いのだが、ホームページを作る上ではこれが結構やっかいな事となる。どの方角から写真を撮っても、殺風景な庭に目が行ってしまい、ボツになる可能性があるからだ。現代社会では、家という物は住む人間が中心で、視点はあくまで内向きだ。しかし海外の人々は内向きとかと言えば、そうでも無いような気がする。

   ターシャ・テゥーダーという女性を知っているだろうか?彼女はアメリカの絵本作家で、彼女の描く絵は『アメリカ人の心を表現する』と言われ、クリスマスカードや感謝祭、ホワイトハウスのポスターによく使われていたりする。よく考えたら彼女の描いた絵のカードを貰った記憶が僕にはある。50代半ばよりバーモンド州の小さな町外れで自給自足の一人暮らしを始め1800年代の農村の生活に学び、彼女の住む広大な庭で季節の花々を育て続けるライフスタイルは日本でも注目を集めた、とWikiに書いてあった。

   彼女の造る庭は光あふれ、そして花で満ちている。決してプロフェッショナルな作りとは言えない。しかし花々の自己主張が少ないせいか、まるで花の杜といったような庭となっている。現在の庭にできあがるのに30年以上はかかったであろうが、それはそれは素敵な庭となっている。以前NHKで彼女の番組が組まれていた。それ以来、彼女の考え方や庭に惹きつけられた。彼女の造っている庭は日本の庭づくりの哲学とはもちろん違うし、アメリカ人のそれとも違う。しかしどこの国の人間であろうと惹きつけられる何かがある気がする。以前にも紹介した宮崎県木城町にある絵本の里の喫茶店兼本屋で、彼女の写真集が置いてあった。ちょっと買うのには僕は男前すぎるので、がっつり立ち読みした。その写真集によると、彼女の庭には色々な小動物が住み着き、小さな生態系をもっていたりする。もちろん蛇だってでるそうだ。男前の僕なら速攻シメるだろうが、しかし彼女はそんな事は気にしないそうだ。よく彼女の家にあこがれて日本で同じような物を作っている方々がいるのだが、どこか薄っぺらく見えたりする。どこがどう違うのだろうと考えているが、まだ僕の中で考えがまとまらない。考えがまとまったら、また書こうと思う。あくまで自分の理解のためにだが。。僕の母親がこの方の写真集の事を言ったら、速攻買ってきた。そしてず~と見ていたりする。う~ん、がんばって働き、少しは支援してやらねばいかんと思う。

   以前、ビートルズのある曲で、『僕は年を取った時、君と庭いびりがしたいだけなんだ』と歌った曲があった。年を取ると庭いびりがしたくなるものだろうか?しかし始めるのなら早いこと始めないとあまり意味が無い。彼女だって30年以上かけてその庭を作った。庭ってそんなもののような気がする。

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