2012年6月13日水曜日

仲間に入れてあげる、という事。

  今日の昼頃の事。急に知り合いの宮崎の女性から電話があった。どうしたんだ?と聞くと会社に居場所がないとの事。彼女は離婚して子供も二人いるのだが、新しい会社でうまくいっていないようなのだ。ありゃりゃ可愛そうな事だ。何とかしてあげたいが、如何せん僕は東京に住んでいる。どうも相談してあげるぐらいしか僕にはできない。会社にとって一番の損失は社員が辞めてしまう事だと思う。入って仕事を教えてもすぐに辞められたら、そりゃ会社としては困る。そんな時に、『お前、常識あるのか?』と聞く人がいる。しかしそれは違うんじゃないかと思ったりする。会社が居心地が良ければ、どんなにつらかろうが仕事がきつかろうが、人間がんばれるのだ。

  僕は恐ろしい事に22歳の時初めて部下を持った。それもアメリカ人二人。全てのアメリカの会社がそうだとは言うつもりはないが、アメリカの会社の場合仕事ができるからとか、お金を稼げるからとかでは昇進しない。ちゃんと部下を育てれるかが結構大きな判断基準になっていた。しかし部下だからって理由で上司より給料が低いともかぎらない。参謀役の人間の方が給料を取る場合だってある。例えばよくアイディアを出す変わり者が僕の会社にはいた。確かに仕事はできるし、良いアイディアは持っている。しかしどこか風来坊的な(古いな。。)ところがあって、その人の命令をちゃんと聞いて実行するっていう人は少ないし、本人もそんな気はあまりない。なので他の人が上司となってチームをまとめ、その風来坊は参謀役となっていた。それで組織が動けば、会社として問題はない。実際にチームリーダーは人徳がある人が多かった。ちゃんと僕みたいなダメ人間だって一人前に育てて下さった。だいぶ適当な人ではあったが。。

  昔から、今の若い者はとよく言う。あのピラミッドを作った古代エジプト文明のある遺跡にも、そんな事を書いてあったのが見つかったって言うんだから、昔から若者はそう思われて来たんだろう。しかし僕は今の若い者は。。と言うつもりにはならないし、言っても全く新しい何かを作り出せはしない気がする。今の若者は僕の若い頃よりは絶対マシだと本気で思うのだ。例えば多くの若者はパソコンを使えるし、ソーシャルメディアや新しい発想や発言力は僕よりは確実に持っているからだ。色々な所で若者の行動が理解できないと言う人もいるが、彼らだってよかれと思って行動している事が多いと思う。実際僕も若い頃はこれが正しいと思う事しかやって来なかった。この正しい行動はアメリカでは賞賛されていたが、日本に帰ってみたら全否定される。何でかは全く分からないが。。若い者を指導する時に、先輩風を吹かせて怒鳴っても意味はない。

  若者に自分の意見を押しつけたければ、押しつける前にかっこいい大人になる事が一番だと思う。もしかっこよければ、勝手に若者もついて来ると思うのだ。この会社で一生懸命働き何年かたってこんな先輩のような人間になりたいなと思うなら、若者は仕事を続けるだろうと思う。多分、多くの上司だってそんな事を若い頃思っていたと思う。思って無かったらあまり尊敬は受けないはずだ。若者がついてこないのは上司や先輩が悪い。そんな事を思った。


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