2012年6月8日金曜日

ピアノがあるお部屋

  幼い頃ピアノを習っていた。純朴な子供だったからだ。ってのは表向きの顔で一番の目当ては先生がくれるお菓子だった。小学校から4キロも離れていた僕は家でおやつなど貰った事はない。いつも家に帰るとほぼ晩飯近くの時間帯となり、晩ご飯が食べれなくなるから我慢しなさい!と親に言われていた。まあ単におやつをあげる口実をうまい事ごまかしていただけなんだろうが、とにかくおやつは無かった。なのでビビっちい僕はピアノを中学生に上がるまでピアノを習っていた。なので我が家には既に音が鳴らなくなったピアノがドンとリビングに置いてある。すっかりピアノは弾けなくなった僕は何か申し訳ない。

  よく仕事で建物調査をやっていたりするとリビングにピアノが置いてある。ふと思うんだがピアノってのはリビングに置いておく必要はないのではないだろうか。もちろん飾りって意味で置いている場合もあるのだと思う。だが僕は、別の小さな部屋にでもピアノってのは置いた方が良いと思う。というのもピアノは基本的には弾くためのもの。音が結構な大きさで出るのでリビングでお子さんらもおちおち弾けない。習っていたのにへたくそな僕は人前で練習なんぞできはしない。要は恥ずかしいのだ。人前でへたくそなピアノを一生懸命弾くのも中々勇気がいるものだろうと思う。

  ピアノのサイズってのがどれくらいかは忘れたが、4.5帖の部屋でもあれば十分だろうと思う。もちろん壁面には防音仕様とし、明るく開放的な部屋にする必要があると思う。別にピアノがあるリビングを真っ向から否定するつもりはないのだが、その方が少なくともピアノに関しては上達すると思うからだ。それに将来ピアノ以外の楽器に手を出すかも知れないので別の部屋に音楽室のようなものをこしらえたら良いと思うのだ。

  僕の設計の場合、各室を細かく区切っていく傾向がある。その方が用途として正直だと思うからだ。

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