2013年1月11日金曜日

英国と生け垣のお話

   正月に風邪をひいたのだが、まだ治っていない。ずっと37度台をキープし、鼻水はず~ず~、喉は切ったように痛い。これはイカンと薬を飲んで毎晩さっさか寝るのだが、朝方になるとウェクショ~ン ! と目が覚める。風邪をひいていても仕事はせなならんので、のど飴で痛みを抑え僕が所属する会社のホームページの更新作業していたら、まさかのシステムダウン。どうにもこうにも作動しない。困り切っていつもお世話になっている日向ITサポートさんに電話して復旧をお願いした。って事で急にやることがなくなり、しょうがなくお庭の勉強をしてた。以前から気になっていたのが、イギリスの生け垣。あの総延長50万キロとも言われる生け垣だ。これが気になってしょうがない。お客さんも気になってしょうが無い。なので、少しだけだがお勉強している。もちろんそれが商売になるかと言えば、無理な話なんだが。。

   英国の風景の象徴として緑の田園とがある。その田園風景に大きなアクセントを加えているのが生け垣だ。畑や牧草地の境界として縦横に走る緑の帯が英国の伝統的な風景とされており、この風景を残すための協会さえある。確か、その協会のトップはチャールズ皇太子だったはずだ。生け垣には土地の境界をさだめる役割もあるが、それだけではない。生け垣が作る花はミツバチの蜜源としてちょうどよく、またその大きさは家の風よけにもほどよい。また家畜の逃亡も防げるし、犬を放し飼いにする事もできる。生け垣自体が小さな木の集合体なので焚き物の収集はできるし、そして枯れ葉は畑の肥料としても使える。花は天ぷらや酢の物食べると結構いけるらしい。とても生活に役立っているわけだ。

   また生け垣は貴重な生き物の宝庫となる。枝や葉が複雑に入り組む生け垣の中は多くの小鳥たちにとって絶好の子育ての場。雛を狙う狐や猛禽類を寄せ付けないからだ。またウサギなども生け垣の元に巣穴をつくり、そこに身を寄せて生活している。自然に与え得る影響も考えて作ってある。。というより先人達が色々試行錯誤したら、まあ、こうなったんだろう。

   作り方はそれほど難しくはないが、すこしは手間がかかる。まず土地の周りにぐるりとトゲのあるニセアカシアなどを植えてほったらかす。このアカシアの木は生長が早い。よって4から5年たてば生け垣を作る事が可能な長さとなる。その生長したアカシアの木の幹を斧でで3分の1ほど切り込み、それを倒して隣同士で絡める。またそれをほったらかしておくと、幹から枝がまた生えてくる。それをまた切り込み、隣の幹と絡ませ密度を上げていくそうだ。ある程度大きくなれば生け垣を四角く切り込み形を整えて完成。葉が落ちる冬から春にかけて手入れをする必要がある。結構な重労働となるだろうが、忙しいのは年に何日か程度。作って見るのは面白い気がする。

   手間はそれなりにかかるが、それ以上の実りを与えてくれる生け垣。日本の狭い土地に合っているかは良くは分からない。だが、宮崎に住んでいて思うのだが、草ボーボーで杉の木や電柱で境を作ってる現在のよりは面白いし、実りある生活だとは思うんだ。

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