2012年11月18日日曜日

素敵な不動産屋さんが町には必要なはず

カフェ兼、不動産屋ってけっこうある
   先日土地を探すため不動産屋さんに行ってきた。日本中どこでも同じだと思うが、不動産屋さんはどこの町に行ってもすぐに見つかる。大抵、不動産屋さんには大きな看板があり、そしてその看板は赤だったり青などの原色を使用している。またそのお店のガラス窓には、土地や建物の間取りがずらずらりと貼ってあり、広告のオンパレードとなっている。広告のみで出来ている店舗だと言える。僕は以前にも書いたが、海外から日本に帰って来て日本の景観美に対する思いやりの無さに絶望し、設計の世界に入った。なので不動産屋さんの新聞チラシのような刺々しいカタチが好きにはなれない。とても感心できる建物群には見えない。

   日本の不動産屋さんの多さには驚く。そんなにみんな不動産を売買しているかは知らないが、そんなに儲かる仕事なんだろうか。建物を売買する場合、不動産屋さんをとおすと仲介手数料が取られる。アパートを借りる時の手数料が一ヶ月とかいうあれだ。では直接売買すればどうかと言えば、もちろんそんな費用は発生しない。だが、アパートを探している場合、みな不動産屋さんへ直行する。そんなに仲介手数料を払いたいのだろうか。また売り手だって自分でお客さんを探すつもりもないらしい。どうもそのようなツールを知らないだけのような気がする。

素敵な町にあるとは思えない
   アメリカの場合、不動産屋さんは僕が住んでいた7年間で一度しか入ったことがない。というかあまりいない。僕が立ち寄った不動産屋さんは、これが不動産なの?っと言った感じだった。素敵なオフィスにコーヒーの香り。その庭は美しく手入れされており、その不動産屋さんに訪れるだけでステータス。そんな感じだった。ではなぜそんなに素敵な不動産屋さんなのかと言えば、アメリカ人は仲介手数料を払うつもりがさらさらないからだろう。アメリカの家探しは単純だ。アパートに空き部屋などがあれば、 『For Rent』 などの看板が置いてあるので、買い手はそのアパートなどに直接行き、そしてそこの大家さんと直接交渉。これで全てが終わり。余計な仲介手数料などは発生しない。また、アメリカの新聞は日曜日になると 『車を売ります!』 や 『いらなくなった物を売ります!』 といったページわざわざ作って掲載する。約3センチ×6センチぐらいの広告だが、たしか1万円ぐらいは取られると思う。だが、みんなこれで物を探すので問題はない。もちろん新聞屋さんは仲介手数料などはとらない。なので不動産屋に寄る事自体が必要無いし、お金を持ち、そして時間に余裕がある人でないとできはしない。

   僕は不動産屋さんが悪いと言っているわけではない。また、仲介手数料が悪いとは思わない。だが、その広告だらけの商売根性オンリーの建物が、地域の景観や土地の価値を下げている事だけは我慢ならないだけだ。アメリカのような家探し、不動産探しでも良い気がするし、その方が町の価値を上げる気もする。現在のような広告オンリーの建物があるから、その地域におしゃれな建物をつくらないだろうし、作っても意味が無い。どうせ努力してもお隣りがあれではね。。もうちょっと工夫があって良かろうもんだ。

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