2012年11月7日水曜日

オバマ大統領の国民皆保険制度

Chenge!
   オバマ大統領が再選されたそうだ。別にオバマファンでもないし、オバマさんが再選された事に喜び回る小浜市民を見て、ちょっとうんざりしているタチだ。とてもとても 『湯~きゃん・ちぇ~んじ』 と声を合わせる小浜温泉の皆さんとは仲良くなれそうにはない。だがオバマさんの勝利スピーチがとても良かった。内容は金持ちもそうで無いものも、黒人も白人もヒスパニックもアジア人も、そして同性愛者も力を合わせて良いアメリカを作ろう!まあ、そんなことを言っていた。あいかわらず小浜さんは言葉のチョイスが上手いな~と思った。今回の選挙は相手の足の取り合い合戦で、アメリカの歴上一番醜い大統領選挙と呼ばれていると聞く。しかし負けたロムニーも選挙が終わった後は大統領へ祝いのメッセージを送っている。そして負け方が綺麗だ。この辺がアメリカなんだなと思えたりする。僕が思うにオバマさんの功績の一つで国民皆保険制度がある。しかしアメリカでは人気がない。

   アメリカの医療保険はとても高い。例えば僕が留学している時に虫歯になってしまい困った。人生で初の虫歯は本当にきつく、顔が腫れあがりとても痛い。んだが高給取りをしていた僕は、かかってこい、ナンボでも払ってやる!と思いながら歯医者さんに行った。そこのお医者さんに言われた。 『神経を抜くか?』 なので答えた 『んで、いきゅら?』 そしたら 『18万円だね』 と言われた。 『18万もかれば日本なって飛行機で往復できぅるしゃん!』 一瞬医療が無料のキューバにでも亡命するかとさえ思ったが、表面上の痛みを取る処置の3万円だけですました。これもそれも医療保険が高くて入れないからである。そして歯医者には歯医者専門の医療保険がある。たしか月一万はしたと覚えている。

ちぇ~んじ!
   もちろんオバマ大統領の人気低迷の最大の要因は、景気の悪さだろうが、その次に評判を落としたのはこの国民皆保険制度にある。アメリカ人は伝統的に国家による個人への介入をとても嫌う。どれほど国の州への介入を嫌うかと言えば、州ごとに軍隊があることからもわかる。それは州兵と呼ばれている。日本の各都道府県が軍隊を持っていると考えると分かりやすい。日常業務は災害時などに派遣されたり、軍の簡単な任務にかり出されたりしている。だが、根本的な存在理由は連邦国家による州の自治に対する安全保障にある。つまり連邦政府がいう事を聞けと言ってきてもそれを実力で拒むという考えで創設された。実際に南北戦争の南軍は州兵で戦っている。

   アメリカの薬品会社や医療関係企業が企業努力をしてこれたのも、国民皆保険がないからだと考える人々がとても多くいる。僕ら日本人からみれば、馬鹿げているとも思うのだが、彼ら真剣だ。日本のように皆保険だからこそ、爺さん婆さんが毎日のように元気に病院へ行く。そんな光景はアメリカにはなく、みんな自分で健康管理を徹底している。皆保険が出来れば日本の様になるかどうかは分からない。だが少なくとも風邪で病院へ行く人は増えるだろうと思う。

   弱者に優しい社会か、自己責任を重視する社会か。今回の選挙では、そんな理念の違いが浮き彫りになった。ロムニー氏は当選当日にこの法案を否決すると言っていた。そこまでせんでも良かろう物なのにと思うと同時に、相変わらずアメリカ人だな~とも思った。

ブログランキング・にほんブログ村へ
良かったら、ご協力下さい。

0 件のコメント:

コメントを投稿

フォロワー

 
;