2012年11月9日金曜日

みやざきの自然災害について

『よい本です』 by美人
   ブログが遅なった。今日は宮崎市で、社団法人宮崎県地質調査業協会さん主催の津波についてのセミナーに出席してきた。僕のお仕事である耐震診断やホームインスペクションをする際に、必須ではないのだが、地質の状態や津波の危険性を依頼者さんに教えている。なので僕にとっては重要なセミナーとなった。セミナーが終わり、さっさと西都市に帰っていつものダイアナさんでお仕事でもするか~!と思っていたんだが、いい年こいて道を間違ごうてしまった。気が付けばもう少しで綾町。いやいやきっと西都市へ抜ける道があるさ~なんて気軽に思いながら運転していたんだが、ず~と看板なんて現れない。あの針葉樹林のグリーンツーリズムで有名な綾町だ。周りは真っ暗。闇の中を運転しひぃひぃ言いながら西都市の僕の会社に着いた。会社で資料を預かって、週末は平家の里である椎葉村にドライブでもしながらお仕事をしよう!なんて思っていたんだが、社長が事務所で酔っ払っており、とっ捕まってしまった。よって今からお仕事だ。まあチキン南蛮を食べさせて頂いたから文句は言えん。

   教鞭をとってくださったのは、原田先生という方。なにやらコロンビア大学の客員教授をやってらっしゃった凄い先生だ。現在は、宮崎大学大学院農学工学総合研究防災環境研究センター長という、肩書きを聞いただけでひれ伏してしまいそうな、しゅんごい先生だ。先生は災害軽減のエキスパート。僕みたいな診断業務をしている田舎者から見れば神様のようなかた。僕は今回の東日本大震災で津波被害があった女川町などに行き、その津波被害の大きさを直に見てきた。よっていかに住宅の耐震化や津波対策が重要かよく知っている。なのでお仕事として耐震診断をやっているんだが、災害は地震津波だけではなく、地崩れや集中豪雨だってある。実際に起きた場合の非難方法や復旧方法についてもよく知らなくてはいけない。なので今回のセミナーはとても参考になった。

知事もご愛読
   さて、宮崎県内を襲うであろう地震やその津波高さなどについて、宮崎大学が提供している動画をいつも参考にしている。その情報によると南海地震が発生した場合、新富町や宮崎市はとても被害が大きい。それらの地域は海抜が低い。今回の東日本大震災の津波被害でもわかるが、地震が起きると海岸沿いの土地は地盤が下がる。今回の場合は海岸線の地盤が1.2メートル下がった。つまり仮に3メートルの堤防があっても実質的には1.8メートルの機能しか持たないという事だ。また地盤が下がると水が抜けにくくなり、救助も難しくなるそうだ。宮崎に住む方は宮崎大学のベンチャー企業である (株)地震工学研究開発センターが提供する動画を見られた方がよいと思う。

   セミナーの帰りにロビーにて 『みやざきの自然災害』 という本を買った。これは今回の原田先生ともう一人(きっと偉い先生)そして、先生がいらっしゃる、宮崎大学大学院農学工学総合研究防災環境研究センターというタイプしづらい研究所さんが出した本だ。なんでも宮崎日日新聞さんの2012年の化学賞に選ばれた本らしい。『内容もしっかりしているし、そして読みやすいですよ』 とロビーの美人受付嬢が言っていた。美人が言っているのだからそうなんだろう。

   その先生が言っていたのだが、日本人は防災はお国や自治体の防災センターや災害対策室のお仕事と思っている。しかしそれはおかしい。日本は20世紀以降、1000人の死者を出す地震を9回も経験している。単純に11年に1度大きな地震が来るわけで、自ら対策を知っていた方がよいに決まっている。少なくとも自分の身近な地域の自然災害の頻度とその対策ぐらいは知っていた方がよい。

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