2012年10月28日日曜日

町家のイタリアンと、汚い3人

その節はどうも。。
   僕はアメリカに住んでいた頃、スパゲッティーをよく食べた。アメリカにはイタリア系移民もたくさん住んでいたので、もちろん味付けは日本のような醤油の香りのするイタリアンではなく、現地の味がとても強い。だが僕はその現地のイタリアンがとても気に入っていたのでよく通った。僕がよく注文していたパスタは"fetattini alfredo" (フェタチーニ・アルフレード) というメニューに書いてあったパスタ。その名前が本当の名前なのか、それともお店が勝手につけた、 ”小丸川 (地元の川の名前) のほとりで取れたハーブをふんだんに混ぜた、きなこ豚あえのソースパスタ” 的な名前なのかはよくは知らん。だがそのチーズをふんだんに使ったパスタに蒸した鶏肉をあえ、そしてその上にガーリック・パウダーとブラック・ペッパーをかけ、そして若干の醤油(持参♡)をつければ最高のディナーとなった。だが、これが日本には中々ない。東京に住んでいた頃も探してはみたが、ない。やっぱジョナサンぐらいしか行っとらんかったからだろうか。。だが、さすが京都はん。一カ所だけあった。そして結構おいしかった。。まあ醤油ぽかったが。。

    設計屋さんはよくおいしい料理を食べに行く。料理を食べに行くというより、建てモンを偵察に行く。どんな建具を使っているのか、どんなスペースを設計しているのか、はたまた椅子やテーブルの高さはどのくらいで設定しているのか気になるからだ。京都にいた頃、僕の近所の町家を改修しだしたのでず~と気になっていた。出来上がったのが、まあまあおしゃれなイタリアン。これは行かねばならない。と当時付き合っていた女性でも誘おうかと思ったが、やつは高級志向。絶対ワイン奢ってみたいな事を言ってくる。って事でやむを得ず、日本美人協会所属の僕と大工、そして現場監督の3人で行ってきた。

意外とネットであった。。今度作ろ。。
   入ったのは良いのだが、いきなりカップ~ル・カップ~ル。。頭の中でなぜか江戸民謡 『かっぽれ』 がず~と流れていたが、すました顔して席に着いた。ここはイタリアンどう考えたって、坊主頭の大工に貧乏設計士、そして耳の上に鉛筆指した監督さんは場違い。大工は窓枠の隅を指で触り、 『仕上げがなってねぇ~な』 なんて言っているし、僕は僕でメジャーで椅子の高さを測っている。現場監督は方眼用紙を取り出し間取り図を書き計算機を取り出し、予想坪単価を出していた。お店にとっては迷惑だろうが、そこはご近所さんの仲。完成前から店長とはお友達のつもりなので許して頂いた。そして一応聞いてみた『フェタチーニ・アルフレード的な。。もんありますか?』 そしたら 『これの事ですかね?』 と聞いてきた。これがビンゴ。ヤッホーとテンション上がり即注文。だがおしゃれなイタリアン。周りの客の料理を見渡せば量が致命的に少ない。これはイカンという事で、3人とも大きな声で 『大でお願いします!』 と、その美声を店内に響き渡していた。

   今日は母親がおらんので僕が料理を作らねばならない。まあ僕と婆さんしかいないのだが、食材がほとんどない。よって今宵はパスタだ!

   ただそれだけのお話です。ようはネタが浮かばんかっただけです。。

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