2012年5月23日水曜日

あじさいの風景

  僕は仕事の合間、煙草を吸いに外にでる。室内は禁煙となっているからだ。ふと外を見ていると庭にある植栽の緑が落ち着いてきた。それそろ梅雨時に入るような色を出している。僕が通っていた小学校から自宅へは4キロあった。これは小学生には結構きつい距離。特に梅雨時ともなると帰りはともかく、登校は嫌なものだった。傘はさせども靴はがっつり濡れ、それから授業がある。楽しいはずがない。しかし帰りはちょっと行きとは違った。傘はささずひたすら帰っていた。傘をさすと負けた気がしたからだ。僕の家の近くにあじさいが咲く。この季節にあじさいを見るのは一つの楽しみとなっている。

  あじさいは日本によくあう。昔から好まれていたらしく、京都などの多くの寺で植えられていたりする。この時期に京都の大原の三千院などに行けば素敵なあじさいが拝めたりする。三千院のあじさいは植え方が良かった。三千院の裏山を登っていくと杉山となっているのだが、その杉と杉の間にあじさいが所狭しと植えられている。同じ杉山でも我が家の杉山の杉の間は単なる雑草だが、やはり京都のお寺さんは品があるのだ。

  また景観的にもちょうど良い花だとも言えると僕は思う。良く土手を手入れせず、ほったらかしにして看板などを置いている土手があるが、僕には勿体ないと思う。あじさいを植えるだけ手入れは十分であると思う。まあ看板などがあれば台無しなんだろうが。また田んぼの横にあじさい群があれば美しい田んぼにも見えるというものだ。これから設計をするときにアイディアがなかったらあじさいでも植えようか。。

  見て良し香って良しのあじさいだが、食べると食中毒になるそうだ。実際に知らずに出した日本料理店では事件となったケースだってある。まあ美しい植物には毒ぐらいあっても良い。


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