2013年9月26日木曜日

庭造りをする設計屋

   設計のお仕事はもちろん最初はお客さんとの打ち合わせから始まる。その場で大体の予算を打ち合わせ、そこから家のボリュームを導き出す。その打ち合わせの場で大抵の家主さんが言われる事が、『予算が余ったら庭を造ろうと思います。』という事だ。僕の場合は大抵は、先に庭を考えませんか?という事にしている。以前にも書いたが、庭あっての家であり、家あっての庭ではないと思っているからである。庭のカタチや要望から家のカタチが自ずと決まってくる事があるからである。『でもお庭って高いでしょう?』と言われる。そりゃ高い。人気のガーデンプランナーや専門職の人に設計から依頼して、そして施工するとなればある程度のお金がかかるのはやむを得ない。『どれくらいが目安でしょう?』とよく言われる。だが条件によって金額は違うのではっきりとは言えはしない。

   敷地に高低差があり土留や階段が必要な場合と、そうでない場合

   境界線にフェンスや目隠しが必要な場合と、そうでない場合

   駐車場が2台分、3台分必要な場合と、必要ない場合

   効果的に重機を使える場合と、人力による作業の場合

   オープン外構とクローズド外構 レンガや石張りなどの高価な材料を多用する場合と、そうでない場合

   テーブル、ベンチ、デッキ、テラス、カーポートなどの有無

   使う材料の品質や価格の違い 樹木や植栽の数量

   ざっくり書くとこれらの諸条件で金額が異なってくるものである。なので実際は見積もりを出してみなくては分らない。だがだが庭師さんらも自ら設計をしてそれから見積もりに入るし、設計代金は無料を歌っている所も多い。建物と庭の違いはあるが、設計をやる者としてやはりそこは申し訳ない。なので家主さんから庭について質問が来た場合、僕が庭師さんから教わった料金の目安を教えている。実際は敷地にもよるし、部材にもよるのであくまで試算ではある。また、一部だけ外構を頼むのとは違い、庭全体をプランニングから入った場合である。

   例えば、最低のプランである場合。つまり必要最低限の機能としての外構である所の、駐車場のコンクリート、アプローチを中心に設計施工する場合。建物価格の5%が相場であろう。建物価格が1500万円の場合だと75万円である。そこに約15~20%の諸経費が入ると考えると90万ぐらいだと思う。この場合だと普通に工務店が施工するのと代わりはしない。

   次にデザイン性も考慮しつつ、実用性重視の外構の場合であると8%になるそうだ。このプランであると、駐車場やアプローチを中心に門壁や照明、そして隣地の境界フェンスなどを盛り込んでいるようである。知り合いの庭師が言うには、これで一応は庭らしく見えて来るそうで、1500万円の家の場合だと138万円ぐらいだになるようだ。


   最後に、庭師やガーデンデザイナーが本気で取り組んだ場合。つまり、建物と調和のとれたデザイン性の高い外構と庭の空間を求めるとすれば、11%+諸経費だと言われている。そこには駐車場やアプローチはもちろん、目隠しフェンスやテラスなども配置した使えるデザイン性に富んだ外構と庭のプランが含まれる。つまり設計屋とほぼ同じか、それ以上の金額が請求されるという事だ。1500万円の家の場合190万ぐらいにはなりそうだ。まあプロなのでそんなもんだろう。

   大抵、家主さんは『高いですね。。』と大抵は言われる。もちろんこれより安く仕上げる業者さんはいる。それはあくまで、家主自身がプランニングをした場合である。庭師やガーデンプランナーに設計から入って貰うと考えると、それくらいかかるという事である。僕は『高いんで諦めるわ』なんて言われた場合、『庭は自分で作ったら?』と言っている。

   アメリカなどの欧米の庭は本当に美しい。そして庭造りには30年かかるともあちらでは言う。つまり若い頃からこつこつと庭を作って行くという考えがあるということだ。日本はどちらかと言うと完成品を求めがちである。最初にプランだけぼんやりと考えておき、自分らでこつこつ庭を造ればもちろん安くつく。

   最初に庭あっての建物と書いた。設計士にもよるだろうが、僕の場合は家を作る際には庭から考える。窓から見える風景や車が入ってきた時の動線など自分の知識を総動員して考える。そういった外構の要望から家のカタチが導かれるものであり、むしろそこから入らないと家などは設計できはしない。別にこれは僕だけではない。実際に建築士の試験にはどこに植栽を入れて。。などの課題がでるのが慣例である。これをクリアできないと設計士には合格しはしない。

   僕は設計段階で庭も設計に入れている。もちろんそれは図面上の事であり、実際に作るかと言えば別の話だ。もちろん僕は庭のプロではないのでプロ並みの庭というわけにはいかない。なのでもちろんお金などは一切かからない。だが、実は植栽のお勉強だってしているし、デザインボードも作るようにはしている。僕ら設計士はそんな使い方も出来る。

   以前僕が設計した家主さんからお電話が入った。庭の事についての質問である。なのでいろいろお答えしてあげた。現在家主の嫁さんが一生懸命庭を作っているとの事だ。『楽しいですよ~』とおっしゃっていた。安くて楽しければそれはそれで良いのかもしれない。

   もちろん、がっつり庭師を入れた方が良い場合もある。例えば坪庭や和風庭園などの格式を整えたい場合などだ。だが別にそこまで。。という人は僕らのような人を使えば良い。

   どうせ庭造りは30年ほどかかるのだから。。  

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