2016年1月11日月曜日

商店街をなくすわけにはイカン!

 現在、僕のところに設計のご相談が来ている。珍しく地元の町からだ。理由は僕が素敵な設計屋だから。。ではなく、幼いころから世話してあげてるから、安くして。。というもの。なので、まあ、気が向いたら作ったるわ、おばちゃん。。という事にしている。現場は地元の役場入り口の真ん前にある鉄骨造のお店。なんでも店じまいして、これを撤去。木造の昔ながらの、田舎の家を作りたいとの事だ。また、親戚の孫娘らが遊びに来た時に喜んでもらえるように作り上げたいそうなのである。そして、年老いてもしっかり生活できるようバリアフリーにしたいというのが今回のコンセプトである。それを聞いて、僕は、『辞めとき!』と言っている。なぜならそこがわが町の1等地だからだ。

 僕は宮崎の中央部のど田舎町に住んでいるのだが、わが田舎町にも商店街というものはある。あると言っても、たいして大きな商店街ではない。あるのは銀行に靴屋に旅館。。種苗屋に。。おもちゃ屋。。雑貨屋。。と、蛾しか着ないような婦人服屋。。そして、見渡す限りぎょうさんの飲み屋。。まあ、どこにでもある寂れた商店街だ。飲み屋が多いのはそこの近くに役場と銀行と農協と商工会があるからだ。そして多くの店は、とりあえずやっているって程度で、新しい店などはなく、結構な老舗ばかりである。

 そんな小さな町の1等地だが、老後の住宅をそこに作るのは、町の発展上もったいないと僕は思う。なので、他の土地に引っ越すとかないの?と聞いた。その土地には別のお店を入れるなりして。。と言うと、近所の銀行さんからお話しが来ていると家主は言った。そうだろう、実にもったいない。いくら賑わいのない田舎の商店街とはいえ、目の前は役所。何とでもなりそうな気がする。だが家主はいまさら、土地を探すのがだるいと言う。それに税制上、自分の土地を使った方がよさそうだという事も言われた。。う~ん。。何とかならないものか。。

 正直、僕は町の1等地の土地などは町が買ってあげても良い気さえする。そして、しっかり計画し、箱物作って売り出せばいい店も入る気がするんだが、どうだろう。実際、役所にも設計士さんはいる。その設計は設計事務所登録が必要ではあるが。。まあ、何とかそこはして

 田舎生まれ、田舎育ちの僕からしても、全く地元の商店街に魅力は感じない。そこには欲しいものなど何もないからだ。できれば新陳代謝の大きい商店街であってほしい気がする。商店街でなくモールという形でもよい。地元の人間が市内の大型ショッピングモールに流れるのはやはり寂しい。大型ショッピングモールよりもアマゾンなどのネット売買が多くなってきた。すると地元の商店街にもチャンスはあるのではないだろうか。建築士は町のカタチに責任があるわけで、おいそれとは簡単に仕事を受けられないものなのだと思っている。


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