2013年7月30日火曜日

住宅設計のタブー


   ありがたいことに仕事を頂いた。といっても良いプランが出来れば採用してもらえるというものだ。つまりダメなプランしか提出できなかったら即ボツ。。もちろん給料などは一円ももらえない。まあそういうシビアな世界だからしょうがない。という事で気合いをいれて作らねばならない。だが今回の敷地はとても難しい。入口は北側の細い車一台通るのがやっとの道路しかない。また東の敷地は家が建っている。それもこの家はごっついお家である。また西側にはマンションが建っている。つまり目線をどう逃がすかが難しい。南は他の家の庭がある。それに敷地は限りなく小さい。現在すでに他人が書いた図面がある程度は完成している。聞くところによると、お客さんが自分でプランニングをされ、それを設計士が書いたようではある。これが結構中々出来ている。これが素人さんなのに良く出来ているのだ。つまりこれを超えねば僕としてはおまんまが食えない。今度の土曜日までには仕上げないといけないので、時間的にとても厳しいのだが、まあがんばるつもりである。設計のお仕事で家主さんとお話をしているとお客さん自らプランニングを提出して来ることがよくある。もちろん良いものもあるのだが、中にはさすがに変更を促さねばならない場合もある。これが結構気まずい事がある。

   一番、やってしまいがちな過ちを上げるとすれば、子供部屋と主寝室がつながっているという事だろう。これが設計の世界では一番のタブーなのである。僕らが設計の資格を取る時などはこれが一番きつく言われたものだ。もちろん合法である配置ではあるので、このような配置をとったところで試験に落ちはしないだろう。だが実生活ではこれではいけない。だがこんな家は結構あると言えばある。せめてクローゼットを一枚ほど入れた方が良い。だが自分でプランニングをされた家主さんらはこのタブーを知らないことが多いため、そんなプランニングをされてくる。その時はさすがにプロとして他のプランを練り上げるのだが、家主さんによっては 『なぜダメなんですか?』 と夫婦共々とても強い口調で言ってこられる事がある。そんな時はさすがに気まずいので、難しい建築理論をしゃべりまくり何とか切り抜けるようにはしている。この気まずさを察してくれればありがたいのだが。。

   さて今回の建物がどういったものになるかはわからない。ぼんやりとは見えているが、まだ線にはなっていない。。さてがんばらねば。。

   という事で、いつものように音楽でごまかします。石川さゆりさんの 『天城越え』 です。

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