2013年3月12日火曜日

青の自転車レーンで、泣いた夕時

彩度が高すぎると思うし、何か違う。。
   だれもが経験ある事だろうが、日本で自転車や原付を乗っていると車に煽られて恐い。特に狭い田舎の道などは、道路脇にある白線ぎりぎりまで草ぼ~ぼ~。そんな場所は自転車乗りの僕はできるだけ走りはしないのだが、そこを通らなくてはならない時などはもちろん用心しながら走っている。だが、悲しいかな田舎道。道路の整備状態はとても良いとは言えず、でこぼこだらけに苔だらけ。そんな時はぐるっと迂回しなくてはならない。その分だけ自転車事故は起きやすくなる。何となく自転車は対歩行者事故が多いと思われがちだが、自転車事故の80%が対自動車事故。対歩行者の事故は全体の2%ほどでしかない。その対自動車の自転車事故で一番多いのは巻き込み事故だそうだ。

   通常の交差点内には自転車専用帯がない。なので車道を走らねばならない自転車乗りは、いったん直進ルートを外れるようにして横断歩道に沿った専用レーンを渡る事となる。だが、これでは車を運転するドライバーは自転車乗りが横断する渡り始めか、それとも左折をするのかの区別がつきにくい。実際に車の運転手から左折すると勘違いされた自転車乗りが、横断歩道を渡るために方向転換した際に巻き込まれる事故が多発しているそうだ。

発想が土木屋さん。。
   これではいかんと昨年11月に、国土交通省や警察庁が自転車利用のガイドラインをまとめたそうだ。これに伴い、車道に自転車の走行位置を青い矢印で示した実験が宇都宮市内で行われている。車道に幅1メートルの自転車の走行位置を青い矢印で示し、自転車乗りも堂々と交差点を直進できるし、それに車だって意識をしだすので事故を減らせるというわけだ。

   だが、僕は100%このアイディアに賛同はできない。もちろん自転車と車の不幸な事故は減らすことが出来るのはよくわかるのだが、景観や都市空間を考えるプロの意見が入っているとは思えないからだ。ただでさえ煩雑な日本の道路に、新たに鮮やかな青を入れるのは業者は喜ぶかもしれない。だがその地域の景観を更に悪くしてしまう結果にならないだろうか。安全第一に考えれば正解なのかもしれない。だが、少なくとも自転車先進国の欧州ではこれほど鮮やかな彩度の高い色は使ってはいないはずだ。つまり日本人は鮮やかなマーキングがなければ欧州並みの自転車と車の良い関係は築けないと行政に言われている様で、僕にはちょっとちょっと。。

走らせるつもりも無い道
   車に乗る人間にとって自転車は 『自転車が車道を走るんじゃねぇ~よ、邪魔だボケ ! 』 といった感じだろう。だが海外では違うと思う。海外では 『自転車は車道を走るものだ。だが俺には邪魔だボケ ! 』 といった感じだろう。海外では自転車の方を優先する文化が根付いているので、自転車と車が道を譲り合う場合は車が止まらなくてはならないし、そのマナーは徹底している。だが日本では、自転車乗りは 『車の分際でマナーを守れ』 と思っているし、車の運転手は 『車道は車のためにあるもんだろ』 という意識が強い。原付を含める自転車は車道では、ぶつかったら大けがするという意味では交通弱者。東日本大震災以降、自転車乗りは一気に増えた。だがまだまだ自転車後進国の日本は、車と自転車、そして歩行者との良好な関係は築いてはいない。そのための第一歩の実験だとは思うのだが、試行錯誤して景観にも良い自転車レーンを築いて欲しいと思う。土木屋さんが喜ぶだけの道を作るべきではないと思う。もちろん自転車乗りだけ、車のためだけの道でもいけない。

   まあ、夕時のニュースを見て、そんな事を考えた。おかしいと思わんのだろうか。。

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