2014年1月7日火曜日

パスタ食べながら、室外機への熱い話

  景観というものは不思議なもので、一度気になり出したらずっと気になるものだ。昨日、同業の建築家さんらとご飯を食べたのだが、みな景観について同じような苦しみを覚えながら設計業務をやっているのに少し驚いた。もう少し美しいもの作れないだろうか。。そんな話をパスタを食べながらお話をしていた。そんな話し合いの中で出てきたのが、エアコンの室外機が街並みに与える影響だ。皆口をそろえて『あれは何とかせなイカン!!』と言っていた。

  住宅に付随する機器の中で一番やっかい者扱いをされるのがエアコンの室外機だ。もちろんその建物の敷地にゆとりがあれば、他人から見えないところに設置するのであろうが、密集した住宅地や集合住宅では、そういうワケにもいかない。だが、それらがその外壁とのミスマッチのため目立って景観上の問題を引き起こし、地域の価値を下げることが多い。特に京都などの古い町並みなどに室外機があるととても目立つ。やはりそれは和風の美しい外観である建物の屋根や外壁に、現代の白い室外機が目に痛いのだろうと思う。

  もちろん対処法はある。たとえば緩やかに室外機を格子等の遮蔽物で囲ってしまうことなどだ。これは戸建住宅などで景観を大事にしている街などでよくみられる手法だと思う。外壁と同系色の格子で“緩やか”に囲うのがポイントで、要は影を作って人の目から室外機を消すということだ。逆にガッツリ板張りをしてしまうと、そこだけ飛び出て見えて少しアンバランスになってしまいがちだと思う。またエアコンの配管も重要であり、いかに目立たせずに隠すか、またいかに配管を配置するかなどを取り付け前に立ち止まって考えると、すっきりとした良い外観が出来上がるとは思っている。まだ他にもいろんな手法があが、知りたい人は景観をとても大切にする街などを歩くととても参考になると思う。本当に美しい街には素晴らしい工夫がされているものだからだ。

  京都などは厳しい条例があるため、だいぶ室外機の問題は解決してきてはいるが、僕が住む宮崎などでは、まだまだ条例はとても緩いため室外機などはとても目立つ。いつかは宮崎でも景観への意識が高まり状況は変わっていくだろうと、仲間の建築家さんらとはお話をしたのだが、同時に、でも格子などを作ると余計にお金がかかるワケであり、難しいよな。。という話にもなったりした。。

  まあ、とりあえず自分が設計する建物は綺麗にまとめようね♡という事になりました。

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既製品があるのは知らなかった。。
安いんだろうか。。

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