2012年12月21日金曜日

黒板の引き戸で、アホあつかい

   ブログをさぼってもうた。以前にも書いたが、お仕事で設計せなならん家の提出日が昨日だったからだ。今の段階でお客さんではない方の家を作るって事は、お金もでないって事だ。また、土地なども全く決まっておらず、800万から1000万で~というアバウトな決まり事しかない。いっけん簡単なようだが、値段のみの条件だと、これが結構大変だ。必要最低限の間取りしかとれず、また常識にとらわれて、まとまるようでまとまらん。。コンセプトがないと中々思い浮かばないのが設計業務。施主さんの望みもよく分からないし、どんな趣味を持っているのかもわからない。だが一応素敵な設計屋さん。2日で5つもの家をプランニングしてもうた。僕の蔵書をひっぱりだし、その中からパクったり、頭の片隅にあったアイディアを総動員し、それをこねくり回しなんとか仕上げて提出。自宅に帰ったらどうも指が震え、ご飯も喉には通らない。精根尽き果てさっさと寝てもうた。。って事でごめんなしゃい。

   今回提出した図面の中に、大変会社の人間にとても不評なものがある ♡ それは引き戸をキッチンの前に設計したんだが、その表面を黒板で被ったからだ。黒板だ。あの小学校で使うような黒板を表面に貼り付けている。予定されている金額が低いため、間取りが小さくなりおもしろみが欠けていた。なので間取りで勝負はなかなか難しい。どこか、おっ!なるアイディアがないかと持っていた本をじじ~と見ていたら、黒板の4枚引き戸があったんで、プランとして会社の人間に見せた。そしたらみんなに 『いらんわ~そんなん!』 とアホ扱いされてもうた。。いらん!それはこちらも重々承知の上だ。いらんっちゃ~いらん。だが、どこかにアクセントがないとどうもしまらないし、おもしろくねぇ~って事は、お客さんも家は作ってくれないだろうと思う。

   その部屋は約10畳のLDK。10畳のLDKというのは言わば名前だけで、実際はDKに近い。部屋を大きく取るのが難しかったので、ダイニングでテレビも見ましょうね ♡ ぐらいのものだと理解されたい。大きなダイニング用のテーブルが、どどんと部屋の中央に置いてあり、その壁際にはキッチンや冷蔵庫、そして食器棚がぎゅぎゅっと配置してある。よくあるカウンター式のキッチンなどはその寸法上無理だったからだ。そして、それらを引き戸4枚でダイニングと別けている。できるだけごちゃごちゃしているものは見せたくない奥様は、お客さんが来たら、その引き戸をちゃちゃっと閉じれば、お部屋にはな~んにもない。まあそんな具合に設計している。そして、その引き戸が黒板となっており、ちゃんとチョークでものが書ける。簡単な連絡事項を書いてもよし、子供らに落書きさせても別に問題はないだろう。その黒がまた美しい。黒板として使わなくても勝手に美しいと思う。少なくともどこの工務店でも使うベニア板の、あの軽薄なぺらぺらの色よりは、はるかにましだと思う。お値段もほとんど変わらんしよいと思ったんだが。。なんで工務店さんは反対するのかがよく分からん。。

   大工さんからみれば、なぜそんな事にこだわるのかはわからんだろうと思う。売れている本からこのアイディアは使わせてもらったのだが、売れている本って事は、それなりに世間的にもおもしろいと思われているってっ事なんだが。。でもするとせんでは、お客さんの食いつきも違うと思うんだがね、僕は。

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2 件のコメント:

  1. 黒板とは!なかなか斬新なアイデアですね~
    確かに子どもは喜びますね(^-^)
    お勉強が楽しそうじゃないですか!

    ちなみに、映画好きなら大画面のプロジェクタスクリーンにもしたいでしょうね!
    黒板は黒いから難しいでしょうか(^-^;

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  2. 簡単ですね。
    黒板の引き戸の上に、スクリーンを貼ればそれでオッケーですね。
    勿論普段は仕舞うためのボックスを目立たない形で上部につければ、
    それで出来上がり。
    まあ、反対側は白い壁紙で作ってますんで十分対応できますが。
    女性には良いアイディアだ~って言う人が多いですが、
    男は概ね何で?
    っていう人多いですね。
    僕はこちらの方が面白いと思うんですがね。

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