2014年3月24日月曜日

ワシントンの桜とハナミズキ

  すっかり春である。最近インスペクションの仕事が多くなり、九州をあっちゃこっちゃ飛び回っているのだが、車窓から見える風景はがっつり春。宮崎では桜前線はとうに過ぎゆき、今桜は6分咲きぐらいだろうか?田んぼに水は既に入っていて、実に絵にかいたような田園風景である。やはり日本の春はこうでなければならない。車を走らせながら、外回りが多い仕事で良かったと思えるのも、この季節ならでわである。

  朝方いつものようにNHKニュースを見ていたら、ワシントンの桜祭りをやっていた。ワシントンの桜と言えば、『憲政の神様』『議会政治の父』と呼ばれた、当時の東京市長である尾崎行雄のソメイヨシノである。なんでも日露戦争にて休戦の手助けをしてくれたお礼に桜を送付したのだそうだ。だが残念なことに、1910年に最初にアメリカに渡った2000本の桜の木は害虫や病気が発見されたために焼却処分されることとなった。だがこれではイカンと、また新たに有名な花見処である荒川堤の桜を穂木にして、兵庫県伊丹市東野村の台木に接木した3020本の桜を寄贈することを試み、これが成功。今から100年以上前のことである。これが契機となり、全米各地に桜が植えられ始め今ではサンフランシスコなど多くの日系人が住む町には大抵桜があり、桜祭りが開かれている。


  実はこの桜祭りの期間は、日本外交の独壇場となる。もちろん全米の各政財界の方々、また各国大使館員を招いてパーティーや商談会となる。今日の朝のニュースにも日本大使がスピーチをかましていた。正直、もう少し英語の上手な人を。。とは思ったりしたが、きっと立派な人なんだろうと思う。以前、サンフランシスコで働いていたころ、よく僕もさくら祭りを利用し、接待をした。クライアントの方とJapan centerで一杯飲むのである。そして毎年選ばれる桜クィーンを冷やかす。僕にはその桜クィーンの女性はどうも大味すぎて、なぜクィーンなんだ?と思わないでもないのだが、そこはアメリカ人のクライアント、彼らもだいぶ大味なので、『Whatta beautiful !!』などと言っていた。また、桜祭りなのに、盆踊りと太鼓のパフォーマンスが始まる。まことに強引な日本がそこにあった。もちろんアメリカ人は感動。僕は、なんか違う。。と毎度のことながら思ったりする祭りであった。まあ、うどんにキュウリが入っている国だから、細かいことは気にしていたら時間の無駄である。その後は、吉野家で〆である。日本風に赤しょうがを大量に入れると、中国のおばちゃん店員に『あの子、牛丼の食べ方わかっているのかしら?』と睨まれるのだが、そこはこちらも睨み返しながら食べてやった。

  なんでも100年前に送った桜のお礼にアメリカはハナミズキを送ってきたようで、これが日本でのハナミズキ第一号なんだそうだ。だがそのハナミズキ一号はほんのわずかしか残っていないそうで、ちょっと悲しい。たぶん戦争の影響もあったとは思うが、アメリカには桜が残って日本にはハナミズキが残っていないというのも、少し残念な話ではある。だがそのハナミズキ一号が100年前に日本に渡ったおかげで、一青窈さんがあの名曲『ハナミズキ』を作れたと考えるのは、ちと強引だろうか。ちなみにアメリカのハナミズキはめちゃくちゃ Beautiful!! である。だが英語名は『dog wood』である。もっとほかの名前はなかったんかいな。。と毎度思ったりする。まあ、アメリカ人は無理か。。

  あまり表面化はしていないようではあるが、オバマ政権と安倍政権は今ぎくしゃくしている。この桜祭りがそのギクシャクを少しでも和ませてくれれば良いと思う。どっかの半島が、この桜はわが国が原産の種と言っているが、それは嘘なので、あしからず。。


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明日も遠出だ!!
なのでブログは夜になります。。
すみません。。

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