2014年3月3日月曜日

引っ越し前に保険をかけませんか?

  まだまだ肌寒いが、最近は宮崎でも春らしくなってきた。仕事で回っていると軽く汗ばむし、インスペクション(住宅売買前の住宅調査の事)などで小屋裏に入ると既にサウナ状態だ。梅の季節もとうに過ぎ、桜が近くなってきた感もある。早咲きの桜などは先週にはすでに枯れているようだし、つくしの子が恥ずかしげに顔を出している。もうすぐ春ですね。ちょっと気取ってみませんか♪(言いたかっただけ。。)3月に入り、お引越しのシーズンとなっている。よって売買に伴う、引渡し前のインスペクションで僕も忙しい。最近は、依頼者さんや不動産屋さんもインスペクションについて大分理解が進んできたようで、僕らとしては嬉しい悲鳴を上げている。また今年の頭に販売が始まった既存住宅瑕疵担保責任保険に興味を持つ方も多いらしく、僕によく質問が来るようになった。僕は既存住宅現況調査士でもあるからだ。

  既存住宅瑕疵担保責任保険とは、保険をかけた後に構造体力上主要な部分や雨水の浸入する部分に『見えない瑕疵(通常の努力で見つけれない瑕疵の事)』があった場合、その補修費用を調査会社が負担するというものだ。免責金額は5万(つまり小さな瑕疵には支払われないという事)となっている。流れとしては、まず僕らのような調査会社に所属する既存住宅現況調査士がインスペクションをかける。これは僕がやっているホームインスペクションとは違い、保険のためのインスペクションだ。その調査で保険に入れる建物かどうかを判断し、入れる建物であれば保険料を払って保険証書の発行となる。だがこの保険は少し入りずらいのも事実だ。

  なぜかと言えば基準がとても厳しいからだ。構造耐力上主要な部分とは厳密に書くとすれば、基礎・基礎ぐい・壁・柱・小屋組・土台・斜材(筋かい、方づえ、火打材その他これらに類するものをいう。)・床版・屋根版又は横架材(はり、けたその他これらに類するものをいう。)で、建築物の自重若しくは積載荷重、積雪荷重、風圧、土圧若しくは水圧又は地震その他の震動若しくは衝撃を支えるものをいう。これらに何らかの瑕疵があった場合は修補してからでないとこの保険には入れない。だが建物は10年もたつと何らかの支障が出ているのが当たり前であるので、調査したは良いが、結局は入れないという事が多い。もちろん構造耐力上主要な部分だけではなく雨水の浸入の問題もあるわけで、なかなか利用するのに厳しい保険ではある。

  だが単に中古住宅と言ってもいろいろある。中古住宅とは一般的には住宅が完成して実際に人が居住をした場合を呼ぶことが多いが、人が住まなくても1年が過ぎればその建物は中古扱いになる。そんな建物だともちろん新築とほぼ変わらないのであり、保険に入れる可能性はぐぐっと上がる。この保険の料金は、調査(インスペクションの事)料金と保険料も込みで10万前後が一般的だと思う。なぜそのくらいかかるのかと言えば、保険屋さんが要求している機材が結構な値段がするからであり、またレポートにも手間がかかるので、お高く見えるのは止むおえないのだと思う。

  ただ、入った後で『保険の対象にはなりえない建物ですね』と言わねばならない僕らも本当に申し訳ない。なので、そんな時は僕は通常のホームインスペクションに切り替えてやっている。このインスペクションは保険のためのインスペクションとは異なり、より詳しくその家の状態を把握できる場合もある。値段は床下や小屋裏調査抜きの口頭のみの説明で4万から、また床下・小屋裏調査・レポート作成まで含めて10万前後が相場だと思う(ちなみに僕はもっと安くでやっている!!)もちろんオプションにもよるし、調査する場所にもよるので一概には言えない。だが、実際に住む家の本当の情報を把握するためにはこれらのプロを利用した方が良いとは本当に思う。これは僕が調査した経験から、問題があるのを知らずに住んでからでは遅い(というより、やばい。。)というケースがあまりにも多いからだ。

  ってことで今日もインスペクション頑張ってきます。

  今日はインスペクション日和だ!!


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