2016年1月13日水曜日

補助金の地方創生ってのは。。う~ん。。

 ふとNHKをみていると、地方創生についてやっていた。新潟の人口わずか360人程度の小さな島で、新潟市内から来た若い女性が、安いくて長期滞在型のゲストハウスを作ろうと奮闘するというお話だ。なんでもその島の主要な?産業は民宿という事で、その民宿組合が料金を7000円台と設定している中、その女性は3000円台でやっていこうとしており、また国の補助を受けようとしているため、他の民宿組合が、まあ、ウェルカムでないという内容だった。人口減少が原因で、日本各地で街自体の存続が危ぶまれている。今国では、新たな地方創生を目指しいろんな補助金を付けて、地方再生を支援している。また成功した事業などには、さらに補助金を付けようと考えているようだ。今まで、いろんな名目で地方に補助金は交付されてきている。だが、どうもこれで地方が再生した!というのは、僕にはパッとは浮かばない。僕が知らないだけだろうか。。


 以前、わずかだが僕は地元の商工会に所属していたことがある。京都で修業をつんで宮崎に帰ってきたのだが、どうやら設計などの仕事はまずないと諦めていたので、半年だけお世話になることとなった。そこでの仕事は地元の商店街を盛り上げるというものだ。そして僕らの給料は国から出る。つまりがっつり補助金事業である。入る前に、『君みたいな若い人の意見が欲しいんだ』と言われて入ったのだが、入って驚いたのは、まずこちらの意見などは全く聞いてもらえるどころか、実際に僕らが働く内容が、非常に読みずらいワード。。で詰めて書かれていることだ。その計画は変更の余地は全くないし、内容は、正直これでええんか。。という内容であった。

 例えばふるまい。わが町では月に一度、商店街主催の市が開かれる。商店街の通りの車を通行止めにして、毎回1万人を超えるお客様がその市には集まるのだが、そこで僕らは焼肉やマグロの解体などを行うのである。毎回ふるまいである。。だが年度末のこと、次年度の事業を決めることとなり、急に呼ばれた。。そして、やはり既に決められていた。。その内容は、お蕎麦のふるまい。。なんでも、隣の隣町にそば栽培している農家さんがいて、そのそば粉を補助事業で買い、隣町の、僕らと同じ補助金事業で雇われた方々が蕎麦を練り、そして地元商工会婦人部の方が料理し、その市でふるまいをするというものだ。『おいおい、やめない?そろそろ、ふるまいは。。』と僕は言ったのだが、もちろん聞く耳持たず、同僚はまあ、給料さえもらえればいいんで。。という感じだった。う~ん何かが違う。。食ったら終わりじゃん。。それに市の参加業者はほかの町の方々がほとんどだし。。わが町への、また、商店街への収入としては。。う~ん。。なんか無駄なことを一生懸命やらされている感がある仕事であった。。

 国は地方創生のため、事業を起こすためのエキスパートを各地に派遣していると聞く。もちろん、いろんな方々が努力をされているとは思うが、その費用対効果はどうなんだろうと毎回思ったりする。僕が商工会にいたころは、補助金事業はほぼ官製の事業であった。今は変わってきているとは期待したいが、どうだろう。以前、ぼ~と設計しながら聞いていたラジオで、あるコメンテーターさんが言ってた言葉が僕は気に入っている。『世の中、東大法学部出身の人が日本一のラーメン屋を作れるかと言ったら、そうとは限らない。世の中ガラガラぽん!なんだ』まあ、そうだろう。。思うんだが、補助金頼みの地方創生ってどうだろう。。もう少し、産業を起こしやすい世の中にしたら、勝手に野心のあるものが出てきて、地方が活気づく気がしている。

 アメリカとか。。補助金事業とか。。あったんかな。。少なくとも僕の周りにはそんなん聞いたことがない気がするんだが。。日本ほど補助金が多い国もない気がする。。


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頑張れ、新潟の若い女性!!

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