
ブログが遅れて申し訳ない。仕事が忙しくどうもブログを書く余裕がなかった。というか今もめちゃくちゃ忙しいのだが、ちゃっちゃと書きます。
昨日は、朝から宮崎県の北部にある延岡市まで、既存住宅のインスペクション関連のお仕事のため出向いた。僕の家から延岡までは2時間ほどかかるので朝早くの出発だ。昨日は大分冷え込んでいたらしく、車を走らせていると窓がすぐに曇る。あったかいコーヒーでも買おうと近くのなじみのコンビニに寄った。ふと山を見上げると雪が積もっていた。南国宮崎に育った僕はいまだに雪を見ると、いい年こいて『雪だ~!!』とはしゃぎたくなる。思わず仲の良いコンビニ嬢に『雪じゃね!!』と言ったら、『そうですね~』と軽くあしらわれた。う~ん雪国育ちぶりやがって。。
16時過ぎに延岡の仕事を終わらせ、さあお家に帰ろう!!と国道10号線を南下しようかと考えたのだが、どうも面白くない。他県のはどうかは知らないが、宮崎の国道沿いは看板だらけで、どうも車で走ると、新聞の広告の中を走る気がしてどうも僕は好きにはなれない。それに延岡は僕にとっては年に1度ぐらいしか来ることはない土地だ。ちょっとした旅情にもひたりたい。手元には我がスマートフォンもあるし、いざと言うときのバッテリー充電気もある。これさえあれば、いざと言うときはGoogle Mapで何とか家にはたどり着けるはず!!という事で裏道へと車を進めた。
さすがに初めて走る道なので、よくわからない。スマートフォンは使おうと思えば使えるのだが、のっけから使うのも面白くはないと思い、自分の中のGPSを頼りに車を進める。宮崎県は基本的には海は東側、山は西側にあるので、山を右手に見ながら走れば南下はしているはずだとか考えながら車を進めた。空模様は決してよくなかった。朝から雨が降ったりやんだり。最高気温は8度とNHKさまは言ってたな~と思いながら走っていたのだが、どうもそれよりも外気温は低そうだ。まあ、山手だから少しは低いよな~と考えていたら、ちらほら雪が降り出した。『ああ、雪だ!!』とテンションあがったのは良いのだが、すぐに道路わきの看板に目が行った。『道路の凍結・スリップに注意!!』へっ!?スリップするん!?
そこからが地獄だった。雪降る山道を走って家に向かったのだが、道路の脇は超崖である。よくぞこんなところに道路作ったな。。と日本の土木技術の高さと血税の太っ腹な使い道に感激しそうになる。そんな道をスリップにビビりながら超低速で僕は車を走らせている。というか僕のしか車はいない。対向車線にもまったく車はない。。こりゃますますアカン!!と思って走らせていたら、女子高生がスカートに生足で傘も差さずに突っ立っていた。乗せたろかと一瞬だけ思ったが、変な人と思われるとイカンし、雪女だったらどうしようと思い、ニッコリして通り過ぎた。あまりの低速の車だったらか、娘もじ~とこっちを見ていた。寂しくなったからだろうか、普段はつけないラジオをつけると福山雅治さまの歌が流れていた。ふとま~しゃがテレビでやっていたスタットレスタイヤCMを思い出した。ま~しゃの顔をたてて、スタットレスを買おうと心に決めた。
家に着いたのは延岡を出て3時間半もかかった。えらい目にあったな。。と腹が減っていた僕は晩飯をがつがつ食べた。天ぷらだった。安倍首相は雪降っているのに高級天ぷら食っとると非難されているのを思い出した。まあ、食わんでも雪は止まないし、災害担当の大臣もいるわけなので、そこは目くじらを立てるつもりはない。別にその天ぷらが18,000円でも総理大臣なんだからぶ~ぶ~言うつもりはない。こっちは時間サービスで200円となった天ぷらなんですが、何か?

押して頂けると、ありがたいです。
さあ、仕事しよ。。
僕は年老いた婆さまと一緒に住んでいる。87歳にもなり(本人は72歳だと思っている)一人で家に留守番をさせるの問題なので、僕はよく婆さまのモリをしながらお仕事をすることがある。今日は両親が近所の爺さんの葬儀であったので、婆さんにソチオリンピックを強引に応援させながら、僕はパソコンをいびっている。先週末であっただろうか、母親に頼まれ婆さんのモリをしながら仕事をしていた。婆さんをぼ~とさせておくのも可哀そうだと、ふとテレビをつけると京都迎賓館の特集をやっていた。以前にも書いたように、京都迎賓館に忍び込もうとした経験のある僕は、この建物にはかなり興味がある(嗚呼、思い出の京都迎賓館も読もう!)なので婆さんと一緒に、仕事そっちのけでその番組に見入ってしまった。今日はこの番組の中でさすがだ!!と僕が思ったことを書こうと思う。
まずは、建築理論的なことを一つ。この建物は木造に見えるが、実は鉄筋コンクリート造である。見えがかりの部分が木で仕上げられているので木造に見えるだけだ。この建物は迎賓館なので、使用目的は外国のVIPの宿泊や『お・も・て・な・し』のためにあわけで、番組でもその計算された『和』の拵(こしら)えが垣間見れた。その中の一つを上げるとすれば、和室と濡れ縁を仕切る襖(ふすま)と軒の出の関係だ。今ではそうとは言えないかもしれないが、昔から日本の襖の高さは大体決まっている。地域によっても若干の違いはあるが、5尺7寸(1727㎜)だ。だが迎賓館はもちろん外国の方々も利用するわけであり、5尺7寸では頭を鴨居にゴツんと打ちかねない。なので迎賓館の襖の高さは2mに設定されてたそうだ。だが2mの高さだと和室に座った時に日本的な意匠である5尺7寸を感じれるかと言えばやはり違う。ではどうしているかと言えば、座った位置から見える軒の出のラインを、本来の襖の高さである5尺7寸のラインまで押し出しているそうだ。つまり座った位置から見える庭の景色は本来の和室と同じという事だ。
また、庭も良かった。このお庭を作った方は、16第佐野 籐右衛門というお方。天保3年より続く、京都嵯峨野の庭師さんだ。名前からして美しい庭を作っているのはわかると思うが、僕が素晴らしいと思ったのはその庭に対する姿勢だ。使っている花々はもちろん日本に昔からある和花である。一見どこにでもある小さな野花を効果的に庭に配してある。これが実にけなげで美しい。そしてこの庭師さんが言われていたのが、『添え』についてである。たとえば迎賓館の庭には枝垂れ桜が一本だけあるのだが、これは桜を使って庭を引き立てるための『添え』であるそうだ。また石柱なども庭を引き立てるための『添え』そんな仕組みがたくさんこの庭にはちりばめてある。また落ちた松の葉をピンセットで拾っているあたりさすが京都だとも思ったりした。
最近、和風の家を頼まれることが多くなってきた。僕は設計屋なので、和風の家の研究はしている。なので軒の出の長さなどはちょっとだけだが、こだわりの寸法を持っているつもりだ。だがさすが庭は専門家ほどの知識はない。ましてや16代目○○衛門的な方には足元にも及ばない。僕が京都に住んでいて家を作っているならこの棟梁にお願いもできるだろうが、やはり宮崎では難しい。元暴走族の庭師である、2代目黒木さんなら知っているんだが。。

押して頂けると、ありがたいです。
和花の花屋さんを探してます。
宮崎で知っている方は教えて頂けたらありがたいです。

週末は知り合いの看護師に依頼され、とあるハウスメーカーの完成見学会に行ってきた。もちろんお仕事としてである。その知り合いは、以前から気に入っている土地があるらしく、その土地を買って家を建てるためにはその土地の所有者であるハウスメーカーに家を作ってもらう必要があるらしく、既に大分話が進んでいるらしい。よって僕に設計を依頼するつもりはないし、忙しいので僕も受けるつもりはない。だが、施工精度がよくわからないという事で一緒に来てほしいとのことだ。僕はインスペクション(住宅診断のこと)をするので、稀にこんな依頼も受けることがある。通常、新築のインスペクションは引渡し前に調査に入り、いろんな機材を使いながら業務を進めていくのだが、今回は完成見学会なので、手ぶらで行き目視のみの調査となった。
現場に着くと営業さんらがいたので、僕が仕事としてはいらせて頂きたいと許可を得た。最初は『へっ!?』って顔をなさった。そりゃそうだろう。建物は人が作るものであるので、どこかしら問題はつきものだ。それを他のお客さんがいる中で大きな声で指摘されたら業者さんは良い思いはしない。だが僕らかて、ドヤ顔で悪い場所のみを指摘をするのではなく、良い施工法も必ずいう。あくまで第三者として公平に説明をしなくてはフェアだとは言えないからだ。それに僕も作るサイドの人間であるので、不具合をわざと作っているワケでなく、うっかりしていただけってのも知っている。なので僕らも迷惑がかからないように慎重に説明をすることが要求される。許可を得たのち、営業さんと一緒に建物の中に入り調査を始めた。
2時間ほどいただろうか、一通り見て大きな瑕疵が1点、細かいところは無数にあった。大きいところは、屋根の熱を床下に送るダクトががっつり天井との境で割れて外れていたことだ。これは業者さんも気づいていなかったらしく、ビビっていた。このダクトは断熱材がまかれている直径が50㎝ほどもある巨大なダクトなので、再び設置しようとすれば結構なお金がかかる。それに場所が場所だけに、へたすれば天井も一部撤去が必要だ。営業さんと二人で天井を見上げながら『ああ。。。』とため息を漏らした。。まあ、保険が下りるとは思うが、翌日が引渡しと言っていたので、そりゃ辛い。。細かいものはビスの止め忘れや、クローゼットなどの開き戸の上端がガタガタになっているのが目立った。もちろんワザとではない。
多くの一般の方々は展示会で見るのは間取りやデザインなどだろうと思う。それで家を決めて良いのかと言えば、悪いと言うインスペクターもいるようではあるが、別に僕は良いとは思う。僕がお金を出すわけでないので、そこまで言い切ることはどうかと思うし、好きな家に住めばよいと思うからだ。しかし、施工精度がまずい業者さんも結構いるのが現実だ。そこを第三者として見るのが僕のお仕事だ。
ってことで今日もインスペクションが入っているので頑張ります。

押して頂けると、ありがたいです。
寒い。。

今日の午前中までに仕上げなくてはならない3Dの鳥瞰図作成作業がやっとこさ今終わった。この図面はとある不動産屋さんがその建売のために書いた。そのプラン図をGoogleさんのSketch-Upという簡易な3Dソフトで美しく、かつお客さんに気に入られるように家具などを考え描くのが僕の仕事だ。僕は設計屋なので稀にこのような仕事も来る。だが工務店さんや不動産屋さんが家を作る場合、その方々によって仕様が決まっている事や、敷地の形状がもらった図面と違いが多い事もあり、僕としては混乱することも多い。そんな混乱を防ぐため、一昨日、予定敷地に向かい業者さんと打ち合わせをしてきた。
敷地に行くと、やはり少し図面とは違っていた。道路と敷地との境界には、もらった敷地図にはない水路があったのだ。幅は2mほどか。深さは50㎝ほどである。その水路は普通のコンクリート製の水路ではなく、どうやら江戸時代からあったような水路らしく、石垣で囲まれ水中には鯉がぷかぷかと泳いでいる。業者さんが言うには、ここは昔は武家屋敷が並んでいたんだそうだ。とは言われても、そのような武家屋敷的な家々が並んでいるわけではなく、普通の現代的な家しかない。そしてその水路には昭和の半ばに建てられたであろうガードレールが赤さびで囲まれていた。
『この水路さえなければもっと敷地が取れたのにね~』と業者さんはぼやいた。『そうですかね。。』と僕は答えた。僕からすれば、この水路を生かした設計をすればよいだけであり、その方が建物の価値も上がると思うからだ。錆びたガードレールを撤去して水路に少し手入れをすれば美しい外観が出来上がる。そんなことを業者さんに言った。すると『ガードレール撤去したら車が落ちるかもしれないじゃん』と正論で返された。だが思うんだが、前面道路は6m以上あり、しかも直線だ。車が落ちる要素は限りなく少ない。『心配ならガードレールではなくて、ほかの美しいもので歩行者や車の落下を防げばいいんじゃない?』と言うと『正論だけど、まあ無理だね。町に銭が無いし。。』と返された。
思うのだが、なぜ日本はこのように一生懸命街を汚くしてきたのであろうか。もちろん落下が危ないのはわかる。これが欧米だったら自己責任で終わりであろうが。。だが錆びるガードレールなどをわざわざ設置するのもどうかとは思う。最近ではさすがにこれではいけないと思ったのか、都会などの道路わきのデザインは以前より向上してきたように思う。だが田舎ではまだまだだ。大学には土木デザイン科などが最近はある。だがその土木デザインを活用されているかと言えば、う~ん。。と考え込んでしまうことがよくある。今月末に、とある街の都市住宅課の方々と酒を飲む機会があるので、チクチクと言ってやろうと思ったりした。ホントは勝手に撤去したいのだが。。

押して頂けると、ありがたいです。
さあ、業者さんへ行かねば。。
今日は午後からインスペクションが入っている。そして明日の午後も講習が入っているのに、明日の朝までには頼まれた図面の鳥瞰図を書かねばならない。。昨日は明け方5時までかけて図面を書いてたんだが、さすがにマウスのホイールをクルクルする右手の人差し指が割れそうな痛みに襲われたためダウン。今、必死のパッチで図面を書いているんだが間に合うんだろうか。。はぁ。。忙しい。。
って事で、音楽でごまかします。ごぶさたのpomplamooseさんで『Always in the Season』すっかり有名になったせいか、音のクオリティーも上がってます。やっぱり天才です!!ってことで髭そってインスペクションへGO!!

押して頂けると、ありがたいです。
クリスマスソングですが。。
日本のクリスマスソングとレベルが違います。。
;