2014年3月7日金曜日

缶蹴りを知らない子供たち

  ふと思った。最近、町中に空き缶が落ちていないんじゃないだろうか?僕が子供の頃は、子供会などで強制的に空き缶拾いをやらされたものだ。僕はこれが大嫌いであった。せっかくの休みの日に、朝っぱらから1キロ離れた公園に集合、そして歩いて僕の実家近く、つまり1キロの距離を歩いて戻り、自分の集落の捨てられた空き缶を拾う。ついでに空き瓶も回収する。大体集落をぐるりと回るのだが、それだけでも3キロほど歩き、また公園へ1キロの道をてくてく歩いて戻って、ハイご苦労さん。もちろん何もご褒美も貰えないし、それで1日の大半が終わってしまう。いい迷惑である。おかげさまで、空き缶を路上に捨てる人は今でも大嫌いだ。

  だが空き缶は空き缶でなくては困る場合もある。僕の家は小学校から4キロも離れていたため、帰りの道は本当にやることがない。これが空き缶が落ちていたら、僕らクソガキはほっとかない。すぐにサッカーが始まる。缶を蹴る行為はどうも集中できるようで、ず~と家に帰りつくまで一心不乱に蹴りまくったもんだ。もちろん田舎の道なので、車なんて10分に1台通るかな。。ぐらいの交通量なので危なくはない。またよく公園などで集まりがあるとすぐに僕らは缶けりなどしたものだ。だが、よく考えてみると最近は子供らが缶蹴りをしているのを見ていない。だよな。。やってないよな。。

  別に考えても意味のないことだが、なぜ子供らは缶蹴りを辞めたのか考えた。まず、子供がいない。。僕が小さいころは、同じ集落に缶蹴りができるほどの子供は当たり前にいたのだが、今は田舎と言えども少子化がハンパない。缶蹴りに参加できるほどの人数がいないのだ。それは、僕らの同年代が結婚できるほど給料をもらっていない(同級生の結婚率3割以下。。)のと、儲けが出ている人間は都会に行ってしまった。。また子供らも塾などで忙しく、僕らが子供の頃よりも時間がないのは確かだろう。第一空き缶が落ちていない。これは日本人が礼儀正しくなったのか、また僕のように空き缶拾いで嫌な経験を持たされたからかはわからない。またコンビニが多くできたというのも理由の一つだろう。コンビニのごみ箱を見ると『家庭ごみの持ち込みはご遠慮ください』などと書いてあるので、持ち込まれるのはイカンのだろう。だがあれはあれで空き缶が落ちていないことを考えると、景観美化には役立っているという事かもしれない。もちろん僕は良い子なのでコンビニには捨てずに持ち帰っているため、いつも机の周りは空き缶だらけなのだが。。

  だが子供らが缶蹴りをしないってのも、少し悲しい気がせんでもないな。。


  缶を蹴った時のあの放物線は、たまんないんだがな。。

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今日もインスペクション頑張ろう。。
図面も書かねば。。

2014年3月6日木曜日

ガード下もちょっとの工夫で生き返る!!

  僕は普段はNHKをつけっぱで仕事をしている。ガン見するつもりはないが、何となく国民の義務として国会中継ぐらいは聞いとかないとイカンだろうと思っているからだ。もちろんニュース速報や地震情報も気になるからというのも理由ので、つけっぱだ。今も図面を書きながら『あさイチ』を聞いている。何やら今日はあさイチは鉄道のガード下のが美しく変わってきたという事で特集を組まれていた。

  一般的にガード下と言えば、『暗いよ、狭いよ、怖いよ~』の代表的なスペースであるが、最近は新たな集客エリアとしてガード下が注目されているようだ。2020年のオリンピック開催を控え、再開発が進む東京のガード下は、新たな集客エリアとして熱い注目を集めている。なんでも原宿や渋谷に次ぐおしゃれスポットとして変貌を遂げたのが、『御徒町ガード下』と呼ばれる通り。決して大きなスペースとは言えないが、キュートな雑貨屋さんなどが軒を並べ、全国や、なんと海外からもお客さんらが来るのだという。


  またガード下と言えば赤ちょうちんの店。おっちゃんらのオアシスだ。だが通常のガード下の赤ちょうちんのある店などは、とにかく汚い。とても女性がキャッキャ言うて集まる場所ではなかった。ましてやそのトイレなどは、僕が見ても泣きそうなレベルだ。だがこれでは女性の集客に支障をきたすという事で、特集されていたガード下の店舗などは、とてもガーリーに美しく改装されていたし、トイレなどは僕の家のより美しかった。。また狭いからか、はたまたガード下だからかはわからないが、テナント料金も他の場所と比べれば1/3程度で済むという事で、東京に進出しようとする若手にはもってこいの場所なのだという。これを仕掛けたのは鉄道会社の社員さんなんだそうで、なかなかやりおると田舎者なりに思った。

  僕は田舎に住み、その田舎の廃れたシャッター商店街を見るたびに悲しい思いに駆られる。僕は以前から商店街の脇などにある路地を生かし、小さな店などが開けるよう改装したら街はもっとイキイキとしてくると思っていて、周りにはずっと言っている。もう少し商店街に新しい店が出店してくれないと、街として哀しいからだ。僕の街の商店街などは、たいていはその2階に人が住んでいるのだが、高齢化が甚だしく、店主が店をやめてしまうと結局シャッター化した店となってしまう。まあ、商店街であってモールでないのでしょうがない。だがそれではなおさら街が廃れていくわけで、これを何とかできないかと思ったりしている。もう少し商店街は新陳代謝は必要だとは思う。

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そりゃ汚いより、きれいな方に人は集まるに決まってる!!
さあ、仕事終わらすぞ!!

2014年3月5日水曜日

宮崎のド田舎でパチンコについて考える

  なんでも宮崎県はパチンコが大好きらしい。2011年の統計だが、1年間の内にパチンコ店へ行った経験があると答えた人に対する人口比率で、彼の愛知県を超え堂々の1位を取ったそうだ。2011年の統計という事は東日本大震災で皆が苦しみ、東京では計画停電をやっていた最中にに何フィーバーやっているんだか。。と嘆きたくなる。

  男の三大悪事として飲む・打つ・買うというものがあるが、僕は飲みも積極的にはしないし、打ちも買いもしない。全くもって綺麗な体の好青年をやっている。だが宮崎の田舎町に住んでいると、全く大人が遊ぶ場所がないのがよくわかる。もちろん僕の街にはショッピングを楽しむ場所もなければ、シアトル系コーヒーなど皆知らない。スターバックスのコーヒーを持ち歩いていたら、『どこのセレブリちーじゃろか。。』と言われかねない。『マクドナルドが隣町にできたから移住しようかな。。』とつぶやくアホな友人に『Aコープのお惣菜があるじゃんか!!』と微妙な切り替えしで説教をした友人がいるくらいのド田舎だ。そんな田舎だがなめてはいけない。ここは宮崎。もちろんパチンコ屋はある。というか町役場よりでかいパチンコ屋がある。これがまったく流行ってないので、汚くて嫌になる。

  僕の街のパチンコ屋は隣町にある体育館ほどあるパチンコ屋に客を取られているせいか、とにかくぺんぺん草が生えているようなパチンコ屋だ。っていうか駐車場にはぺんぺん草が本当に生えている。外部から見ても錆びがやたらと目立ち、なんでこんな錆びやすいものを外部に持ってきたんだろうか。。と設計屋としては考えたくなるくらい錆びている。だがまだ頑張る意識だけはあるようで、幟だけは新しいが、年がら年中その幟は新装開店と書いてある。また、宮崎県が東国原知事ですこし騒がしかった頃、このパチンコ屋には20m×20mぐらいの大壁画を描いた。その壁画はどうやら東国原知事を上部から模した感じのドアップの顔なのだが、言っちゃ悪いがとても美しいとは言い切れない絵柄となっている。。『つぶれればいいのに』とそのパチンコ屋の脇を車で通るたびにため息が出てしまう。

  景観的に言えば、人間を大きくした看板などの広告は慎むべきだと言われている。というのも、人の顔は好き嫌いが激しいため、その看板に選ばれる人の顔によって町のイメージが大きく変わるからだ。もちろんその看板が大きければ大きいほどその街に与える影響は大きい。僕は決してアンチ東国原知事ではないのだが、やはりアカンだろうと思う。まあ当のパチンコ屋は東国原さんではないとは言い張ているらしいが。。まあ確かに絵がへたくそで、宇宙人に見えなくもない(別に東国原さんが宇宙人に似ているって意味ではない)。。だから良いってワケでもないんだが。。

  だが、そのパチンコ屋が仮につぶれたりしても撤去はしないのだろうと思う。ってことはあの決して美しくない壁画はほぼ永遠に残ることとなり、ホント迷惑千万だ。よく田舎町を車で走らせていてつぶれたパチンコ屋を見たりするのだが、とにかく汚い。錆びの塊のくせに町の真ん中をど~んと占めてやがる。またそれが小さいならまだ我慢できようが、これが大抵デカい。。僕はアンチパチンコ屋だから思うのかもしれないが、さっさと規制をかけ、仮につぶれて一年超えたら撤去義務を課してほしいと思ったりする。町の中心地が錆びていると、その町は死んだも同然だと思ったりするからだ。

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パチンコ市場って建築以上、銀行並みって
おかしいだろ。。

2014年3月4日火曜日

富士山よ永遠に!!

  なんでも、鹿児島県と宮崎県の県境にある、霧島連山・新燃岳について、火山噴火予知連絡会さまが地下のマグマだまりが昨年12月ごろから膨張する傾向にあり、今後の推移に注意する必要があると発表されたそうだ。また昨年の12月から今年の1月にかけて付近で小さな地震が発生し、新燃岳の火口直下でも2月20日ごろから地震が増加しているそうだ。現段階では小規模な噴火が発生する可能性があるとしか言えず、またこの先のことは現段階での評価は難しいとの事らしい。他県の人々はとっくに忘れたかもしれないが、東日本大震災のちょっと前にこの新燃岳は噴火した。ちょっとの噴火ではなく爆発的な噴火だ。僕の家は新燃岳から。。だいぶ遠い(100キロぐらいか?)のだが、空振(噴火に伴う空気の振動)で僕のおんぼろ事務所はガラスがガンガン鳴り、びっくらこいたもんだ。その後、噴煙がわが町まで飛来し、車は灰で真っ白になるしエライ迷惑だったのを覚えている。また太陽光発電を洗浄する怪しげな業者がわんさか湧いて出たのも今では懐かしい。だがこのニュースを見て、これが富士さんだったらエライこっちゃとも思ったりした。

  前回、富士が爆発したのは。1707年だ。宝永大噴火と呼ばれる噴火により、江戸の街にも灰が降り、江戸に住んでいた新井白石は『よべ地震ひ、この日の午後雷の声す、家を出るに及びて、雷のふり下るごとくなるをよく見るに、白灰の下れる也。西南の方を望むに、黒き雲起こりて、雷の光しきりにす。』と、その日記に記している。その火山灰には江戸っ子もまいったらしく、微妙な狂歌も詠まれていたりする。



  なんでもこの時の噴火はすさまじかったらしく、現在の御殿場市から小山町(御厨地方)では、最大3mの石が降ってきた(というか、転がってきた?)というからたまんない。もちろん家屋や倉庫は倒壊または焼失し、食糧の蓄えは激減。田畑は焼けた砂に覆われ耕作不可能となったとの記録がある。また用水路も埋まったため水の供給が絶たれ、被災地は深刻に陥ったそうだ。当時の領主である小田原藩は被災地へ食糧供給などの対策を講じたが、一藩でできる救済のレベルを超えていたようで、こまった藩主は江戸幕府に救済を願い出たそうだ。天災ぐらいでは積極的には動かないのが幕府ではあるのだが、さすがにこの時は小田原藩を一時的だが直轄領とし、責任者を置き、また被災地復興の基金として全国の大名や天領に対して強制的に献金させ、被災地の財源を確保。集められた40万両のうち24万両をちゃっかり財政として流用したそうで、そのへんは実にセコイ話ではある。

  その宝永大噴火からすでに300年たったわけで、いつ富士山が爆発してもおかしくはない。もちろん爆発したらえらい事だし、経済に大きな影響を与えるであろうことは予想される。ただ、頼むから山体崩壊だけは起こしてくれるなと僕は思っている。山体崩壊とは、噴火や地震などで山が一気に崩壊してしまう現象だ。最近ではアメリカのセント・ヘレンズ山の山体崩壊が有名だ。一瞬で山自体が崩れだすのは考えただけで恐ろしいし、残った山はとても美しいとは言えない。なんでも富士山はこの山体崩壊を繰り返し起こし、その後にマグマの隆起によりあのうつくしいカタチになったそうだ。また今から2900年ほど前にも大きな噴火があったそうで、当時の縄文人が見た富士山は、もちろん今の形ではなく、どうやらエグれた富士山を見ていたようだ。エグれた富士山はあまり見たいものではない。という事は、縄文人は現代の僕ら富士山を見て思うように、『富士山ってきれいだな~』とは思っていなかったのかも知れない。

  僕が生きているうちに一度は大きな噴火が起こるとは思うが、今の美しい富士山であってほしいとは願っている。

  といっても僕は、所沢でインスペクションの途中で見て以来、1度も見てはいないのだが。。

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忙しい。。

2014年3月3日月曜日

引っ越し前に保険をかけませんか?

  まだまだ肌寒いが、最近は宮崎でも春らしくなってきた。仕事で回っていると軽く汗ばむし、インスペクション(住宅売買前の住宅調査の事)などで小屋裏に入ると既にサウナ状態だ。梅の季節もとうに過ぎ、桜が近くなってきた感もある。早咲きの桜などは先週にはすでに枯れているようだし、つくしの子が恥ずかしげに顔を出している。もうすぐ春ですね。ちょっと気取ってみませんか♪(言いたかっただけ。。)3月に入り、お引越しのシーズンとなっている。よって売買に伴う、引渡し前のインスペクションで僕も忙しい。最近は、依頼者さんや不動産屋さんもインスペクションについて大分理解が進んできたようで、僕らとしては嬉しい悲鳴を上げている。また今年の頭に販売が始まった既存住宅瑕疵担保責任保険に興味を持つ方も多いらしく、僕によく質問が来るようになった。僕は既存住宅現況調査士でもあるからだ。

  既存住宅瑕疵担保責任保険とは、保険をかけた後に構造体力上主要な部分や雨水の浸入する部分に『見えない瑕疵(通常の努力で見つけれない瑕疵の事)』があった場合、その補修費用を調査会社が負担するというものだ。免責金額は5万(つまり小さな瑕疵には支払われないという事)となっている。流れとしては、まず僕らのような調査会社に所属する既存住宅現況調査士がインスペクションをかける。これは僕がやっているホームインスペクションとは違い、保険のためのインスペクションだ。その調査で保険に入れる建物かどうかを判断し、入れる建物であれば保険料を払って保険証書の発行となる。だがこの保険は少し入りずらいのも事実だ。

  なぜかと言えば基準がとても厳しいからだ。構造耐力上主要な部分とは厳密に書くとすれば、基礎・基礎ぐい・壁・柱・小屋組・土台・斜材(筋かい、方づえ、火打材その他これらに類するものをいう。)・床版・屋根版又は横架材(はり、けたその他これらに類するものをいう。)で、建築物の自重若しくは積載荷重、積雪荷重、風圧、土圧若しくは水圧又は地震その他の震動若しくは衝撃を支えるものをいう。これらに何らかの瑕疵があった場合は修補してからでないとこの保険には入れない。だが建物は10年もたつと何らかの支障が出ているのが当たり前であるので、調査したは良いが、結局は入れないという事が多い。もちろん構造耐力上主要な部分だけではなく雨水の浸入の問題もあるわけで、なかなか利用するのに厳しい保険ではある。

  だが単に中古住宅と言ってもいろいろある。中古住宅とは一般的には住宅が完成して実際に人が居住をした場合を呼ぶことが多いが、人が住まなくても1年が過ぎればその建物は中古扱いになる。そんな建物だともちろん新築とほぼ変わらないのであり、保険に入れる可能性はぐぐっと上がる。この保険の料金は、調査(インスペクションの事)料金と保険料も込みで10万前後が一般的だと思う。なぜそのくらいかかるのかと言えば、保険屋さんが要求している機材が結構な値段がするからであり、またレポートにも手間がかかるので、お高く見えるのは止むおえないのだと思う。

  ただ、入った後で『保険の対象にはなりえない建物ですね』と言わねばならない僕らも本当に申し訳ない。なので、そんな時は僕は通常のホームインスペクションに切り替えてやっている。このインスペクションは保険のためのインスペクションとは異なり、より詳しくその家の状態を把握できる場合もある。値段は床下や小屋裏調査抜きの口頭のみの説明で4万から、また床下・小屋裏調査・レポート作成まで含めて10万前後が相場だと思う(ちなみに僕はもっと安くでやっている!!)もちろんオプションにもよるし、調査する場所にもよるので一概には言えない。だが、実際に住む家の本当の情報を把握するためにはこれらのプロを利用した方が良いとは本当に思う。これは僕が調査した経験から、問題があるのを知らずに住んでからでは遅い(というより、やばい。。)というケースがあまりにも多いからだ。

  ってことで今日もインスペクション頑張ってきます。

  今日はインスペクション日和だ!!


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