2013年7月3日水曜日

クローゼットは考えモンだよ、おっ母さん

   先日も書いたがやたらと新築が来て忙しい。まあ忙しいと言っても設計のお仕事ではなく、見積もり依頼の事務仕事が忙しい。。会社にも付き合いがあるらしく僕に仕事が回って来ているのが1軒だけなのが、ちと残念ではある。もっと良い図面を書いてあげる自信は超あるのだが、付き合いなんでしょうがない。。何とか4軒の見積もり依頼を今日はかけた。たいていの職人さんらへの以来は片付いた、明日は自分の図面を手直ししようと思っている。僕が今回作っている家の子供部屋にはクローゼットをあえて設けなかった。家主の奥様にはもちろんそこを指摘されたが、しっかり何故作らないかを説明し立派にまとめ上げた。まあご批判はあるだろうが聞いて欲しい。

   設計の仕事をしていてお客さんとお話をする時、当たり前だがクローゼットを要求される。最近では主寝室にウォークインタイプのクローゼットは常識のような感があり、当然のように要求される。ではそのウォークインクローゼットに物が良く入るかと言えば、実は思ったよりも入らない。ウォークインクローゼットの最低寸法は一般的には 1820 ㎜ × 1820 ㎜ と言われる。だがこれではとりあえずウォークインであり物が入るかと言えば微妙なラインではある。できる事なら僕は3坪ぐらいは欲しいのだが、予算の関係上そのようなウォークインは無理なのが現実だ。

   子供用のクローゼットも同様である。何となくではあるが、子供用のクローゼットは大きくても 2 m × 1 m であろう。そのクローゼットに子供用の物が全てはいるかと言えば、だいぶ疑問である。確かに服類は入るであろうが、部活などを始めたらその道具類は入らないだろう。おかげで部屋は散らかり、親御さんに怒られる。まあ世の中そんなもんである。

   ほとんどの場合、クローゼットは物を仕舞うというより隠すためにある。クローゼットを作れと言われ大工さんが作ったからと言ってどれくらい入るかと言えばとても微妙だ。奥行き半間、幅1間のクローゼットを作った場合にかかるお金と、家具屋さんで買うおしゃれで安いワードロープと比べれば、だいたい一緒の値段であろう。ではどちらが効率よく服などをいれれるかと言えば、明らかにワードローブであったりする。それにそちらの方がおしゃれである。そりゃそうだろう。その専門のデザイナーがしっかり作ったからこそ売りモンとして成立しているからだ。もちろん前提としてそのワードローブのスペースは設計段階で確保しておく必要があるとは思うが。。

   僕はホームインスペクションというお仕事もする。その際に必ず確認する場所がクローゼットのドアの閉まり具合だ。新築でもドアの締まりが悪い家や、扉の上部がずれている家は結構ある。というより無い家はまずない。そのようなガタガタのクローゼットを作るのであれば、僕は家具を買った方が良い気がしている。

   その方がおしゃれだし。。

   僕が設計する時はもうちょっとこだわるつもりではいるのだが。。

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Low-E ガラスって最強

   昨日も書いたが、た~くさん新築のお仕事が入ってきている。それはありがたいことなのだが、見積もり発注作業がハンパない。。今日一日で5軒の新築の見積もり依頼をだした。5軒もあるとさすがにエライ事である。この図面はだれので。。こういう使用で作って下さい。。と下請け業者さんにださねばならん。5軒の内の1軒は僕が設計した建物なので、その建物の事はよ~分る。だが、他の4軒は他人が設計した建物を僕が3D化させただけのものだ。なのでその4軒の家の仕様などはま~たくわからん。。本当にこの仕様でええんかい?と同僚に聞いたってだ~れも知らん。。だがパソコンとコピー機の使い方を完全マスターしているのは僕だけなので僕だけ忙しい。気が付けば8時過ぎ。。同僚は隣の部屋で宴会である。。ちった手伝え !! とは言いたいが、結局パソコン機器が使えないから呼んでも意味はない。。そんな中、遅くまで付き合ってくれたサッシ屋さんと渋~いサッシ談義をしていた。隣はクーラーの効く部屋でビールを飲んでいるのだが、こっちはちゃぶ台とコピー機しかない素敵な事務所である。そこで断熱効果についての深~い話である。実に僕はがんばっている。最近のサッシは断熱効果が重要視されている。以前は見たくれや手間で値段がおおよそ決まってはいたが、今はそうではない。サッシにも色々あるのだが、今日はいっちゃんええガラスである LowーEガラスについて書こうと思う。

   Low-E ガラスは Low (低い) と Emissivity (放射率) のガラスという意味だ。1980年代に開発されたサッシではあるのだが、めちゃんこ高いため日本では普及が遅れている。だがさすがにぶっ高いだけあってその性能は凄い。このサッシは板ガラスの表面に特殊金属膜をコーティングされている。一般的な1枚ガラスが放射率0.85程度なのに対し、Low-Eガラスは放射率が0.1以下になるようだ。この Low-E 膜が遠赤外線の反射率を高めている事により、熱をそのガラスを透過させないという。遠赤外線の反射率を高めているという事は、熱っい夏場の日射や西日のほぼ直角の太陽光線を反射させるという事である。誰が考えたかは知らんがよく出来ている。

   Low-E ガラスはたいていはペアガラスとセットで使われている。ペアガラスとは2枚の板ガラスの間に乾燥空気を入れて密閉されたサッシで、別名複層ガラスとも呼ばれている。断熱性や遮音性に優れ、結露の防止にも効果がある優れものだ。あくまで ”効果がある” である。石油ストーブの上にヤカンに水を入れてバンバン水蒸気を出したら、ペアガラスであってもちろん結露ぐらいはする。。どっかのハウスメーカーの営業さんは、結露しませんよと教えてくれたが、きっとさぞかし素敵なペアガラスなんだろう。

   そのペアガラスにLow-E膜が屋外側か室内側に施されているのがLow-Eガラスと一般的に言われている。この屋外側か室内側で使われているのかは結構重要だ。僕が住む宮崎などはもちろん夏はめちゃくちゃ熱い。そんな場所は屋外側のガラス面に膜をはるべきだと言われる。つまり太陽光の赤外線を反射させ、室内へ熱を通させなくするためである。だがこれが北国だと反対であるべきだ。夏の日射よりも室内の温度 (遠赤外線) を外に逃がさないよう、屋内側のガラス面に膜を張ればそれはぽっかぽかの良い部屋ができあがる。

   もちろんLow-Eガラスにも問題点がないわけではない。まずは馬鹿高いという事であろう。普通の板ガラスと比べ倍どころの金額ではない事である。これのため普及していないのだと思う。またガラスの表面に特殊金属膜をはるために、じゃっかんではあるがガラスの透明感が無くなるという事も、マイナスであろう。だがその透明感も最近のものは気になるほどではなくなってきた。調べてみたら透明度の高いものもあるようではある。

   もっと普及してくれれば、もっと安くで手に入るんだが。。と常々思っている。値段がべらぼ~に高いので新築の窓にこのサッシを入れるのは、難しい場合かてあるからである。だが僕が進めているスモールハウスならもちろん余裕で入れれる。なんせ窓の数が少ないからだ。小さい家を作ろうと思っている方々は、ぜひ使われた方が良いと僕は思っている。まったく室温が違うから使ってみよう !!

   ちなみに海外ではLow-Eガラスは既に一般的である。そりゃそうだ。海外の人は日本人みたいに安い値段で家は作らないからである。いかに日本人が安直に家を作っているのか、ガラス一つを見てもよく分るということだろう。

   まあ、その業界で飯食っているんだが。。


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スモールハウス来ないかなぁ~
宮崎の人から。。
土地あるからみんな作らん。。

2013年7月1日月曜日

廊下と通路は別物だと思う。

   知り合いの設計士がプランニングで死んでいる。先月の25日に僕が設計した建物を展示会をした。ありがたい事に、それから1ヶ月で8件ほどの新築が僕の所属する小さな工務店に舞い込んできた。それ以前に話が来ていたのを含め、計11件の新築とその他の小さいリフォームが僕の会社に来ている。大工は2人しかいない会社にそれだけ来るという事はどえらい事である。。まあ消費税アップという事もあろうが、にしてもこのご時世、営業1人いない、事務員もまったくいない会社によ~仕事が来たもんだ。。僕が専任の設計士として入ると僕の給料分だけ銭が高くつく。よって社長の息子である設計士がボランティアで図面を書いているのだが、いかんせん数が多い。それにもちろんではあるが、まずは他社とのデザイン勝負となっている。よって彼は産みの苦しみと慣れないデザインの壁にぶち当たりもがいているようだ。ボランティアなので落ちたらしょうがないでは逃げである。その程度の図面しか書けないのかと言われれば、会社の評判も地に落ちる。なのでがんばってボランティアをやってもらわねばならないので応援している。小さな会社なのでそんなに新築が入ってきても手が足りない。よって知り合いの、設計屋に仕事をあげるので僕に大工になってくれと言われた。。だが僕はそんな暇は全く無い。。ついでに腕もない。。昼は大工をして夜遅くまで設計。。そんなに体力はない。。

   最近の若い家主の要望として廊下のない家を要求されることが多い。どうやら廊下があることにより余計な坪数が増えるのが嫌なようだ。気持ちは分る。だが設計する人間にとってはやっかいな要望ではある。例えばそれが2階建てであればそれ程難しとは思わない。階段という動線の中心が必然と出来上がるからである。だが平屋の場合はリビングやダイニングが大抵の場合は動線の核である。その核を考えながら必要とされる全ての部屋を割り振りするは結構な頭を使う。僕らの商売は他社に負けない提案が出来なければオマンマが食べれないし、他社に負けたらもの凄い絶望感を味わう。なのでより良いプランを提出する努力を常日頃からしなくてはならない。

   現在僕設計しているところの家主も廊下がない家を要求してきた。だが正々堂々僕は廊下を作ったった。だがその廊下は単に通路としての廊下ではなくプライベートゾーンとパブリックゾーンを仕切る意味合いの廊下だ。まあ廊下と言っても3メートルほどではあるのだが、それがあると無いとでは生活する人々の使い勝手が全く違う。廊下が嫌いな家主は多い。だが生きた廊下を美しく作ればそれなりに納得して頂けると僕は思っている。いかにその廊下が美しく機能的であるかが問題で、単に通路は作るべきではないと思う。図面を載せたいのだが、また図面をパくられるのが嫌なので辞めておこう。完成は今年の年末を予定している。また展示会をする予定なのでその時は広報する予定だ。

   魅力的なプランを持っていけば、家主さんが持っているコンセプトを超えるこえる事は可能だ。単にハイハイと家主さんの言う事をよく聞く提灯持ちのうような設計屋ではいけないと思っている。こっちはプロだし、それに僕は家主さんよりも建物を愛している自信がある。思うにハイハイ言いたかったらハウスメーカーの営業さんにでもなっているに決まっている。その方がもらう銭が良いからだ。設計屋よりも営業さんの方が時給換算では良い。。それはそれでおかしな話だとは思うのだが。。

   何と明日は怒濤の見積もり依頼をせなイカン。。なんと5軒分の新築の見積もり依頼を明日1日でかける。。たいていの場合、左官屋はパチンコ屋にいるので電話に出てくれないし、メールが使える職人が一人もいないので、会社に一日待機だ。。

   死ぬなこりゃ。。

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展示会やっても図面かけせなきゃ
意味ないじゃん。。

2013年6月28日金曜日

『日本ふんどし協会』 へのいざない

   和の心を知る僕は、自宅では和装が多い。設計を生業(なりわい)にしているくせに、クーラーも断熱材も網戸もないむさ苦しい小部屋でお仕事をしている僕は、大抵は甚平 (じんべえ) を来ている。そして足下は下駄だ。いろいろ試したが、日本人だからだろうか、やはりこれが一番落ち着く。実はこの習慣は年季が入っている。まだ僕がアメリカでマスコミ関連のお仕事をしていた時、堂々とジーンズに下駄でお仕事をしていた。会社所有のフォルクスワーゲンのオープンカーを下駄を履いて乗りこなし、フリーウェイを140㎞で飛ばしていた。横には金髪の姉ちゃん (部下) である。不思議なものでこれを履いているとアメリカ姉ちゃんにキャッキャ言われるのである。そんな僕ではあるが一つだけまだ挑戦し切れていない和装がある。褌 (ふんどし) の事である。

   まだ日本が戦争をしていた頃、日本の兵隊さんらはもちろん褌だった。これは軍が支給していたからだ。軍隊というところは独特の世界で、娑婆(しゃば)っ気を抜く必要があり、今でも世界中の軍隊ではパンツまで支給品というところが結構ある。我が帝国陸海軍で支給されていたのが越中 (えっちゅう) 褌。これは褌の究極のカタチである。越中褌はヒモと布だけで出来ていて、とても潔く清々しい。女には分らない世界がここにはある。

   どことなく古くさいイメージがあるが、実は医学的には良い下着と言えるようで、最近では女性も付けいている人だっているそうだ。医学的に言えば褌は締め付けないので血液やリンパの流れを妨げない。また適度な通気性は菌の繁殖を妨げないようである。それに前方は布が2重になっているのでポンポンも冷やさないらしい。確かにブリーフは通気性は悪い。トランクスだって通気性は褌には勝てんだろう。それにブリーフは緩むとどうもしっくりこない下着であるので、リンパの流れをうんぬんという観念では作られてはいない。だから僕らの壇蜜さんは褌を締めていたんだと今更ながら気づいた。

   褌のことをインターネットで調べているととんでもない物を発見してしまった。日本には 『日本ふんどし協会』 というものがあるらしい。ふざけているのか。。と思ったらこれが結構真面目にふざけている協会である。バレンタインデーである2月14日を 『ふんどしの日』 に決めているそうだ。協会曰く、バレンタインデーに褌を送る女性は、知的で (ふんどしの日を知っているという意味で)、ユーモア精神があり、そして相手の健康を考えてい素敵な女性なのだという (詳しくは協会のホームページで読もう ! ) 年取るとな~んもワクワクせず、ホワイトデーの出費の事ばかり考える日を 『ふんどしの日』 としている所が気に入った ! そして 『ベストフンドシスト』 を選んでいる。。受賞されているのは元NHK女性アナウンサーである住吉美紀さんや、いとうせいこうさん、そして僕らの壇蜜さん。。実に本気である。。

   住吉美紀さんが 『今年もフンドシの季節がやって来た~』 とブログか Facebook で書いていたようだ。じ~くり考えてみた。。う~ん、機能美が分っている。。実にカッコイイ女性じゃないか !! と感動した。僕も褌にしてみようかとちょっぴり思って来たので、軽くだが自分のボクサータイプのブリーフを締め上げてみた。う~ん、実に良いと息子が笑ってらぁ~ !!

   う~ん、ナイスふんどしっ !!

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大まじめにふざけている人って美しい !!

2013年6月27日木曜日

断捨離のひびきあり

   僕は宮崎の田舎町に住んでいるのだが、我が町のゴミ捨ての規則はややこしい。燃えるゴミと不燃物はもちろん別ける必要はあるし、プラチック類などももちろん別けねばならない。そしてスチールとアルミは別けねばならないようだしキャップもしっかり外さねば受け取ってはもらえない。おかげさまで僕の6帖の小部屋には大きなゴミ箱が4つもある。実にめんどくさいが仕分けねば町の方々からおしかりを受ける。正直言えばこんなめんどくさい生活をせねばならない町からさっさか引っ越してスモールハウスなどを建てたいのだが、年老いた婆さんの面倒を見なければならないのでそういう訳にもいかない。ここは一つ断捨離を実行してみようかとガラにもなく思ったりしてみた。

   断捨離とは2010年の流行語大賞にも選ばれた言葉で、断捨離を実行する人々のことをダンシャリアンという。どこか斑点がいっぱいある犬のような名前だが、そう言うらしい。この言葉は基本的にはヨガの行法であるところの 『断行』 『捨行』 『離行』 から来ている。それらの行を実践することにより、人生や日常生活に不要な物を断つ、または捨てることで物への執着から解放された身軽で快適な人生を手に入れようという考えだ。よくよく考えれば断捨離。。諸行無常の響きさえある。さすがはお釈迦様がお生まれなはったインドだけはある。そんな事を考えるインド人ってすげ~

   前々から書いているがスモールハウスを作りたいと考えて入る。僕が考えて入るスモールハウスは小さいのは3坪から大きいのでも10坪ぐらいなので、住むには断捨離は絶対に必要な考えである。小さな家に沢山の収納を入れるのはもちろん設計するのは可能であるだろうが、基本的には物を持たない生活あってこそのスモールハウスである。物を持ち込まない考えで生活しなければ、僕の部屋のようにゴミ箱だらけとなり住空間として不便である。

   ふとそんな事を書いておきながら自分の部屋を見渡せば本があちらこちらに散乱していた。。設計のお仕事は本を沢山読まねば仕事にならないからである。ぱっと見300冊は超える本が僕の部屋にあるじゃないか。。既に本棚は占領されてベットの上にも本があるし、それにどうでも良いがダルメシアンが欲しくなってきた。。

   インド人への道はまだまだ遠い。

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宮崎以外の方々しか注文がこないんだな。。
スモールハウスって。。
土地余ってるからな。。

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