実にけしからん事ではあるが日本の湖などの生態系は、ブラックバスやブルーギルなどの外来種によって荒らされ、絶望的な状況であると言われている。行政も対策に追われ、今までいろんな手立てはやってきてはいる。たとえば、外来種を釣った際のリリースの禁止や、釣った外来種を町などが購入する制度だ。だが外来種がなくなる気配はない。一昨日か、NHKのニュースを見ていると、熊本のある業者さんが、湖やダム湖などにいる日本固有のワカサギなどを、外来種から守るために新たな技術を開発し、県はこれを導入しようと考えているとあった。
その方法は外来種の駆逐に電極を使うのだという。湖などに浮かべたボートに電極を括(くく)り付け、それをブラックバスなどの外来種がいそうな場所で700ボルトの電流を流すと、魚はしびれ動きが鈍くなる。そこを人間が網ですくうのだという。もちろんしびれるのは外来種だけではなく、固有の種の魚もしびれる。だがしびれるだけあり死にはしない。時間がたてばまた元気に泳ぎだすそうだ。ニュースの中でも実際にダム湖にボートを乗り入れ、県の職員さん?が電流を流していたのだが、体長40㎝越えの大物を含む外来種40匹をすくってらっしゃった。大量である。そもそもこの電極を作ったのは、農業用の電気の柵を作っている業者さんであり、それを応用したのだと開発した業者の社長さんが取材に答えてらっしゃった。実にいい仕事だ。
今でこそ、ブラックバスなどは特定外来生物指定されさまざまな規制がかかってはいるが、1970年代に魚食性が強いとの理由で、生態系(在来生物層)への影響や、漁業被害が問題視されるようになって漁業調整規則で無許可放流が禁止されるまでは、放流自体はさほど問題にはしてはいなかったようであり、結構そのへんは大らかであったようだ。世界的にもフィッシング用に人気があるブラックバスは、釣り具メーカーや個人、はたまた進駐軍により放流されていたようである。だが固有の種を守る観点からやはり駆逐するべきだろうと思う。これからの熊本の業者さんの活躍に期待をしたいと思う反面、ブラックバス愛好家がいる限り難しいだろうなとも思ったりする。

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忙しいため毎日書けず、すんません。。
今朝がた、いつものようにNHKのニュースを見ながら朝飯を食べていたら、とんでもないニュースが目に入って来て箸を止めた。ダイオウイカを生け捕りしたニュースだ。そのニュースを見ながら僕は思わず笑ってしまった。生け捕りって。。アンタどんだけ勇者なんだ!!
ダイオウイカが見つかったのは、兵庫県の日本海側にある新温泉町の300メートルほどの沖合だそうで、地元の漁師さんが水深約8メートルのところでサザエの素潜り漁をしていたところ、頭上を大きなイカが泳いでるのに気づいたそうだ。普通は、そこはビビって逃げるだろ!!と思うのだが、何を考えたのかはわからないがこの漁師さんは、持っていたロープにイカをくくりつけて生きたまま捕獲。そしてイカを船で引っ張り漁港に水揚げしたそうだ。見つかったダイオウイカは、触手と呼ばれる一番長い手が切れていたが、全長4m13㎝もあり、重さは200キロもあるのだという。
そもそもダイオウイカを生け捕りして危険ではないのか?学者によると日本海に浅瀬で見つかるダイオウイカはそもそも弱っている個体であり、それほど危険とは言えない、みたいな事を言ってらっしゃった。だがしかし、やはり中には生きの良いダイオウイカもいるだろうし、日本では最大6m、ヨーロッパでは18mのダイオウイカも見つかっている。常識的に考えて危険がないわけではないだろう。
しかしこの漁師さん、実に男前だ。これが古事記の時代だとスサノオクラスの神話になるであろうし、現代だとリアル・モンスターハンターと言われても良いレベルだ。アメリカだと、『彼は潜った。そしてダイオウイカを捕まえた。』と墓石に刻まれるだろう。一生、スナックでモテモテのはずだ。名誉町民ぐらいはしてやらないとイカン!!実にカッケー!!子々孫々まで名を残すレベルである。
その後、その捕まったダイオウイカはもちろん研究のため、そのスジの学者さんらに引き取られていったそうではあるが、ためしにこの漁師さんはちょっとだけ食べてみたそうだ。そりゃ漁師さんが獲ったモンだから、学者さんが『ちょっと食べるのは。。』と言われても食うだろう。通常ダイオウイカは臭くて食えないとは言われているが、新鮮であったからか臭みはなかったそうだ。だが旨くもなく不味くもなかったと産経新聞にコメントしていた。
きっと良い酒飲んだだろうな :D

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ブログが飛び飛びですみません。
忙しいんです。。

先週はブログが飛び飛びで申し訳ない。インスペクション(住宅を引き渡す前に診断をする)を仕事としている僕は、引っ越しシーズンに入ったため、とにかく忙しい。昨日、何とかインスペクション後に提出するレポート作成のスピードを上げれないかと、知り合いで大分に住む、ExcelのVBAにやたらと詳しい設計屋と電話で話をした。と言うのも、物件にもよるのだが、レポートだけでも3日はつぶれてしまうので効率的ではないからだ。大分の設計士もインスペクションには興味があり、将来はインスペクション業界に飛び込もうと思っているので、お互いインスペクションの技術向上のため情報交換をやっているのだが、そんな話の中で、既存住宅の長期優良認定制度に伴うインスペクションが話題になった。
リフォームによる長期優良認定制度について細かく書くと長くなる。よって簡単に書いてしまえば、長期優良認定制度とは、有用な住宅ストックを壊さずに長く大切に使い続けられる社会としていくというのがコンセプトだ。これは国が勧めている事業であり、もちろんリフォーム費用の補助金もでる。対象はすべての既存住宅を対象に、リフォーム前の性能にかかわらずリフォーム後の性能を評価する。そしてその認定基準としては、劣化対策・耐震性・維持管理の状態・省エネルギー対策の4つが基本項目となる。またこのリフォームによる長期優良認定制度には区分があり、クラスSが長期優良リフォーム住宅、クラスAが性能向上リフォーム住宅と呼ばれるものとなる。また、要件として、リフォーム前に僕らがやっているインスペクションを行い、劣化状態(一次的インスペクション)や住宅性能(性能向上インスペクション)を判断するのが絶対条件となっている。
先々週であったか、僕はこの長期優良認定制度についての国土交通省の講習会が宮崎であったので参加してきた。また大分の建築士も福岡で同じ講習に参加したようだ。国土交通省の方から説明によると、インスペクションで見つかった大きな不具合や明らかな劣化事象は必ずリフォーム時に直さなくてはならないことだった。ただインスペクションは第三者でなくても良いという説明されていた。僕は『へっ!?』と思った。インスペクションは第三者の立場の人間が行う事が通常は絶対的な原則であり、ほぼ全てのインスペクション協会(たくさんある)でも、第三者でないインスペクションは禁止事項となっているからだ。
この講習会で大分の設計士も第三者性の担保がないのは『かなりまずい。。』と思ったらしく、僕以外のインスペクションをする人間に聞きまわっていたようだ。皆声を同じくしたのが、長期優良リフォームや性能向上リフォームをしたのに、そうなっていない既存住宅が量産される懸念だ。たとえば、長期優良リフォームを予算500万で工務店が依頼を受けたとする。それを工務店の中にある設計事務所に所属する設計士がインスペクションをかけたとする。つまり第三者ではないインスペクションだ。そしてインスペクション時に雨水の浸入場所が見つかりその浸入カ所の特定と補修が必要であると診断したとする。だが積算をしてみたら見積金額が550万であったとするとすれば、どうだろう?もちろんインスペクションの結果から雨水の浸入カ所は見なかったことになりかねないだろうか?また逆もある。別にたいして問題がない箇所のにもかかわらず、大きく言って工事してしまう可能性だってある。
また僕らのように、インスペクションを本気でやっているものからしてもトラブルのモトが増えるので困る事も予想される。たとえば、第三者でないインスペクションが行われた長期優良住宅を売る際に第三者である僕にインスペクションを依頼された場合に、その住宅が長期優良仕様になっていないこともあり得るからだ。僕らはそんな場合、言葉を慎重に選んで説明しなければならない。場合によっては詐欺に僕らも巻き込まれてしまいかねないからだ。
国土交通省としても、インスペクションをする人間を増やすためにそうやっているのではあるだろうが。。やり方は間違えているような気がする。そんな事を同業者とは話している。
う~ん、どうしたもんだか。。
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インスペクションのご依頼は右のメールボックスまで。

ブログが遅れて申し訳ない。仕事が忙しくどうもブログを書く余裕がなかった。というか今もめちゃくちゃ忙しいのだが、ちゃっちゃと書きます。
昨日は、朝から宮崎県の北部にある延岡市まで、既存住宅のインスペクション関連のお仕事のため出向いた。僕の家から延岡までは2時間ほどかかるので朝早くの出発だ。昨日は大分冷え込んでいたらしく、車を走らせていると窓がすぐに曇る。あったかいコーヒーでも買おうと近くのなじみのコンビニに寄った。ふと山を見上げると雪が積もっていた。南国宮崎に育った僕はいまだに雪を見ると、いい年こいて『雪だ~!!』とはしゃぎたくなる。思わず仲の良いコンビニ嬢に『雪じゃね!!』と言ったら、『そうですね~』と軽くあしらわれた。う~ん雪国育ちぶりやがって。。
16時過ぎに延岡の仕事を終わらせ、さあお家に帰ろう!!と国道10号線を南下しようかと考えたのだが、どうも面白くない。他県のはどうかは知らないが、宮崎の国道沿いは看板だらけで、どうも車で走ると、新聞の広告の中を走る気がしてどうも僕は好きにはなれない。それに延岡は僕にとっては年に1度ぐらいしか来ることはない土地だ。ちょっとした旅情にもひたりたい。手元には我がスマートフォンもあるし、いざと言うときのバッテリー充電気もある。これさえあれば、いざと言うときはGoogle Mapで何とか家にはたどり着けるはず!!という事で裏道へと車を進めた。
さすがに初めて走る道なので、よくわからない。スマートフォンは使おうと思えば使えるのだが、のっけから使うのも面白くはないと思い、自分の中のGPSを頼りに車を進める。宮崎県は基本的には海は東側、山は西側にあるので、山を右手に見ながら走れば南下はしているはずだとか考えながら車を進めた。空模様は決してよくなかった。朝から雨が降ったりやんだり。最高気温は8度とNHKさまは言ってたな~と思いながら走っていたのだが、どうもそれよりも外気温は低そうだ。まあ、山手だから少しは低いよな~と考えていたら、ちらほら雪が降り出した。『ああ、雪だ!!』とテンションあがったのは良いのだが、すぐに道路わきの看板に目が行った。『道路の凍結・スリップに注意!!』へっ!?スリップするん!?
そこからが地獄だった。雪降る山道を走って家に向かったのだが、道路の脇は超崖である。よくぞこんなところに道路作ったな。。と日本の土木技術の高さと血税の太っ腹な使い道に感激しそうになる。そんな道をスリップにビビりながら超低速で僕は車を走らせている。というか僕のしか車はいない。対向車線にもまったく車はない。。こりゃますますアカン!!と思って走らせていたら、女子高生がスカートに生足で傘も差さずに突っ立っていた。乗せたろかと一瞬だけ思ったが、変な人と思われるとイカンし、雪女だったらどうしようと思い、ニッコリして通り過ぎた。あまりの低速の車だったらか、娘もじ~とこっちを見ていた。寂しくなったからだろうか、普段はつけないラジオをつけると福山雅治さまの歌が流れていた。ふとま~しゃがテレビでやっていたスタットレスタイヤCMを思い出した。ま~しゃの顔をたてて、スタットレスを買おうと心に決めた。
家に着いたのは延岡を出て3時間半もかかった。えらい目にあったな。。と腹が減っていた僕は晩飯をがつがつ食べた。天ぷらだった。安倍首相は雪降っているのに高級天ぷら食っとると非難されているのを思い出した。まあ、食わんでも雪は止まないし、災害担当の大臣もいるわけなので、そこは目くじらを立てるつもりはない。別にその天ぷらが18,000円でも総理大臣なんだからぶ~ぶ~言うつもりはない。こっちは時間サービスで200円となった天ぷらなんですが、何か?

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さあ、仕事しよ。。
僕は年老いた婆さまと一緒に住んでいる。87歳にもなり(本人は72歳だと思っている)一人で家に留守番をさせるの問題なので、僕はよく婆さまのモリをしながらお仕事をすることがある。今日は両親が近所の爺さんの葬儀であったので、婆さんにソチオリンピックを強引に応援させながら、僕はパソコンをいびっている。先週末であっただろうか、母親に頼まれ婆さんのモリをしながら仕事をしていた。婆さんをぼ~とさせておくのも可哀そうだと、ふとテレビをつけると京都迎賓館の特集をやっていた。以前にも書いたように、京都迎賓館に忍び込もうとした経験のある僕は、この建物にはかなり興味がある(嗚呼、思い出の京都迎賓館も読もう!)なので婆さんと一緒に、仕事そっちのけでその番組に見入ってしまった。今日はこの番組の中でさすがだ!!と僕が思ったことを書こうと思う。
まずは、建築理論的なことを一つ。この建物は木造に見えるが、実は鉄筋コンクリート造である。見えがかりの部分が木で仕上げられているので木造に見えるだけだ。この建物は迎賓館なので、使用目的は外国のVIPの宿泊や『お・も・て・な・し』のためにあわけで、番組でもその計算された『和』の拵(こしら)えが垣間見れた。その中の一つを上げるとすれば、和室と濡れ縁を仕切る襖(ふすま)と軒の出の関係だ。今ではそうとは言えないかもしれないが、昔から日本の襖の高さは大体決まっている。地域によっても若干の違いはあるが、5尺7寸(1727㎜)だ。だが迎賓館はもちろん外国の方々も利用するわけであり、5尺7寸では頭を鴨居にゴツんと打ちかねない。なので迎賓館の襖の高さは2mに設定されてたそうだ。だが2mの高さだと和室に座った時に日本的な意匠である5尺7寸を感じれるかと言えばやはり違う。ではどうしているかと言えば、座った位置から見える軒の出のラインを、本来の襖の高さである5尺7寸のラインまで押し出しているそうだ。つまり座った位置から見える庭の景色は本来の和室と同じという事だ。
また、庭も良かった。このお庭を作った方は、16第佐野 籐右衛門というお方。天保3年より続く、京都嵯峨野の庭師さんだ。名前からして美しい庭を作っているのはわかると思うが、僕が素晴らしいと思ったのはその庭に対する姿勢だ。使っている花々はもちろん日本に昔からある和花である。一見どこにでもある小さな野花を効果的に庭に配してある。これが実にけなげで美しい。そしてこの庭師さんが言われていたのが、『添え』についてである。たとえば迎賓館の庭には枝垂れ桜が一本だけあるのだが、これは桜を使って庭を引き立てるための『添え』であるそうだ。また石柱なども庭を引き立てるための『添え』そんな仕組みがたくさんこの庭にはちりばめてある。また落ちた松の葉をピンセットで拾っているあたりさすが京都だとも思ったりした。
最近、和風の家を頼まれることが多くなってきた。僕は設計屋なので、和風の家の研究はしている。なので軒の出の長さなどはちょっとだけだが、こだわりの寸法を持っているつもりだ。だがさすが庭は専門家ほどの知識はない。ましてや16代目○○衛門的な方には足元にも及ばない。僕が京都に住んでいて家を作っているならこの棟梁にお願いもできるだろうが、やはり宮崎では難しい。元暴走族の庭師である、2代目黒木さんなら知っているんだが。。

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和花の花屋さんを探してます。
宮崎で知っている方は教えて頂けたらありがたいです。
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