山形屋の1階にStarbucksがある。僕はStarbucksは特別好きなわけでは無い。以前にも書いたが、Starbucksは値段が高いので品があるように思うのだが、ようはチェーン店。世界中同じ建物、同じ味。建築を勉強してきた僕から見れば、あるべき姿では無い気がするのだ。だが僕が若い頃飲んでいたアメリカのコーヒーの味を楽しむには、ここでしかないのだ。やむを得んのだ。母親は何を頼んで良いか分らないので、『ホワイト・モカ』を頼んであげた。やはりアメリカと同じ味。おいしかった。母親も大喜び。まあたまには悪くない。
Starbucksはアメリカと全く同じ味、同じ内装。赤のランプの下でコーヒーを渡す事まで同じ。アメリカの喫茶店の店員と同じマナー。日本独特な物もある。例えばオーダーをした時。『〇○コーヒーをひとつ!』と言われると僕は抵抗があったりする。。寿司屋じゃないし。。あと『to goで』と言うと『take outですね』って訂正される。ちなみに『to go』の方が簡単な言い方なんだが、Starbucksの姉ちゃんには『take out』の方が素敵なんだろう。。熱いカップに巻く段ボールのようなあれ、アメリカでは通常ジャケットと言うのだが、Starbucksでは違うらしい。未だに覚えられない僕は、ジャケットって言ってしまう。そのたびに姉ちゃんに訂正される。まるで僕が間違えているみたいじゃ無いか。。実はStarbucksのコーヒーの名前などは、イタリア語がアメリカに行き、それが日本に来ている。なので『カフェ・アメリカーノ』なのだ。実にややこしい。。
僕の知り合いに『頭の悪いF君』という同級生がいる。人生がパチンコで出来ている様な35歳で、どうしようも無い人間だ。パチンコを『パチッ!!』と呼ぶ。その響きが悲しい。そのF君を以前Starbucksに連れて行った事がある。『パチッ!!』ばかりしていてもどうせ負けるのだから、たまには『文化』という物を教えてやろうと連れて行ったのだ。行く前は『なにがStarbucksよ~!』なんて言っていたが、いきなり入口近くにあるマグカップを買っていた。それ以来週末には『パチ姫(彼女です。。)』を連れてStarbucksに通っている。『キャラメルまきあ~とをベンティで』なんて言ってる。もちろん巻き舌で。。そんなF君をみて、僕は『キャラメルマキアート』だけは頼めなくなった。そんな事をいう大人にはなりたくないと思ってきたのだ。。彼に『文化』を教えたつもりだったが、彼には『文明』だったらしい。。
たまにはStarbucksも悪くない。
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