僕は昨年の3月11日におきた、東日本大震災の損害保険鑑定人として4月から6月まで東京銀座・宮城仙台に行っていた。僕が行った場所で一番被害が大きかったのは、宮城県女川町。海岸部の家々は津波により押し流され、町中が塩や金属などが錆びた臭いで充満しており、そこで遺体を捜索されている自衛隊の方の顔も疲れが出ていた。
損害保険鑑定人とは、地震や台風・水害などの大きな災害があった場合、被災者の家に直接出向き被害を国が指定した計算方法で算出し、保険金を支払うお仕事だ。木造・鉄骨・RC(コンクリート)造、色々な計算方法があって難しい。もちろん色々な道具を使用する。例えばメジャー。一概にメジャーといっても、3㍍から30㍍まで様々。鉄骨造の家などは、開口部の損傷長さや外壁の損傷面積の割合を元に計算するので、メジャーは必需品となる。その他にも傾斜角度を測る水平機。液状化現象が起きたり地盤沈下による家の傾きを見たりするレーザーレベル。調査する時はその機器だけで結構な重さなる。
しかし、世の中は便利になったもの。意外だったが、僕の携帯が役に立った。僕の携帯は初期のXperiaだ。いわゆるスマートフォン。2年近く使ってるのでさすがにデータが重くなって困ってたりするが、ダウンロードしたアプリが非常に役に立った。
例えば『Smart Measure』おおよその距離や高さが携帯のカメラから出る。なのでメジャーで走ったり、高さを自分の経験(経験があってもやっぱり高さは難しい。。)から、数値を推測する必要はない。その他、もちろんMapのナビ機能(これが無いと洗濯する場所も見つけれない。。)や水平機。あとボイスレコーダーなども役に立った。ボイスレコーダーは2度ほど使った。なんせ『や』の付く自営業の方々や、保険金詐欺(結構あるんです。。)がいらっしゃる。なので僕はスマートフォンは僕の仕事にかかせない。
なのでしょっちゅうスマートフォンをいびってます。おかげでデータが重い。
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