2012年1月16日月曜日

茶室のお話

だばだ~
  僕は発達障害をもっているらしい。これは小学校入学前と就職前の検査で言われた。去年、障害者センターみたいなとこで、事前診察を受け、アスペルガーとかADHDの診断や治療のため病院に行く予約まで取ったのだが、仕事で東京・銀座や宮城・仙台に行かねばならず、行けなかった。帰って来ても、おっくうになり行ってない。この先天性の症状には色々あるのだが、僕の場合、落ち着きがあるように見えて無いというのがある。表現するのが難しいが、ようは脳が、せわしない(宮崎弁です。。たぶん。。)のだ。いろんな所に集中力が移り過ぎるので、一つの事を続けるのが困難。他にも、物事をよく忘れる。例えば風呂の水を止めるのはよく忘れる、トイレに行った後、洗面台の横に鏡があるのでそっちの方に気が取られ、電気を必ず消し忘れる。仕事をするときは必ず他の何かをしながら、じゃないと集中が続かない。なのでパソコンの横には煙草とお茶が欠かせない。

  むかし、京都にいた頃仕事でお茶会(千利休が生み出したあれです。。)があった。京都はさすがに古都だけあって、学校や仕事場でお茶会がある。座敷の上に正座して、リンとしながらお茶を飲む。そしてお椀を『じ~』っと前屈みになりガン見する。初めての時は作法を知らず友人に『お前、見過ぎだ』って小声でつついたら、『この田舎者』みたいに見られたもんだ。工務店のお茶会などでは、舞妓さんが『これは〇○というお店の、〇○というお菓子どす。あの掛け軸は〇○作で、〇○と書いてあるんどす』などと言われ、みんなで『ほ~』と言う。もちろん誰も意味など分かってない。田舎者め。。

  よく『地震に一番強い建物は何?』と聞かれる。これは間違いなく茶室だ。千利休の茶室を見てみると分かりやすい。屋根が非常に軽い素材で出来ている。それに茶室は小さい。よって、紙で出来た模型の家を揺らしても壊れないようなものだ。それに入口を狭くして客を入れるにじり口やその他諸々の美の作法など、小難しくもあるがよ~く考えている。カタチによって人の行動を強制的に制御する美しさ。さすがだ。現代に生まれていたら、ル・コルビジェ(建築家)かイッコー(どんだけ~)ぐらいにはなってるはずだ。。たぶんネスカフェのCMに出て、コーヒー飲んどる。もちろんお椀をガン見しとる。

  千利休の美に関する考えは鋭い。そして追求する力はスゴイと思う。自分の美にまっすぐで、秀吉に嫉妬され自害に追い込まれたと言う人もいる。千利休のように、美しい物を追求してみたいものだ。

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