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2014年3月14日金曜日

伊予灘の地震でビビった!!

  以前から書いているように、僕は昭和の半ばに作られたボロな離れに住んでいて、そこに父親が趣味で作ったベッドで寝起きしている。もちろん断熱材も入っていなければ、新耐震基準もクリアーしていな住宅だ。その部屋で断熱等級3の冬は暖かく夏は涼しい家を設計するのが僕の商売。もちろん耐震等級も高く設計するよう心掛けてもいる。他人の家となるとやる気がでるのだが、自分の家となるとどうも無頓着。あまりにも現金な自分に呆れかえってしまう事すらある。まあ職業病みたいなもので、年がら年中住宅の事を考えていると、自分のは別に取り急ぎ作る気にはならないのはしょうがない。だが、こんな部屋に寝起きしていると、震度1未満の地震でも揺れを感じる。窓枠が木製であるし、かつ、ガラス窓と窓枠の間に隙間があるような部屋なので、ちょっとの地震でも揺れを実感してしまうからだ。またベッドも木製の束(つか)を釘打ちしただけのものであり、金具がないので剛性が弱く、これまたよく揺れる。

  昨日、仕事から帰ってきたのは夜の11時を過ぎていた。さっさと晩飯を食べた僕はパソコンを開いてまた仕事。だが最近、目の奥が重くてしんどくなっている僕は、『アカン。。寝よ!!』とすぐにダウン。夜1時半にはベッドに入った。どれくらい寝たかはわからないが、すぐに目が覚めた。すぐに『んっ!?なぜ目が覚めたんだ?疲れてたはずなのに。。』と思ったがすぐに理由がわかった。窓ガラスが少しだけ揺れていたからだ。ああ、風が強いのかな。。と最初は思った。昨日の宮崎は風が強かったからである。だがすぐに、それは間違いで、地震だという事に気づかされた。防災無線が鳴り出したからだ。

  『すわっ!!地震だ!!』と普段は007のジェームス・ボンドのようにパンツ一枚で寝ている僕は、ベッドを飛び出しズボンをはいた。仮にパンツ一枚で圧死したりして、嫁取り前の綺麗な体を晒(さら)すのは恥ずかしいからである。揺れが収まらない僕の部屋を飛び出し庭に出ると、意外と庭は揺れてなかった。まあ部屋があ~だからしょうがないと思いながら、防災無線をジッと聞く。思うに、夜中に聞く防災無線ほどビビるものはない。こんな無線がしょちゅう起きている東北の方々の事を考えると、実にお気の毒だである。そんな事を考えながら防災無線を聞こうとするのだが、僕の家の防災無線は母屋にあるので、鍵は占められて全く何言っているか分からない。すると町の消防局?からか防災放送が流れだした。だが、隣町も同じような放送を始めたので声が混ざって、また我が裏山に響き渡って何が何だかよく分からない。何言っているのかわからんがな。。と思いながそれでもジッと聞いていると、『津波』と言う単語が聞き取れた。『へっ!?津波来るの。。』えらいこっちゃ!!とは一瞬思ったが、よくよく考えると僕の家は海から8キロはあるし、海抜30メートルはある。津波が来ても被害は受けることはまずない。ひとまず落ち着きを取り戻した僕は、いつも見る日本気象協会のホームページを見てみることにした。

  昨日の地震は、震源地が伊予灘深さ80キロ。マグニチュードは6.2であり、最大震度は愛媛県西予市で震度5強のようだ。東日本大震災の際に損害保険の鑑定人として東北に行った経験のある僕は朝方のニュースが気になったので見てみたのだが、それほど大きな被害は出ていないようだ。それでも一応気なり愛媛県の西予市のホームページも確認したのだが、土砂崩れが起きているとの事だが人的被害は出ていないようではある。ひとまず良かった。

  だが気象庁震度階級によると、震度5弱で『耐震性の低い家屋では筋交い・火打等の倍率が低い部位を中心に応力が集中し、壁には亀裂が入り、柱の継手部分が破壊する』とあり、震度5強では『耐震性の低い住宅では壁や柱が破壊するものがある』とある。これぐらいの揺れとなると、家財などに保険事故も出るであろうと思われる。今回の地震は愛媛だけではなく、広島や大分など結構な広域が揺れている。という事は損害保険の業界もまた忙しくなるという事だろうか。。南海トラフの地震が近いと言われて久しい。僕の家も備えなくてはと思ったりした、今朝がたであった。

  防災無線を何とかせねば。。防災無線もだが、僕のスマホの地震速報もアップデートしとかなアカンなとつくづく感じた。でもスマホのアップデートってなぜあんなにメンどいんだろうか。。

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耐震診断を受けることをお勧めします。
住宅売買前にはインスペクションもお忘れなく。

2013年8月11日日曜日

東日本大震災から2年と5ヶ月


   テレビのニュースを見ていると、東日本大震災から今日で2年と5ヶ月だそうだ。早くない !? と今更ながら思う。報道によるとまだ2000人を超える人々がまだ行方不明でいるという。報道で妻と姉、そして孫を亡くしたおじいさんが出ていた。まだ遺体は見つかっていないが墓は作ったという。爺さんや婆さんが涙ぐんでいるほど辛い事はない。僕はこの東日本大震災では損害保険の鑑定人として東北に行っていた。

   損害保険鑑定人とは地震などの自然災害で起きた損害を鑑定するのがお仕事だ。直接保険会社が行くのではなく、僕らのような鑑定人が第三者として損害を見極めに行く。建物と家財を鑑定するのだが、全損、半損そして一部損を見極める。これら3つに入らなければお金は支払われない。今回は被害が多かったので大抵は一部損以上は出た。まあ中には明らかな詐欺師もいたが。。

   最初は東京は銀座で鑑定をしていたのだが、その後、東北は仙台へと移動となった。僕らが仙台へ移動したのは5月6日だったと思う。宮崎生まれの僕はまだサクラが咲いているのに驚いた。当初は仙台市での鑑定が多かったのだが、確か5月20日に津波被害が大きかった仙台市の北方にある女川町へ行って来た。保険会社が言うには連絡をしたくても電話が繋がらない。なので近くに行ったついでに行ってきてという事だった。。
   東日本大震災から2ヶ月後の女川はまだ建物が道路脇に置かれてままであった。だが一番の印象はその臭いだ。全てのモノが錆びているし、腐った臭いが充満していた。どこの地方でもよくある漁港の臭いを何十倍もきつくした臭いである。とにかく臭いが厳しい。また道路のアスファルトは全て剥がされていた。理由は色々あるだろうが、車が走るのに不便だからだろうか。途中、タクシーのパンクという想定外の出来事もあったが、目的地まで何とかたどり着いた。家は高台にあったので家自体は残っていたのだが、津波の被害は受けていたらしく、コンクリートの基礎の立ち上がりが半分ほど無くなっていた。間違いなく全損である。だが支払いをする対象者は探せどもいない。。やむを得ず写真証拠を残さねばならないので、無礼を承知で家に入って写真を撮らせて頂いた。近くにいた自衛隊の方が明らかに不審者を見る目で僕を見ていた。なので一応、これこれこういう理由で家主さんは知りませんか?と聞いたが、自衛隊さんももちろん知らない。だがよく見たら連絡先を書いた紙が落ちていた。どうやら壁に貼ってあったのだが風雨で剥がれたらしい。連絡してみると隣の石巻市の息子宅に住んでいると言われた。

   テレビなどで見る被災者さんは大抵は暗い顔をしている。だが、僕ら鑑定人が現場に行った場合はそうとは限らない。大抵は 『よく来たな兄ちゃん』 という感じだ。そりゃそうだろう。家を失って途方に暮れていた時に、何の縁もない九州は宮崎の兄ちゃんが2,000万円以上持ってくるのだ。もの凄くありがたがられる。石巻市にあるその息子さんは居酒屋をやっていた。なので 『兄さん、とりあえずビール飲んで行け』 と言われた。もちろん断った。仕事中だからだ。『うんじゃ、おすすはいるか?』と言われた。きっとお寿司だと思った。昼飯を食べていなかったので、ありがたく頂いた。だがもちろん銭は払った。

   ふと東日本大震災のニュースを見る度に、僕が仕事で訪れた方々はどうされているんだろうと思ったりした。いつかまた東北へ行こうかと思っている。もちろん遊びでだ。

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がんばれ、東北 !

2013年4月15日月曜日

MEGAQUAKEⅡ は良い番組だ


   淡路島で大きな地震があった。震度は6弱で阪神淡路の大地震以来の大きな地震だという。だが被害は阪神淡路の時よりは少ないようだ。だが揺れはそれ以上に感じたと多くの住民がインタビューに答えていた。被害は現在のところ約2000棟の建物が半壊・一部損害しているそうだ。どうも報道によると今回の揺れは時間が短かったそうだ。よってこれくらいの被害で事足りた。だがこの揺れが長かったら。。少なくとも大阪などに長周期の振動が伝わり、とても大きな被害が出ていたことが容易に想像できる。実に恐ろしい事である。以前、東日本大震災のおりに東京銀座と仙台へ損害保険鑑定人として出向いた。それ以来、地震が建物に対する影響を自分なりに勉強している。先日放送されたNHKの番組 『MEGAQUAKE 巨大地震Ⅱ』 を見た。多くの人々が勘違いしているようだが、実はこのシリーズは東日本大震災以前から始まっている。2010年の最初のから見ている僕は、その地震研究に対する真摯な姿勢が好きでこの番組を必ず見ている。さすがNHKさんや~と思える程に、深い内容となっているのが好きだ。この番組のように地震学の最先端の学術研究などを詳しく放送するあたり、さすがNHKさんである。まあ予算的にもそして採算的にも民間の放送局にはできんだろう。ここ最近のNHKスペシャルの中でも素晴らしいできの番組だ。

   先日の放送では長周期振動の恐怖についてだった。長周期振動とは読んで字のごとく地震の揺れが長く続く事。約2秒~20秒の揺れを長周期振動と呼ぶ。実は建物は短周期の揺れよりも長周期の揺れによわい。東日本大震災の時は、長周期振動が実際に東京や大阪などで確認さている。例えば新宿の高層ビルなどは最大振れ幅108㎝を記録しているそうだ。時間の長さで言えば13分も揺れていた。中にいた人は生きた心地がせんかっただろう。高所恐怖症の僕は考えるだけでチビリそうだ。

   また先日の放送では大都市などへの地震の伝わり方を説明されていた。例えば大阪府は周りに固い岩盤である山々が連なっている。仮に大きく長い地震が大阪辺りで発生した場合、これらに地震の揺れその固い岩盤にぶつかり跳ね返る事により、地震の揺れが大阪市内に残るとの事だった。という事は長周期振動が長い時間続き、建物は崩壊する可能性が高くなるという事だ。そんな環境に日本人は都市を築いてきた。

   また今回の放送では地下の水が地震時に大きな揺れを誘発する事も言われていた。例えば僕もよく行った仙台の山手の方 (地区名は忘れた。。) ある特定の地域だけ地盤が波打つように壊れていた。そこの一帯だけである。調べてみたらどうやら地下の水が地震による揺れで液状化することにより地盤の耐力を奪ったようで、その一帯だけ地盤の崩壊が見られたとの事だ。言われてみればそうだが、言われんと気づきなどはしないもんだ。建物の診断業務などで土地についての説明をする必要があるのだが、こんな小さな知識でも役立つもんだ。なるほどとても勉強になる。

   ほとんどの人々にとって家は一生に一度のお買い物。それが一瞬にしてなくなる可能性があるのが地震だ。地震発生には周期があるようで、どうやら現代はその周期に入ってきたといろんな学会で報告されている。自分の家を守る方法はいくらでもある。損害保険にしっかり入っておく事は絶対必要だし、実際自分が住んでいる家がどのくらいの強度があるのか、耐震診断をするのも一つの対策だといえる。もちろん欠陥が見つかってそれを直さないのは意味がないが。。

   そんなことを考えながら MEGAQUAKEⅡ を見た。

   う~ん実に良い番組だ。。

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さあがんばってお仕事。。お仕事。。

2012年6月15日金曜日

キラーパルスと、長周期地震動にご注意!

  関東直下型地震が来る来ると言われて久しい。関東各地で地震の前兆みたいなものが報告されている。例えば今月になって、深海魚が相次いで千葉県の沖で網に掛かっているという報道があった。またいつもは聞こえない地下鉄の音が聞こえ出したり、関東各地で地震雲のような雲が確認されていたりする。僕みたいに損害保険の仕事をしていると、地震が来たりするとまず『あ、仕事だ』なんて思ってしまって不謹慎だ。しかし、いざ地震となると数ヶ月は帰れなくなる。仕事とは言え申し訳ない。

  昨年の東日本大震災で、津波の被害を受けずに家が完全に倒壊したというケースは実は少ない。実は地震と一概に言っても、その揺れの周期は全く違う。地震の揺れ、つまり地震動は周期でいうと6つに分類される。東日本大震災ではおおくの家具や物が落ちて来たりした。これは家具や物が落ちやすい周期の地震動が東日本大震災で多く出ていた事を示している。周期で言うと0.5秒以下のものだ。例えば阪神淡路大震災の時には多くの家々が壊れた。これは通常キラーパルスと呼ばれる地震動が多く出ていたのを示している。阪神淡路の場合はこの地震動が卓越していたそうで、大きな被害をもたらしたらしい。ちなみに周期としては、1秒~2秒の揺れを指す。

  よくテレビで報道されるのが長周期地震動だろう。これは5秒以上の周期の地震動の事。これが結構やっかいなのだ。建物には固有振動数と呼ばれる物がある。実はこの固有振動数と長周期地震動が一致しやすいのだ。仮に一致すると揺れが大きくなり大きな被害を特にビルに及ぼす事となる。仮に関東直下型の大きな地震が来たとして、この長周期地震動が発生した場合、東京には大きいビルがたくさんあるので、被害は甚大であろう。実は建築的に固有振動数の計算や長周期地震動に対する対策は要求されてこなかったので、皆さん無視して作っているのだ。近年注目されている免震構造の建物だって同様に、この固有振動数は無視されている場合が多いと聞く。大きいビルにいる時、建物が長~く揺れ出したら、やはり外に逃げ出した方が正解だ。

  東日本大震災では女川などへ行っていたと言うのは書いた。タクシーで行ったのだが、途中でパンクしまくる。夜の8時過ぎにパンクした時などは恐ろしいしくてたまらんかった。要は道路がめちゃくちゃになったので、アスファルトを剥がし、その上を片付けのトラックなどが走る。その時に釘などを落として行き、のほほ~んと上を通った僕などがドンと言う音と共に地獄に落とされるのだ。まあ、そんな仕事なんだからしょうが無いと言えば、しょうが無い。。


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2012年6月12日火曜日

宮崎県民必見!津波高さの情報!

エビちゃんとばったり会った青島!
  損害保険の仕事をやろうとしている事は、以前にも書いた。現在はホームインスペクションを中心に活動をしているのだが、損害保険もやっていきたいと考えているからだ。そんな事を考えながら建物のレポートを書いていたら、ふと思った。建築基準法にそった建物を作ったとしても、津波が来たら終わりよね。。いくら頑丈な作りでも大きい津波が来れば全て終わりってのは、今回の大地震でだれでもよ~く分かったはずだ。

  以前にも書いたが、損害保険の鑑定人のお仕事で宮城県にいた事がある。それはそれは大変な状態だった。津波の被害が大きかった女川町や石巻市などの家々は、それはそれは悲惨な光景が広がっていた。現場に行ったものとして、テレビと現場では全く違うものが一つある。臭いだ。生き物の死骸が腐った臭いから、金属類が腐った臭い。また海水で全ての土地が洗われたため、塩の腐ったような臭いが町中を覆っていて、マスクをせねば仕事なんぞできたもんではなかった。また石巻市の土地は非常に低く、川の水が氾濫したらすぐに町自体が沈んでしまいそうな町だ。そんな所に津波が来たんだから、たまったもんじゃない。現場で復旧作業にあたっている地元の方々や自衛隊の方々には、本当に頭が下がる。

宮崎Love
  ふと夜中にホームインスペクションと損害保険を両立、または両方を生かしたサービスはできないもんかのぅ~と考えながらインターネットを触っていたら、面白いサイトを見付けた。宮崎大学ベンチャー企業の(株)地震工学研究センターのホームページだ。僕は宮城から帰って来た時から、では一体どれくらいの津波がこの宮崎に被害を起こすのかをず~と考えていた。宮崎県のホームページで見てもよ~わからん。津波がこれくらいの高さが来ますと言われても、実際どの地域まで浸水するのか高さだけでは想像できないからだ。しかし、このホームページでは実施に動画としてどの辺りまで浸水するかよ~く分かる。う~ん、この動画を作った人には『ボンタン飴』ぐらいはくれてやらんとイカン!

津波は怖い
  仮に僕の地元の近くの高鍋町を見てみた。仮にM9の4連続地震(日向灘地震+東海地震+東南海地震+南海地震)が高潮の満潮時に堤防決壊した場合という最悪のケース。あらびっくり木城町との境にある高速道路のインターチェンジまで津波が達している。もちろんだが高鍋町は浸水し、大きな津波被害を受ける事は間違いない。高鍋町の中心部は全てつかり、多くの犠牲者を出す事ははっきりしている。高鍋町に住まわれる方々は気を付けた方が良い。これは宮崎市やその他の地域にも言える事だ。宮崎市でも半分近くが海水につかると出ている。ああ恐ろしい。。

  このホームページには多くの宮崎の津波に関する情報が入っている。しかも動画で見れるので非常にありがたい。宮崎に住まわれる方々は必見のホームページとなると思う。太陽のたまご(宮崎マンゴー)ぐらい送っておかねばならん。。

  損害保険の鑑定人の仕事をしながら、宮崎でホームインスペクションの仕事をする方向で動きだしそうになってきている。その時はこれで津波の事も少しは説明できる。まあ実際に津波の話などをしたら工務店や仲介さんは嫌な顔をされるであろうが。。ホームインスペクションとは建物の状態を見るだけでなく、客観的な第三者として物件自体を見るので、津波の危険性の説明する必要かと思うのです。


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2012年6月5日火曜日

建物を調査すると言う事。

 損害保険鑑定人3級を受けようと思っているのだが、これがなかなか難しい。実際に仕事で損害保険鑑定は2ヶ月ほどやったのだが、やったのは地震保険のみ。やれ火災保険やその他の保険などは経験ないし入った事がほとんどないのでよ~知らんのだ。また損害保険鑑定人のテストは機械と電気が含まれる。こちらの方は人生で一度も勉強した事がないので何が分からないか分からない状態だ。まああと2ヶ月を切った事だし、本腰を入れなければイカンのだが。。

 ホームインスペクションと言う仕事を生業にしているのだが、この仕事は報告書をださねばならない。これが結構難しい。言葉を選んで慎重に慎重に作って行く。依頼者様に誤解を与える表現や正確を期さない表現は書いてはイカンのだ。例えば自分の経験でこれは地震でできたクラックだと思っていも説明する場合は『可能性があります』と言わねばならんし、書かねばならん。また内壁にクラックが入りやすい場所とそうでない場所と言う物があるのだが、これまた本当に入るかは地震が起こってじゃないと分からないから言うたらイカンって指導されている。そりゃあんたがたが損害保険をやっとらんからやって心の中では思っているが。

 地震保険の場合、床の傾きなどを調べるときには1000分の3という基準がある。これは1mで3㎜の傾きがある場合傾斜が認められると言う事。しかし僕らホームインスペクターの世界はちょっと違う。1000分の6と言う基準が指摘ラインとなってくる。これは色々な理由がある。勿論地盤の沈下とかもあり得るが、経年劣化による木材の痩せが原因の場合、また2階の場合下に押さえとなる壁がない場合。色々あってややこしい。

 まあ損害保険の場合とホームインスペクションの場合とではやり方も見方も違うと言う事です。

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2012年4月30日月曜日

長周期振動が来まっせ。。

  東南海地震が来るぞと言われて久しい。僕みたいに損害保険の仕事をやっていたものとしては、大変気になる。地震が来れば仕事に超影響するからだ。大きな地震が東京を襲うのは間違いないのだが、どのくらいの被害になるのだろうか。。NHKのニュースで、もし東南海南海地震が連続的に起きた場合、長周期振動が東京名古屋で20分も続くと報道されていた。仮に手抜きや法律を遵守している建物の場合は倒壊は免れるだろうが、外壁などはめちゃめちゃだろう事は予想される。外壁にタイルを使っているビルなどが多いが、これは間違いなく剥げて落下し路上の人々を襲うだろう。長周期振動の事も考えて設計はしていく必要があると思うんだが、どれくらいの設計事務所がそこまで考えて設計しているかは疑問だ。少なくとも僕がこの業界に入って、そんな事を考えている会社は超大手を除き、見た事が無い。

  最近出来上がった東京スカイツリーは、長周期振動を想定して対策を講じていると聞いた。もちろん超大手の企業だからノウハウも持っているのだろう。さすがにあの大きさ、長周期振動が起きた場合は怖いだろう。折れはせんだろうが、補修ってできるんだろうか。。足場を作るわけにはイカンだろうし。。実は長周期振動の計算は難しい。建物ごとに違う動きをするし、それに地盤にもよるからだ。それに確か義務ではないはずだ(間違えていたらごめんなさい。。)

  もちろんだが、すこぶる庶民の僕の家は高層マンションには住んでいない。木造の2階建てのおんぼろアパートだ。ふと地震が起きた場合やばいんじゃないかと思い、建物を調べてみた。一応僕はホームインスペクションがお仕事なので、診断するための機材はちゃ~んと持っているのだ。建物診断のプロなんだから、地震に弱い建物に住むわけには恥ずかしい事なんだ。よくよく考えたら建物は多分40年以上たっているので現在の法律の適応は無いに等しい。って事は金物が入っておらず、地震には弱い。しかし柱がしっかりしていれば倒壊は免れる。って事で柱を調べてみてびっくり。。シロアリに食べられてすっかすかじゃないか !! 間違いなく折れる。。建物をレーザーで調べてみたらゆがんでいるし。。ホームインスペクターが地震で死ぬのはかっこ悪い。。さっさと引っ越そう。。引っ越す前に自分で調べよう。。

  インスペクションの仕事が最近入っていない。どうやら今月はお客さんが少ないらしいのだ。これはえらいこっちゃって事で、他の仕事も考えなくてはならんかもしれん。。じゃないと引っ越せないじゃないか。。


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2012年4月7日土曜日

家財は入らんと勿体ないのに。。

  今日は仕事で埼玉県は所沢の近くにある、とある町に行ってきた。僕の仕事はホームインスペクションって仕事。つまり建物の状態検査だ。練馬の駅から西武線に乗り、3度も乗り換えてひぃひぃ言いながら駅から1.7キロの家まで歩いている途中、山が見えて来た。東京に来てから山らしい山は見た事がない。僕は宮崎の山手で育ったせいか、自然と言ったら山の事。海より山の方が好きだ。ふとその山を見ていたら、でっけ~御山が見えてきた。『あっ、富士山だ!!』思わず宮崎の人間にメールを送ってしまった。なぜなら人生初の富士山だからだ。初めての富士山を見る時は、外車に乗ってキャッキャ言いながら見るって決めていた僕は、すこし寂しかったが、明らかにテンションが上がってしまい、にやにやしていた。そしたら近くにいたコンビニ嬢に変な目で見られてしまった。『だって富士山やぞ!! しゃあないやないか!!』

  僕の所属する最大手ホームインスペクション事務所では火災保険の無料相談をやっている。インスペクションをしてくれた依頼者様には元々その権利があり、丁寧に説明するので非常に好評だ。よくある事だが、現場で建設会社の営業さんなどが火災保険や地震保険などを説明している場面に出くわす。しかしその説明は決して的をえていない。明らかに紹介料を取れれば良いと考えているだけで詳しい説明はしてはいない場合が多い。僕は以前にも書いたが東日本大震災で損害保険のお仕事をしていた。実際に被災された方々のお宅に行き、調査し査定していた。なのでこの家では一体査定がどうなんだとかある程度予想できる。そしてこの壁にヒビが入りますってのも想像できる。まあ予想なので、場合によりお客様に言えないのがつらいが。。

  最近多いのが洋風のお部屋。建築的に言えば大壁と呼ばれる壁で覆われている部屋だ。これは柱の上にボードを貼り、そして壁紙などで仕上げている。しかしながらこの大壁のお部屋。地震が起きた時に損害認定でポイントが稼げない。つまり半損認定がし難いと言う事。地震保険では現在の所(変えようと協議してます)全損・半損・一部損・そして無責の4種類しかない。建物の場合一部損はこの大壁の家でも出やすいのだが、半損は中々出にくい。なぜなら軸組が見えないので壊れている事が写真で撮影できず、結局は損害査定時に加算するポイントに入らないのだ。そりゃ、色々もめる。『なんだ、保険屋って単なる詐欺師じゃん!!』って罵声を浴びせられる事だってよくある。僕らだってお金を支払いたいのだが、元々の方法がこうなっているのでやむを得んのだ。しかし家財は別だ。ちゃんとどんな建物でも出る。なので営業さんなどが大壁の家で、『家財はお好きになさって結構ですよ』なんて言っていると、ちょっと心配になる。。

  インスペクションとは建物の状態検査だ。まだまだ浸透してない業界だが建物と人の関係を良くしていきたい僕の会社は、色々なプロフェッショナルがそろっているんです。これが☺

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2012年3月11日日曜日

リフォーム前の、耐震の基礎知識。

女川町、昨年5月撮影
  今日は東日本大震災から1年となる。ふと風呂上がりに僕が住んでいる家の構造を見てみた。ホームインスペクションという仕事は、家の町医者と呼ばれるお仕事。つまり建物の劣化状況をカルテとして出すお仕事なのだが、以外と我が家は見ていなかった。ふと押し入れの柱を見たら妙なところにプレートが打ち込んである。なぜこんな所にあるのだろうなんて感じていたわけだが、よ~く見たら柱がすっかすか。。えっこれシロアリの被害が凄いじゃ無いか。。要は柱と横架材のつなぎ目がシロアリですっかすかになっていたので、とりあえずプレートで連結し、ごまかした。。と言うか隠した訳だ。嗚呼、早く金を貯めて引っ越そう。

  東日本大震災の損害保険鑑定人として勤務した経験がある僕は、どのような間取り、構造が地震に弱いのか分かるようになってきた。鑑定人をする前はあくまで本などで読んで覚えた程度。実際に現場を見てみると自信がつくものだ。

  例えば、玄関などから大きな吹抜けがありる時などは、顕著に被害が出る。その吹抜の空間に他の室からの地震力が集中してしまうからだ。これが一番被害がよく出でていた。また地盤の強い弱いというのも注意が必要だ。以前に田んぼだった場所に立つ建物には、ほとんどの場合被害が出ていた。特に地盤沈下を起こしている場合が多い。例えばその家が、以前田んぼだった場所を整地した土地と、道路など田んぼ以外の土地だった場所にまたがって作るってあるとしよう。そんな場合、田んぼだった土地の場所だけ、地盤が沈下する事により、基礎の破断が起き、外壁に亀裂が入る。僕が行った家で、このような条件の場所にある家はほぼ100%被害が出ていた。

女川町、RCが倒れてます。
  現在日本の木造家屋には大きく分けて3種類の工法がある。軸組工法(通常在来と言います)と枠組み工法(2x4の事)そして、伝統工法だ。伝統工法は昔の神社やお寺などによく使われるが、結構手間がかかるので住宅建築にはほとんど使われていない。一番普及しているのは軸組工法。柱と梁で家を構成する訳だが、しっかりと金具を連結する事によって地震には強くなる。また耐震計画がばっちりとされていたら、それだけでも心強いものだ。地震で壊れても直しやすいと言うのがこの工法の魅力であったりする。では枠組みはどうか。実は自信には非常に強い。阪神淡路クラスでも倒壊していないのがこの工法。そして簡単な構造なため、建築費用が安く済む。しかし問題もある。確かにつぶれないという意味では地震に強い。しかしある程度の地震(例えば東日本大震災や、阪神淡路大震災クラス)が来た場合は、経済的損出が大きくなる。この枠組み工法は壁で建物を構成しているので、その壁に被害が出たとすれば大がかりな工事が必要になる。リフォームがまだまだ高い日本。そんな事があったら結構手間がかかるものなんです。

  東日本大震災から1周年を迎え、改めて震災で亡くなられた方々、そしてご家族を無くした方、被害に遭われた方々に哀悼の意を表します。

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2012年2月23日木曜日

地震保険の盲点

  NHKのクローズアップ現代を見た。昨年起きた東日本大震災の地震保険の査定の事についてやっていた。仙台では震度6強の揺れが起き、戸建て住宅だけではなくマンションにも大きな被害が起きている。戸建ての住宅の場合は被害額が大きいのもあるが、マンションとはその被害額と比べればそれほどでもない。しかしマンションとなるとなかなか査定が難しくもめる元となっている。

  RCのマンションの場合、見る場所は主要構造部と言われる柱と梁だ。なぜそこだけかと言うとRCの建物の場合は主要構造部のみで建物は建っている。つまりその他の壁などが無くてもも建物は建つのだ。しかしこれがもめる元となる。例えば柱の上に化粧としてタイルが貼られていたとする。そのタイルが地震でボロボロになったとしてもその内部の柱は傷がついているのかいないのか、実際に調査してみないと分らない。タイルとは簡単にはげ落ちるもの。なのでもめるのだ。お客さんは必死だし、こちらも出してあげたいが証拠がそろわないと出せるものも出せない。そんな世界なのです。

 知っておく必要があるのは、実際の被害が出ている金額と地震保険で支払われる金額は別と言う事。地震保険というものは、そもそも地震などの広域で起きる災害に対し支払われる。その性格上、迅速に支払う必要があり、細かな査定区分を設定してはいない。つまり地震保険とは被害額を払うのではなく、見舞金なのだ。

  実際僕が仙台で査定したマンション住人の話。その女性は僕と全く同じ年の方で震災の2ヶ月前にマンションを購入した。そして地震に遭い、売ろうかどうか考えてらっしゃった。玄関の横の腰壁(上部は窓ガラス)は孔があき、内部が見えていた。そしてベランダのタイルがはげ落ち、内部の木製の壁もボロボロになっていた。しかしこのマンションのRCの主要構造は一部損判定。僕が見たところでも彼女の部屋も一部損だった。あまりにもかわいそうなので、実際の被害額から判定する方法をとった。これは壁などの修理費がどれくらいかさむかというマンションの専有部分の判定法だ。しかしこれも一部損。まあこっそり家財で多めにとってあげたが、それにしてもついていない。かわいそうだった。

  現在、地震保険の査定区分は3種類しかない。全損・半損・一部損。全損は50%の被害が出たときに保険金満額が支払われる。半損とは20%の被害認定ができれば半額の支払い。一部損とは3%の被害で5%の支払いとなる。せめて30%ぐらいの査定で25%ぐらいの支払いが出来るようになれば、もっと多くの人々が救われる。なんとか変わって欲しいと思う。

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2012年2月10日金曜日

設計屋は営業が下手なんだ。

  よくよく考えて見たら、明日は東日本大震災から11ヶ月になる。月日が経つのは早いものだ。損害保険の資格を取るべく勉強中の僕はなかなか忙しい。が、とっといた方がよいと思うのでがんばるしかない。損害保険は以前にも話したが、建物に保険をかけていた場合、地震や今回の津波などで建物に損傷が生じたら支払われる保険の事だ。結構な額が払われるので、僕ら設計士の出番となる。保険鑑定人だけだと建物の事がよく分らないので設計屋さんの方が重宝されたりする。

  例えば木造の場合、見る場所は4カ所。柱・外壁・基礎、そして屋根。建物の大きさにもよるのだが、この4つの中でも柱が重要となってくる。柱の見えている部分の大きさの3分の2に亀裂が入っている場合は、これを1本として数え、その建物のすべての柱で割った割合が、ある程度あればその建物の損害金額として換算される事となる。なので建物によっては決してすべてにお金が支払われるわけではない。

  この仕事で一番大変なのが、その建物が無責の時だ。建物に実際に被害が出ているが、先ほど出した4つの場所以外に損害が出ている場合。例えば外付けの階段の場合。これがなかなか保険会社に認めてもらえず、やむを得ず無責とした。ここをどうやって説得するか、これが問題になってくる。僕は昔営業をしていたので、何とか切り抜けるすべを知っているのだが、一番向いていない方々がいる。設計屋さんだ。

  設計屋さんは数字に非常に詳しい。なのでバサッとお客さんを切ってしまう。『〇○なので、無責となります。これ以上は無理です』 なんて普通に言ってしまう。それではお客さんもごねてしまい、後ほど電話がかかってきて再立ち会いとなる。僕から見れば、ちゃんと説明して『ここがこうで、あ~だから今回はちょっと難しい』とか言えば良いのにとか思ってしまう。実際に無責の場合は自分で数千円で直せる場合が多い。なのでその方法などを丁寧に説明すれば良いのになど思う。また数字の事だけでなく建築的な観点で仮に改修する場合、どういった感じですれば快適かなどアドバイスすれば、お客様とよい関係ができる。

  ホームインスペクションという仕事を始めるにあたり、お客様と良い関係を気づければ素敵だと思ってる。要は営業力が重要なんだ。

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2012年1月5日木曜日

スマートフォン『さまさま』


僕は昨年の3月11日におきた、東日本大震災の損害保険鑑定人として4月から6月まで東京銀座・宮城仙台に行っていた。僕が行った場所で一番被害が大きかったのは、宮城県女川町。海岸部の家々は津波により押し流され、町中が塩や金属などが錆びた臭いで充満しており、そこで遺体を捜索されている自衛隊の方の顔も疲れが出ていた。

損害保険鑑定人とは、地震や台風・水害などの大きな災害があった場合、被災者の家に直接出向き被害を国が指定した計算方法で算出し、保険金を支払うお仕事だ。木造・鉄骨・RC(コンクリート)造、色々な計算方法があって難しい。もちろん色々な道具を使用する。例えばメジャー。一概にメジャーといっても、3㍍から30㍍まで様々。鉄骨造の家などは、開口部の損傷長さや外壁の損傷面積の割合を元に計算するので、メジャーは必需品となる。その他にも傾斜角度を測る水平機。液状化現象が起きたり地盤沈下による家の傾きを見たりするレーザーレベル。調査する時はその機器だけで結構な重さなる。

しかし、世の中は便利になったもの。意外だったが、僕の携帯が役に立った。僕の携帯は初期のXperiaだ。いわゆるスマートフォン。2年近く使ってるのでさすがにデータが重くなって困ってたりするが、ダウンロードしたアプリが非常に役に立った。

例えば『Smart Measure』おおよその距離や高さが携帯のカメラから出る。なのでメジャーで走ったり、高さを自分の経験(経験があってもやっぱり高さは難しい。。)から、数値を推測する必要はない。その他、もちろんMapのナビ機能(これが無いと洗濯する場所も見つけれない。。)や水平機。あとボイスレコーダーなども役に立った。ボイスレコーダーは2度ほど使った。なんせ『や』の付く自営業の方々や、保険金詐欺(結構あるんです。。)がいらっしゃる。なので僕はスマートフォンは僕の仕事にかかせない。

なのでしょっちゅうスマートフォンをいびってます。おかげでデータが重い。

ハナサケニッポン


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