出雲阿国さ~ん |
歌舞伎といえば『見栄を切る』ばかりでない。その台詞なども素敵だ。『知らざ言って聞かせやしょ~う』、『絶景かな絶景かな』(京都南禅寺の門に登ったとき、僕も言いました。。)、『祇園精舎の鐘の音。。』(嘘。。)など日本語の美しさは、僕をそわそわさせる。僕だけだろうか。。そういえば『声に出して読みたい日本語』という本があった。改めて読むのも悪くない。
歌舞伎の白粉(おしろい)は、もちろん江戸の昔、照明が暗かった事に起因する。そのために歌舞伎小屋ではもちろんロウソクを使用するだけではなく、外部の光を上手に取り入れる構造になっていた。例えば壁の開口部を高い位置に置く。これにより通常より光を多く採っている。なかなか考え抜かれたカタチである。もちろん白粉を塗る事により、美しく見せる効果もあった。遊女や芸者などがそうだ。もちろん遊郭の窓の位置は高くはない。この場合暗くないと商売にならないからだ、きっと。。
まだ日本と現在の中国が戦争を始める以前のお話。日本と友好親善のため、中国のオーケストラが来た事がある。多分オーケストラといっても、現在のそれとはだいぶん違っていたのだろうが、その中国のオーケストラの団員の顔には白粉が塗られていたそうだ。『さすがにそれは。。』と日本人スタッフが聞いたところ、中国人演奏家は『これがなければ、客が喜ばないじゃないか?』と答えたそうだ。白粉はアジアではそんな使われ方をしてきたんだな。
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