2012年1月23日月曜日

仮設住宅の結露について

  以前、損害保険の仕事で東京や仙台に行っていた事は話した。損害保険鑑定の仕事は地震や台風、水害などの大きな災害時に住宅などに損害が出たとき保険会社から派遣され鑑定してくるお仕事だ。僕が行った中で酷かったのは宮城県女川町。町中がスゴイ臭いであった。錆びや何かが腐った臭い、それに潮の香りが混ざって異様な空間と化していた。もちろん津波被害があった場所は電話など通じず、実際に行って見て生存者を探すのだが、僕が行った家の方は全員無事だった。

  テレビで実際に自分で行った場所などが出ると『大分片付いたな~』と思う。僕がいた昨年5月などはまだ道路がでこぼこで、その脇には家の瓦礫が散乱し、自衛隊の方々が犠牲者を探してらっしゃた時期だからだ。テレビで仮設住宅などの様子が出る度に知っている顔が出てきそうで見入ってしまう。

  避難先の仮設住宅で結露の問題が出ているそうだ。日本の冬は結露はつきもの。簡単に説明すると空気中に含まれる水分が冷たい物に触れたら、液体化し壁などに水滴を作る現象だ。夏の日にガラスコップに水を入れると、水滴がコップに付く。これは結露の一種だ。この水滴によって壁がカビたり、劣化を早めたりする。ではどうやって防ぐか。基本はやはり断熱材。壁の中に遮熱効果の高い物を入れ、外気の温度を部屋の中に入れない工夫が必要となる。ベストは外張り断熱になったりするわけだが、問題は被災地の仮設住宅だ。行った事がないのではっきりは言えないのだが、仮設住宅はたぶん狭いし、そしていずれ壊すのだから場合によっては断熱はされたいなかったりする。そして室内で水分が発生しやすい場合、結露を防ぐのは難しい。この水分が発生しやすいもの、例えば石油ストーブの上に置いたヤカンや、加湿器(さすがに現地にはおいてないだろうが。。)こういった物がある小さな住宅は結露を防ぎにくいものだ。他に結露を防ぐ方法として、窓をたまには開ける。常に換気扇を回しておく。見た目を気にしないなら新聞を壁に貼り付けておく。窓など熱の移動が多い場所は、水分が新聞紙につき結露からの被害を軽減できる。これしか方法が無い。

  被災された方々はがんばってほしい。僕が行った被災者の方々は今どうなさっているのだろうか。。

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