2012年1月26日木曜日

玄関の作りについて考える

風水か~。。
  僕はよく『建築知識』という本を読む。この建築知識は建築設計を生業(なりわい)としている人々にとっては、大変役に立つ本で多くの建築家が読んでいる。っていうか読まなイカンのだ。

  その中に玄関について書いてあった。以前設計をし、ボツになったプランがあるのだが、玄関にこだわった。そのプランでは玄関を積極的に活用はせず、単なる入口ぐらいにとらえ、その玄関から入ると土間が横幅2間の長さ(3,640㎜)となっている。その北側には靴箱の部屋があり、建物の裏手に抜けれる。また西側には子供部屋が有り、東側は家族のスペースとした。またお客さんと会話するために、ウッドデッキに専用のスペースを設けた。結局は風水という理由でボツとなったが自分としても良い勉強になった。

  以前京都で手がけた極小住宅。これは隣地が迫っており、音の問題があるため玄関をその隣地との境に持って行き、玄関を挟んで反対側には裏庭を作った。これはポーチという考えで、隣との間に緩衝地帯を設ける事により建物のフォルムが落ち着くのだ。玄関は基本ガラス張りであり、こうする事で非常に明るい玄関を持つ事が出来、施主さんには評判が良い。

  本の中には書いてあったのだが、セミリビングという考えを玄関に持ってくるのも良いかも知れない。そこにテーブルを置く。テーブルと言っても結構なテーブル。簡単なお茶会ぐらいできる大きさを設定する。そこに集わせる事により明るい家庭を演出できるかもしれない。

  つらつら考えて見ると、庶民にとって玄関というものはたかだか100年ちょいの歴史しか無い。門構えの玄関などは武士の特権。なので四民平等となった明治時代には玄関をこしらえた家々がブームとなった。特に商人の家などは速攻玄関をこしらえたそうだ。よ~く考えて見るとごっつい玄関は必要無いと言えば必要無い。

  実は設計する時、玄関の場所って結構後回し。とりあえずつけているって程度の家が多い。玄関一つこだわって作るとなかなか面白いものだ。

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