僕が留学とお仕事をしていたアメリカから帰ってきたのが2012年の秋。小泉首相が北朝鮮を訪問するちょっと前に僕は日本に帰国した。当時日本は大不況のまっさだ中。失業率はとても高く、株価はウルトラ低かった。もちろん日本で仕事を探そうにもない。アメリカでウルトラ高給取りだった僕は、ちとしまった。。と思ったが、楽天的な性格のためまあ何とかなるだろうとタカをくくって仕事を探した。当時はまだ新卒信仰のようなものがあり、僕のようなアメリカの大学で政治学を勉強しアメリカのマスコミ関連業務で働いていたからと言っても雇ってはもらえない。そんなものな~んの経験として認められなかった。そんな時代だ。それに若い兄ちゃんが意見を言うのはどうもイカンらしくことごとく面接に落ちた。さすがに面接に落ちまくると妙な落ち着きが出てくる。ただ、日本に帰って来たばかりの20代の若い僕にとって面接官のセクハラにはとても参った。
どうも日本の人事部の方々はエロい方々が多いらしい。僕が履歴書を提出すれば必ずといって聞いてくるのが、 『どうだった外人の姉ちゃんは。。』 面接に落ちまくった30社全ての面接官に聞かれた。。当時、頭の中が今よりもアメリカ~ナだった僕は、困惑した。とても紳士的な態度ではなかったからだ。アメリカでそんな話をビジネスの間柄でお話などしたら信用を無くすし、無論職を無くす。なのでそんな質問をされたら頭が!?となりフリーズ。面接所ではないた。またこれが憧れた日本企業の現実かと嘆きもしたし、怒りもした。なのでとある京都の大手の企業さんに聞かれた時は、アンタの嫁の体はどうなんだい?先に説明するのが筋だろ?と切り返しどん引きされてもうた。
だがある時考え方を変えた。どうも企業さんらは困る質問をあえてやってくるんじゃないかと考えたからだ。なので一生懸命考えた。どう切り返せばええんや。。下ネタは笑えなくてはならない。笑えない下ネタは単なるエロ話だからだ。それから一生懸命考えた。曲がりなりにも面接の際の下ネタ。下品ではいけない。お育ちが違うのを一瞬で披露せないかん。
ある日僕はとある市役所のお仕事を受けた。そのお仕事は臨時のお仕事だが、英語が必修だし、それなりに給料も良い。これに受からないと人生面白くはないと思ったので受けた。面接が始まり、お茶を運んでくれた女性が去った後、すぐさま質問攻めにあった。『外人の姉ちゃんはどうだった?』来よったなエロ公務員 ! と思い大きな声で言ったった。
『デッカイ太平洋みたいでしたわ ! 』
見事、内定を頂いた。
僕の中でアメリカが抜けた瞬間だった。
僕は笑えない下ネタは嫌いだ。そこに笑いがないとな~んにも生産性のないと思うからだ。キレのない下ネタほど迷惑きわまりないモンはない。また年上の人がその年齢を盾にとり若者をエロ話でいぶる日本の対応は良くはない。純粋な若者を潰すのには反対だからだ。
市役所で 『アメリカ女にイエス ! と言わせた男』 と妙な肩書きを頂いた純粋な者として、そんな事を思う。
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