宮崎の田舎町などを車で走っていると、戦前に作られた橋を通る機会が多い。コンクリートで作られているのだが、既に苔むした表面を見れば石橋と見まごうてしまうほどだ。僕の勝手な憶測だが、戦前はそれほど車は走っていない。なので車がこれほど走ると設計段階で想定はしていないと思う。もちろん全てがそうとは言い切れない。軍の道路もあったようで、それなりには作っていた。だが当時の戦車や装甲車は今ほどには重量があるわけではない。よってそんな石橋のような橋を渡る際は結構びびっている。落ちる時は万歳言いながら。。などと思いながら走っているのだが、一般の人々は全ての橋などは国や市町村の現況診断などが入っていると思いがちだ。だが、予算の関係で全ての橋はされていない。特に地方の零細市町村などは大分怪しい。
こんなん多すぎる。。 |
ただ、古い橋をバンバン壊し新たな橋をポンポン作れば良いとは僕かて思はない(近所の土木業者さんはとても期待しているようだが。。) もちろん修復不可能な恐ろしい橋は壊さねばならんだろうが、メンテナンスで十分な橋はしっかり手を入れて使っていくべきだと思う。仮に新たに作る場合でも少しはデザインを練って欲しいと思うし、伝統や景観に配慮して欲しいと思う。田舎などに住んでいると、なぜそのペンキで塗ったのさ。。と言うような原色のペンキを塗りまくった鉄橋が田園風景の中で異様な存在感を出している。こんな橋を作って、町の雰囲気を台無しにしているのが分らないのだろうかと毎度の事ながら思う。これではイカンのだ。
昔から日本の土木屋さんはあまりデザインや景観への配慮はなかったと思う。機能美だけを追求していたと僕は思う。でなければあのような原色の橋は生まれなかったはずだ。現在、いろんな大学で土木工学科があり、色んな方々が構造はもちろん、土木デザインなどを勉強されていた人々が多い。そんな方々を集めてコンペなどをできる限りするべきだ。そうすればそれなりの水準の橋のクォリティーは担保できる気がする。
出なければ、あの赤や青~い橋が山里に乱立しかねない。
そんな気がしている。
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少しでも多くの方々が景観について考えて頂きたいだけなんです。
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