2013年4月20日土曜日

日本とヨーロッパの黒

   実にお疲れ様である。現在、宮崎県は日向市にあるマクドナルドでお仕事中である。2週間前の土曜日、僕が所属する会社が以前に施工したお家に写真を取りに行った。ホームページにその施工例を入れるためだ。以前から載せんといかんとは思っていたのだが、家主さんとなかなか会うことが出来ず、また雨が続いたため写真を撮ることが出来なかったのだが、何とか2週間前の土曜に会うことができ、何とか写真に収める事ができた。その時、いつごろアップできる?と言われたので 『1週間ぐらいまでには』 と言った。だが急に結構な金額のリフォームが入り込み大わらわ。。なので今マクドナルドで作っている。僕はそのお家を設計したのではないので、他人が作った図面をCAD化しているのだが、どうも撮影した間取りとは違う。。違うと言うよりだいぶ違う。。14時ぐらいから図面を書いているのだが、どうも図面と呼べるものではなく、想像図のような領域に入ってきた。さすがに長い事、平面詳細図ならぬ想像図を書いていると疲れる。どうも僕は長時間図面を書くと、どす黒いオーラを出すようで仲間から 『殺し屋』 と図面を書いていると呼ばれる。だがここは子供もはしゃぐマクドナルド。これでどす黒いオーラはいけませぬとトイレに入り顔を洗った。トイレの鏡で自分の顔を見たら目が黒澤明の 『蜘蛛巣城』 に出てくる三船敏郎のようにクマが出ていた。。やばい。。俺。。かっけ~

   そのお家に写真を取りに行った際、 『最初は外壁を黒にするべきでは無いと思ったんだけど、意外と出来上がりはしっくり来るね~』 と旦那さんに言われた。よく設計をしていると言われる事が外壁の色のことだ。基本設計をしていて一番最後に悩むのが外壁である。設計を勉強して来た僕は外壁をサイディングにする事自体あまり好みはしない。だがサイディングは値段が安いため使われる事が多いので、最後に悩むのはそのサイディングの色だ。まあ悩むと言ってもホンのちょっとだけだが一応なやむ。もちろん設計をする僕よりも施主さんは、ごっつい悩む。カタログに穴が空くんじゃないかと思うくらいじ~と見なはる。まあ、サイディングを選ぶ機会はほどんどの方にとっては一生に一度のこと。たいていの場合、最初にアドバイスしても聞いてはくれないので、僕は1週間後ぐらいまでに決めてね ♡ と一応は言っている。

   だが1週間後に訪れても大抵の方々は迷っている場合が多い。そんな時は 『黒にしなはれ』 とアドバイスしている。なぜなら昔から日本人は黒い家屋に馴染んでいたから、目が馴染んでいるからだ。日本の家屋の多くが塗装をしだしたのは明治以降。それ以前は木材をそのまま貼り付けたものが多い。よって紫外線の影響で木材の表面は黒くなる。なので江戸期ぐらいまでの日本の町並みは大抵黒かった。よって景観問題は黒い色は起きにくい。もちろん白い漆喰壁もあるにはあった。だが今でもそうだが、左官工事はとても手間がかかるので銭がいる。なので限られた人々しか使えなかったようだ。それに白はやはり目立つ色だし、畑などあるとすぐに汚れるので、僕はお勧めしない。

   日本人の目は黒になれているので景観としても害がそれほどない。これがヨーロッパなど当てはまるかと言えば、そうとは言い切れないようだ。ヨーロッパなどでは良質の木材は取れなかったのでペンキを塗る文化があり、黒い色の家はもとより少ない。なのでヨーロッパで黒は意外と目立ってしまう事となる。もちろん黒にも色んな黒がある。黄色を入れた黒はおしゃれな風合いをだしたりもする。

   以前、とある地元のケーキ屋に意見を求められたことがある。求めるくらいなら設計させてね。。とは思ったがアドバイスした。彼女はケーキ屋さんなのでケーキをイメージさせるクリーム色の外壁を考えていたのだが、周りの家々が伝統的な家屋ばかり。とてもクリーム色のメルヘンチックなお店は相容れる土地ではない。なので普通に 『黒くしなはれ』 と教えてあげた。 ?? って顔をされていたが、別にケーキ屋だからと言ってケーキ色の店を作る必要性は格段無いと教えてあげた。それより開口部を大きく取り、店の様子を見せたらその方が雰囲気が良い店ができるんだよと教えてあげた。なるほど~という事で、外部は伝統的な雰囲気を出しながら店の様子がのぞき見れる良い感じの店を作り、現在ではとても繁盛されている。う~ん。。アドバイスどうり作っているのになぜ依頼が来んかったんだろ。。

   正直、こんな事を書いとる暇はない。まあ順調に遅れいているとは言え、 『期待してるよ ! 』 と言われてしもうた。。がんばらねば。。

   う~ん。。一口ゲロがでそうだ。。

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マクドで寝たらいかんよね。。

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